小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

「やりたいこと」と向き合う

2015年12月29日 | 大切にしていること
■2015年ももうすぐ終わりです。
季節も師走となるとやはり色々この1年を振り返り、想いを巡らします。
皆さんはいかがお過ごしですか?

子供達はすくすくと成長し、来春には長女は中学生、次女は小学生になります。
大人の成長とは比べ物にならないほど、
子供の成長は驚くべきスピードで日々進化していきます…。


自分自身は30代の折り返しに当たり、
今までどう生きてきたか、
これからどう生きたいか、
今をどう生きているかを考えます。

今までずっと、
「明日死んでも笑って死ねるように、
今を精一杯生きる」
という信念で生きてきました。

しかし、ここ最近自分自身に色んな課題が出てきて、
そんな信念を貫くのが難しい場面が何度かありました。

自分としては生まれて初めて、
自分の気持ちが見えなくなって、
迷い、
苦しむ日々。
そんな時期もありました。

丁度、ブログの更新が少なくなってきた時期がその時期ですね(笑)。

その中で様々なものに出会い、
まだゴールとは言えませんが、
自分らしく生きる道筋は見えてきた気がします。


■畑について。
かれこれずっと試行錯誤をしながら7年近く、
亜熱帯の小笠原で持続可能な自然農を試みています。

本土から種も物資も入れず、島にあるものだけで、
無農薬・無化学肥料でどれだけ人の暮らす食べ物が作れるか…

それをずっと模索しています。

色々波がありますが、
このやり方でできるものとできないものが少しハッキリしてきました。

これからも試行錯誤しながら畑は続けるでしょう。
家族に安心できる野菜を作るのが一番の原点です。

いつも家畜や作物達から沢山の気付きと元気を頂いています。
感謝の気持ちでいっぱいです。


■仕事について。
仕事は持続可能な自給農だけではとても暮らしていけないので、色々仕事をしています。
山での野ネコの捕獲、
介護ヘルパー、
鳥獣保護員、
郵便と宅急便の配達。
その他、頼まれ仕事などなど。

他には地域の仕事で
PTAや消防団、青年会、ふるさと検討会など
多岐にわたります。

まさに自由業というに相応しい(笑)。

基本理念として、
稼ぎは最低限でいいので
融通が利くこと、
自然を破壊しないこと(開発しないこと)、
気持ちがいいこと、
人の役に立つことを大切にしています。

収入は所帯持ちでは小笠原では最低のレベルでしょうが、
とてもお金では買えないものを頂いていると思っています。

そんなスタイルを認めているかどうか分からないけど、
日々を支えてくれている家族に感謝です♪


■家族について。
22歳で父親になり、本当にかけがえのない存在です。
ちっぽけな自分に本当に多くのことを学ばせ、成長させてくれる有難い存在です。

この大事な家族がいなかったら、
今自分がどうなっていたのか想像も尽きません。

二人の可愛い娘が生まれてきたことは、
本当に嬉しい限りです。

夫婦としてもとても未熟で、
いつも山あり谷ありですが、
いろんな面で妻には感謝の気持ちでいっぱいです。

ここ数年は自分のやりたいことと、
妻が望む自分の在り方とでよく関係が絡まることがあります。

まだそれは解決していないし、
その余波は子供達にも影響を与えていて、
申し訳ない気持ちもありますが、
きちんとクリアして、
夫婦としても気持ちのいい関係に持っていけたらと思っています。


■趣味について
今没頭している趣味は音楽です。
素潜りも銛突きもカヤックも好きだけど、
今一番やりたいのはギターとドラムです。

これは10代の頃から変わってないかもです(笑)。

そして島の仲間と一緒に音楽を奏でているときがとても気持ち良くて好きです。

でも大好きなバンドを辞めざるを得ない事情があり、
泣く泣く自分で作ったバンドをこの秋に抜けました。

すごく辛い決断でしたが、
バンドのメンバーも理解してくれ、
今はみんなで奏でるというより、
技術と心を磨く時期なんだと思うようになり、
またみんなで音を奏でれるようになったら再開しようと思っています。

この数か月悩んでいた時に、
友人がとある本から以下の言葉を贈ってくれました。

「趣味を追及するとは、あなたの肉体のエネルギー反応に耳を傾けることです。
趣味を追及することは、自分を信頼すること、
自分を信頼すれば、人生のなかの色々な選択が心地よくなります。」

少し前まで、
自分がやりたかったことが、
今やりたいようにできない状況に苦しんでいましたが、
今は違います。

自分の人生の原点を思い出したのです。


「今の状況を受け入れ、
できるかぎり楽しんでやっていく」

両親も死に、
生活は楽ではない環境で育ちましたが、
少しも辛くなかったのは、
この原点の気持ちがあったからです。

僕はこの生き方を父親が死んだ中学生の時にロックンロールから学びました。

この忘れていた気持ちを大好きなパンクバンド、
ハイ・スタンダードの横山健のソロで思い出させてもらいました。

実は最近こういう曲は聞かない感じだったのですが、
何かの縁で聴きだしたら、ズキュンとこめかみを打たれてしまいました。



欲を言えば、アコースティックに美しくギターが弾けるようになりたいものです(#^.^#)

