小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

海岸清掃② イルカに逢うより嬉しい事 ご褒美編 

2022年10月25日 | 海洋プラスティック
海岸清掃①の続き

10年以上放置され続け、通称ゴミ海岸と呼ばれた大沢海岸を綺麗にした感動の後、
続編を書くつもりが、なんと1か月も経ってしまいました(笑)。
生活していれば、それだけドラマが生まれるので仕方ないですね☆

いよいよ海岸清掃 ご褒美編です!

■大沢海岸の海岸清掃を行った2日間。
参加メンバーが数名代わっているのですが、
2日間とも素晴らしいご褒美がありました♪

メジャーな目線で言えば、
1日目はミナミハンドウイルカ
2日目はハシナガイルカ
と出逢えたことなのですが、
僕にとってのご褒美はもっと違うものでした♪


僕にとってのご褒美は
“みんなが喜びを共有できたこと”だったのです☆

とても有難いことですが、
母島で生活していて、
毎日のように海に出ていると、
イルカはさほど珍しい存在ではなく、
今回のように一緒に遊んでくれるととても嬉しいのですが、
それもしょっちゅうではないにしろ、島ではあることです。

だけど、一緒に船に乗っている仲間が、
全員海でイルカに出逢えて、
イルカと海の中で全員が過ごせる、
そして泳いだ後にみんなが超笑顔で過ごしているというのが、
とても嬉しくて、僕にとってはそれが一番のご褒美でした(#^.^#)



■参加メンバーの中に翌日の船で内地に行ってしまう若者がいました。
彼は島に知り合いがいるので、
1か月の長期で初めての母島滞在をしていました。

1日目のミナミハンドウイルカが母島の鬼岩を過ぎて登場した時、
みんながドルフィンスイムをしながらも
何度か海に入ったり船に戻ったりを繰り返している中、
彼だけは遠慮して海に入っていませんでした。
「明日の船で帰るんでしょ?イルカ初めてなんでしょ?次は入っておきなよ~」
と声をかけ、少々強引に誘っちゃいました。

次のターンで海に入る時、彼は一番最初に海に飛び込んでいきました。

イルカ達は好奇心にスイッチが入ったのか、
何度も僕たちの所に戻って来ては遊んでくれます☆

僕と同じく、20年くらいのキャリアのある父島と母島で暮らした経験のある友人も、
このイルカちゃん達との絡みは過去最高かも!と言うほどでした♪

僕にとってもここまで30分以上も付き合ってくれるハンドウちゃんは久しぶりでした☆


参加した全員がイルカちゃんを堪能した後、
船の上で明日の船に帰る彼に聞いてみました。

「どうだった?最後に入って良かったでしょ?」
「はいっ!!最高でした♡」
と最高の笑顔を頂きました☆
眼がキラキラしています(#^.^#)
もうそれでオールオッケー!!

いや~強引にでも誘ってみて本当に良かった♪
参加したみんながゴミ回収したのを忘れるほど、
恍惚とした満足な笑顔で帰路の船に揺られています♡


ダイナミックな母島の北端にある鬼岩

■僕自身19歳で正真正銘のカナヅチ状態で小笠原に初めて来て、
ライジャケを着ても沖の海は怖くて入れませんでした。

当時サザンクロスⅤ(東城船長)という船の上で、
イルカと泳いだ後の強面のおじさんの笑顔がたまらなく超可愛く見えて、
いいなぁ、俺もイルカと自由に泳ぎたいなぁ、と思って、
ユースで出逢ったしげちゃんに泳ぎの特訓をお願いしました。

早速、父島の前浜でシュノーケルを着けて、
恐る恐る海に入りました。
しげちゃんは「大丈夫、体の力を抜いて浮いてごらんよ!」と手で優しくフォローしてくれています。
フワって、体が浮いた時の感動、
しげちゃんの良かったな!という笑顔は忘れられません♪

今では毎日のように海に行き、
SUPでも10m以上深い海でも、
難なく泳げるようになった僕ですが、
ずっと怖かった水で泳ぐのを大好きにしてくれたのも、
イルカという存在と人の笑顔だったのです☆

1日目は海岸が超綺麗になったという達成感は薄かったのですが、
船にいっぱいのプラごみの傍ら、
みんなでイルカで満面の笑顔になるというご褒美で終了しました☆


■2日目はなんと行きと帰りにハシナガイルカに出逢いました☆
ハシナガイルカは一緒に泳いで遊んだミナミハンドウイルカとは違い、
船の帆先などで波に乗って遊ぶタイプのイルカちゃんです。

小柄で流線型のスタイリッシュな体型、
アクロバティックにキリモミジャンプをしたりするのは、
こちらの種類です。

海に入るとあっという間にいなくなってしまう場合が多いのです。
ノッてくると、船の周りで遊んでくれます☆

ハシナガちゃんはハンドウちゃんよりもずっと多い数の群れで行動する場合が多く、
圧倒的な数で見応えがあります。

北港のこの海域でSUPやシュノーケリングで会うことはあるのですが、
なかなかそのスピードでは付き合ってもらえないのですが、
今回は動力船なので、バッチリ船と伴走してくれました♡


ここで問題が発生しました。
なんとイルカでテンションが上がっているのは、
僕を含め2名だけ(笑)。

他の10名くらいのみんなは、
イルカはもうお腹いっぱいのご様子(#^.^#)

確かに昨日も参加した人は
昨日のイルカが凄かったので分かるのですが、
2日目だけの参加者も数名いたのですが、
イルカはもう大丈夫なテンション(笑)。

船長も「え?イルカもういいの?」と笑ってしまうほど、
贅沢なリアクションでした☆

イルカにズキュンとくるタイプもいれば、
目の前にいてもそうでもないタイプもいて、
人はそれぞれで本当に面白いと思いました(^^♪

今回はイルカよりも魚が好きなメンバーが多く、
そんなリアクションがとても贅沢で、
たまらなく面白い光景でした(#^.^#)


そんな訳で遊ぶ気満々のイルカを置いて、
次のレクポイント四本岩へ(#^.^#)

四本岩は母島の西側に位置する大きな4本の岩がそびえたつポイントで、
とても多くの魚が見られることが多いです。

この日もムロの大群、
ササヨやイシガキダイ、
カッポレなどを見ることが出来ました♪


四本岩の真ん中の水路には
時々2mを超えるイソマグロの群れを見ることもあり、
大迫力で大好きなポイントです。


カッポレさんが近づいてきました。
カッコいい!!

漁船の近くには不思議な浮遊物が。
これはなんだろう?

帰ってから、参加メンバーのかたが調べて教えてくれました。

サルパと言うホヤの仲間だそうです☆
サルパは、生物学上ホヤの仲間に分類される樽形でプランクトン性の尾索動物である。
収縮により、寒天質の体に水を通すことで移動する。
この推進方法は、ジェット推進としては動物界において効率の良いシステムのうちの1つである。
吸引した水を体内の捕食フィルターで濾過し、植物プランクトンを摂取する。


そんな出会いもあり、2日目メンバーも四本岩で大満足して、帰路につきました(^^♪

10年以上放置された海岸を2日間かけて海岸清掃した2日間。
沢山のゴミで1350kgに及ぶプラごみを片付けて大変でしたが、
みんなで見違えるように海岸を綺麗にできて感動でした☆

さらにはみんなでワイワイやるのは本当に楽しくて、
帰りのご褒美も逸品でした(#^.^#)

僕にとっては満足そうなみんなの顔が一番のご褒美でした☆

後日、大沢海岸に巡視に行った都レンジャーさんが
「ジャイアン!完璧!!超綺麗だったよ!!お疲れ様☆」
と嬉しい報告をくれました(^^♪

最後に船を出して一緒に作業もしてくれた朋漁丸の家族のみなさん、
予算を用意してくれた環境省、運営してくれたアイランズケアのみなさん、
本当にありがとうございました☆

また来年もやるぞ~~!











海岸清掃① 10年以上ずっとゴミだらけだった海岸がっ!!編

2022年09月27日 | 海洋プラスティック
■母島に通称❝ゴミ海岸❞と呼ばれてしまう海岸があります。
それは風向きや海流などの影響で漂流ゴミが辿り着きやすい海岸なのです。

その中でも母島北部にある【大沢海岸】は、道路からも離れていて、
かつ船で来るにも沖港から特に離れている海岸で(航行距離15㎞ほど)、
なかなか海岸清掃実施にまで至らない海岸なのです。
(無人島の平島や向島の海岸清掃は毎年実施されている)

大沢海岸は母島の北にある北港から、遊歩道を歩いて1時間程度で着く海岸なのですが、
山道が急で頑張って辿り着いた先にゴミだらけの海岸というのが、
島民としてもとても残念だったのです。

それが今回、

これがですよ、

こんなに綺麗になったんです!!