こういう不思議な意味のある自然な流れが大好きです♪


あまり力まず、
流れるままに身をゆだねるものいいですね。


そんなこんなで1年も残すことあと2日。
皆様、良いお年をお迎えください(*^_^*)

競争と縁のない長女の気持ち

2015年12月11日 | 母島 暮らし 子供
■先日、母島小中学校のロードレース大会が開催されました。
小学校低学年の頃は走るのが大の苦手だった長女(現在小6)。

毎朝のランニングのお陰で足も速くなり、
今では走るのが大の得意になりました。

しかし、ここ最近変化が訪れて来ました。
彼女は言います。

「走るのは好きなんだけど、
 タイムを競ったり、
 周りと争ったりするのは好きじゃないんだよね。
 綺麗な景色を見て、美味しい空気を吸って
 のんびり走るのが大好き♡」

親としてせっかくここまで走るのが好きになったのだから、
去年の自分の記録や
一緒に走る中学生に負けるなだの色々仕掛けますが、
本人はまったくお構いなし(笑)。

ここまでくると大したものです。

芸術派で平和主義の長女にとって、
競争というのは何一つ心揺さぶられることはないようです。


■そんな中迎えたロードレース大会当日。
彼女が走るのは4kmのコース。

ちなみに小学3~6年生は1~4kmのコースを自分で選びます。
中学生は女子4km、男子6kmです。

何故か朝から超緊張している長女(笑)。
そう、今年は全然朝練が出来ていません。
昼ごはんに家に帰って来たときはもう死にそうな勢いの緊張でした♪

そんな中本番開始です。
天候はすごい強風の悪い状況です。

練習不足でも、数年間朝練を続けただけあって、
4kmとコースを熟知し、ペースも分かって来ています。

しかし、足が上がっていない!!
でも頑張っています!

去年、小学生で唯一4kmに挑戦し、中学生と競い、
最後ゴール直前に女子トップに抜かれた苦い思い出があります。

なんと今年もその女子と並んでのラストスパート!!
去年抜かれた悔しさを思い出したのか、
最後にギリギリ抜かれることなく、
19分50秒で小中女子のトップでゴールイン!!

よく頑張った!!

■しかし、閉会式の時に浮かない表情をしています。
聞くと、「去年の記録を超えれば外食できる」というご褒美が達成できなくて落ち込んでいる様子(笑)。
※去年は18分20秒でした☆

夕飯の時に今回の反省は?とか課題は?とか聞いても
「去年の記録を抜けなかった~!」
と終始ポイントは外食(笑)。

走りに関してはあまり練習してない割に、
自分的にはよく走れたらしく、
走る前はあんなに気が重かったのに、
走った後の気持ち良さったら最高!と言っていました。

そもそも、よく頑張っていたので外食はOKのつもりでしたので、
その旨を伝えたら表情が一変し、超笑顔に(笑)。

彼女にとって大切なのは記録でも競争でもなく、
気持ち良く走って、
美味しいものが食べれればそれで満足のようでした(笑)。

■他の子はというと、
低学年の一生懸命に走る姿、
中学生男子のデットヒートなど見どころ満載です!

みんな小さい頃から知っているので、
ここまでよく成長したなと感動しつつ、
みんなで応援し、見守ります☆

ロードレースに関わったPTA体育部の皆様、
練習・指導をしてくれた教員の皆様、
そして応援して下さった地域の皆様どうもありがとうございました!


■毎朝の次女とのサイクリング+お散歩をしています。
今回は脇浜へ。

朝日を浴びながら,
砂浜に新しい足跡を付けて遊んで歩く。

自分が子供の頃、
今とは全く違う時間の感覚を持っていた頃、
一晩で積もった雪に
一番最初に足跡を付けるのが楽しくて、
はしゃいでいた時の気持ちを思い出しました。

こうした時間は永遠じゃないけど、
心の奥にきっと刻まれているんだなぁ~と
しみじみ感じる朝でした☆

母島でカワセミ発見!!

2015年12月03日 | 小笠原 野生動物
■早起きは三文の徳♡
いるのは聞いていましたが、
ようやく母島で美しいカワセミの撮影に成功しました♪
(と言っても暗い朝方でコンデジではこんな程度が限界です)

ほんと色もデザインも完成されていますっ!
多くの写真家が惚れ込むのも分かります。

はるか遠く本土から渡ってきたこの綺麗な鳥は
ちゃっちゃと川で魚を獲って朝ごはんにしておりました☆

水中にダイビング!というよりは嘴だけでササッと捕獲する感じでした。

母島は人と野生動物の距離がとても近いように感じます。
コンデジでここまで撮れること自体スゴイと言われるのは、
そうした背景もあるかも知れません。

島で育った方もカワセミが島に来ていることを知っている人は少なく、
目撃の話をすると驚く人が多かったです。

せっかくこんな美しい鳥が来ているのだから、
多くの島の人に見てもらえればと思います♪

■上空ではウミウらしき鳥も飛んでいました。

父島でも目撃情報があります☆
地球って鳥にとっては狭いものなのでしょうかねぇ(笑)?