参加メンバーも
「少なくともここ10年以上はどの組織も大沢海岸の清掃は実施してないと思う。」
「色んな場面で大沢海岸を掃除しようって案は挙がるんだけど、なかなか実施まで至らないよね」
といいます。

去年は平島や向島を海岸清掃を実施した環境省事業の海岸清掃
今年は他の無人島がすでに他の組織で清掃され、綺麗であるということから、
大沢海岸の清掃をすることになりました。

そこにはとある友人の声が大きかったのです。


■去年の冬位でしょうか、
島の自然をこよなく愛する友人が、
「私は大沢海岸が大好きでよく行くんだけど、ホントにゴミが多いんだよ!すごく悲しくなる。どうにかならないかな?」
と切実に訴えていました。

大沢海岸。
小笠原に住んで約20年の僕ですが、大沢海岸は数えても5回は行ってないです。
そのどれもがゴミが多かった印象は確かにあります。
しかし、海岸清掃するには敷居が高い事もよく分かるのです。

遊歩道も案内看板もある海岸ですが、島民にとってはあまり行く事の少ないマイナー海岸。
今回、海岸清掃に参加した島出身のふたりもなんと初めて来たとか(笑)。

30年以上島にいるメンバーですら初めてという、
道路から離れていて、山道の険しい海岸はなかなか綺麗にしようという流れに乗りにくいのです。

今回、僕はスタッフとして関わりながら、
友人のその切望する言葉がずっと忘れられなくて、
事前にSUPでも見に行き、そのゴミの多さに唖然としました。

しかし、今回も見送ればさらにゴミは増えたり、
海上に戻って行ってしまうことは明白です。

ちょうど他の海岸も綺麗にしてもらったというタイミングだったので、
大沢海岸清掃に踏み切ることが出来ました☆


■チャーターした漁船に乗り、沖港から15㎞先の大沢海岸まで約1時間。

普段、あまり母島の北部というのは西回りで行く事は少ないので、
参加してくれたみんなで母島の景観を楽しみながら、現地へ到着。

大きな漁船で大沢海岸に接近することはできないので、
伝馬船に乗り換えて向かいます。

これが何だかとてもアドベンチャー気分♪

車で北港まで来て、歩いても来れる大沢海岸を海から来るのはとても新鮮でした(#^.^#)

■しかしまあ、さすが10年以上清掃に着手されない海岸です。
凄まじいボリュームのゴミたちが迎えてくれます(#^.^#)

海岸に着いて、みんなでゴミ回収を始めると、
あっという間に沢山のプラごみが集まりました!

漁網に浮き、網、ペットボトル、マスクetc..
ありとあらゆるプラスティックが漂着しています。

あと50年以内に海は魚よりもプラスティックの方が多くなるという報道も頷けます。
ものすごい量です。

特に漁網やロープなどは重くて絡んでいて、
作業もとても大変です。

1日目はこれだけのゴミが集まりました。
ここまでやってみて、あと1日やればなんとかなるかも…という状況でした☆

浜に着いた最初は唖然とするほどの光景でしたが、
みんなで頑張ると見違えるほどになるものです!!

みんなで記念撮影♪

その後、そのゴミを伝馬船に載せて、漁船に運ぶのが一苦労です。
この9/24,25は奇跡的に台風と台風の狭間で、凪の日。
と言っても、途中からうねりも入ってきて、
波打ち際はなかなか手強い状態でした。

みんなでリレー形式で運んで、ピストンで漁船へと運びます。

1日目と2日目は半分くらいは違うメンバーになるのですが、
10人以上で実施すると、素晴らしいマンパワーが発揮されて、
あんなにゴミだらけだった海岸がかなり綺麗になりました☆
本当に感謝です(#^.^#)

帰りには沢山頑張ったご褒美にイルカちゃんが沢山来てくれて、
みんな幸せな帰路となりました☆
それについては次回、ご褒美編で書きたいと思います(#^.^#)

漁船は足の踏み場もないほど、大漁の海ゴミで山になっていました!

母島に着いたら、
みんなでゴミをトン袋に詰め込みます。
1日目は8袋になりました!(この時点で去年より多い☆)


■1日目は半分しかやれなかったので、
2日目も大沢海岸で実施することを決定し、2日目も同様に頑張りました☆

1日目の経験も活きて、2日目はかなりスムーズな運びとなりました。

1日目は重くて厄介な漁網が多く、
2日目はかさばって運びにくい浮きが多かった印象です。

ボリューム的には1日目を凌ぎました。

2日間もかけたみんなの猛烈な頑張りのお陰で、
ゴミ海岸と呼ばれた大沢海岸が見事に美しい海岸に戻りました!!

これらのゴミはすべて人の暮らしの影響で出たゴミです。

海のすべてのプラごみには程遠い量ですが、
確かな、かつ大きな1歩になったと思います。
「こんな綺麗な大沢海岸は初めて見た!!」
清掃後の僕の素直な感想です。

それくらい嬉しい光景でした♡
やった~~~!!

最初はこれだけのゴミの量、本当に片付けれるのか?と思うほどでしたが、
参加してくれたみんなの頑張りのお陰で、見事に美しい大沢海岸になりました♡
本当に有難うございます!

2日目は行きも帰りもハシナガイルカの歓迎に逢い、ウットリして帰路につきました。

2日目のゴミも港でトン袋に詰めるとなんと9袋!!
1日目と合わせて17袋になりました!

これは凄い量です!
(後日、長物も入れて18袋、合計1350kgになりました!!)

そして両日とも母島出身で生態系を学んでいる大学生が、
島の生態系に海のゴミがどう影響するかの資料を作成してくれて、
レクチャーも実施することができました♪


今回参加してくれたメンバーには色んな方がいて、
子供達に伝えたい学校の先生や、
島に来たばかりのメンバー、
翌日の出港日のおがさわら丸に乗って離島するメンバー、
15年以上島にいるメンバー、
島出身の島っ子メンバー、
とても多様なメンバーで海ゴミについて考えながら、
母島に恩返しのできる機会となりました。
本当に有難うございました!!

次回は海岸清掃②ご褒美編に続きます(#^.^#)

最後に去年、海岸清掃実施後に開催したオンライン対談を紹介します。

これは母島やミクロネシア、ハワイでの海洋プラスティックの問題にフォーカスした座談会です。
色々と今回の海岸清掃にも繋がる興味深い内容ですので、良かったらご覧になってみてください☆

母島部活堂@海洋プラスティック座談会 2021.11.13



海岸清掃2021秋~イルカに始まりイルカに終わる恩返し

2021年10月27日 | 海洋プラスティック
■先日、いつも大変お世話になりまくっている母島の自然に恩返しできる機会がありました。
海岸清掃です。

今回、10/16、17と実施した環境省のマイクロプラスティック対策の事業での海岸清掃に参加しました。
島民ボランティアの皆さんも募って、みんなでワイワイと海を綺麗にしてきたのですが、
その始まりから終わりまで、イルカ三昧でした♡

僕たちの乗る船の数メートル先で見事なきりもみジャンプをするハシナガイルカ。

僕たちは勝手にプラスティックや色んなものを開発しては、
海のゴミとして深刻な問題にさせている張本人には間違いないのですが、
こうして作業の前後にイルカの楽しそうな様を見ていると、
なんだか勝手に祝福された気分になって来ます♡

本当にどうもありがとう☆



■僕が海洋プラスティック問題に本気で目を向けるきっかけになったのが、
2016年の東港におけるザトウクジラの定置網絡まり事件、
カモメの釣り糸絡まり壊死事件がきっかけです。

私たちの暮らしの影響で、
こんなにも野生動物が苦しんでいることを、文字通り目の当たりにしたことで、
ハッとさせられました。

それをきっかけに要所要所で僕も海岸清掃に参加したり、
自主的に清掃したりするようになりました。

今回はイベントとして、なかなか行けない無人島でもある平島と向島に行って、
みんなで海岸を綺麗にしよう!ということになりました。



■結論から言ってしまうと、
2日間でトン袋5個分のプラスティックゴミを回収することが出来ました。

参加したメンバーにとっても、
なかなか行けない無人島に行けたり、
みんなでワイワイ作業出来たり、
行きと帰りにイルカ三昧だったりで、
参加してとても楽しいイベントになって、とても良かったです♪

何をするにしても、まずは楽しいというのが大事な気がします。
そこから色々始まっていく気がします☆


まずはみんなで漁船に乗って母島の属島・向島を目指します。

沖港を出て、早速ハシナガイルカ、ミナミハンドウイルカが出現!!
みんな一気にテンションが上がります♡
イルカちゃんのこの無条件に人を惹きつける魅力は凄いです。

しかもどちらも僕がいつも普通にSUPで行動する圏内の赤ブイ周辺での出現です☆

イルカで満足したご一行は(笑)、一路向島へ向かいます。


向島は母島属島の中で一番母島に近い位置に位置する大き目の無人島です。
父島と全く同じ名前の「コペペ海岸」「小港海岸」があり、
今回は小港海岸を集中的に清掃することになりました。

漁船がそのまま海岸に接岸することはできないので、
漁船から小さな伝馬船に乗り換えて、海岸に上陸します。


人の住む気配のない海岸というだけで、
やはり独特の雰囲気があります。

船の上からは分かりづらかったですが、
島に上陸してみますと、
沢山のプラスティックゴミが目に入りました。

これらが自然を汚染していると思うと、
申し訳なさで胸がいっぱいになります。


特に厄介なのが漁網です。
ノコギリ鎌で切って搬出します。


十数人もいると、ほんとあっという間にみるみる海岸が綺麗になっていきます♪
この小さなか海岸一つを綺麗にすることが、
地球全体のプラごみにどれくらい作用するかは分かりませんが、
数億個に及ぶマイクロプラスティックを未然に防いだことにはなると思います。


みんなでリレー形式で伝馬船に載せます。
人が多いとこの作業が本当にはかどります。感謝!!


ゴミを運んだあとはしばし探索タイム☆
向島のコペペ海岸を背景にヨガのポーズ♪


泳いで漁船に戻るときはムロアジの群れが!!
人はこんな光景に勝手に感動します。
当たり前の自然な光景に感動しちゃいます。
だから、頑張れます☆

■2日目は隣の平島へ。
平島は日本で一番アオウミガメが産卵する場所です。

昨日の向島に比べてゴミは少なかったですが、
やはり気になるプラごみはもちろんありました。


これをこのまま放置すると、
波で砕けて回収不能のマイクロプラスティックになってしまうので、
とても意味のある回収だと思います。

参加したメンバーに学校の先生も複数いたのですが、
「子供たちにもこのことを伝えたい!」と思ってもらえたのがとても嬉しかったです♪
いずれ子供たちも連れて来て実施するイベントを企画していきたいと思っていますし、
学校の授業でももっと海ゴミの事を伝えていきたいと思いました。

2日目の平島は小学生も2名参加してくれて、
色んな発見を僕たちに教えてくれました。

以前、ガラパゴスの高校生が小笠原に来て交流し、
僕は南崎を案内したのですが、
海岸に着いたとたん、当たり前にゴミを拾っていて感動しました。

そして、彼らはそのゴミを全身の装飾に仕立て上げ、
帰りも歌って踊りながら山を歩いて行きました。
「どうしてこんなに鳥がいないんだい?」
という質問に、
「そんなに大声で騒いで山を歩いたら、いなくなるっしょ(笑)!」
とツッコんだのを思い出します(笑)。


平島の長~いビーチを、
そんな話をしながら綺麗にしていきます。


2日目の平島もばっちり海岸を綺麗にできました♪


■2日目の帰りは蓬莱根付近で沢山のハシナガイルカと過ごすことが出来ました♪

速く動く船の帆先が好きなハシナガですが、
今回はなかなかゆっくりと戯れてくれました♪

こんなイルカ三昧な海岸清掃は母島ならではな気がします。

楽しそうに過ごしたり、
人にも興味をもって近づいてきたり、
野生動物にこんなにも“楽しさ”を伝えてもらうという生き物はそんなにいないのでは?
と思ってしまいます。

4m以下の小型のハクジラを総称して「イルカ」と定義しているようですが、
まさにこのヒトに近いサイズの鯨類ならではのものかもしれませんね。


■上陸後は海ゴミをトン袋に詰め込みます。

手に負える規模だったのが良かったです。
ちゃんと海岸を綺麗にしたという達成感もありました♡

トン袋に詰め込んだゴミは
僕の職場の一つでもあるリレーセンターに持ち込みます。
小笠原ではきちんと海ゴミの予算を確保しているので、
無料で海ゴミを受け取ってもらえます。
これは本当に有難い部分だと思います。

僕も以前から小規模ですが、海ゴミをずっと持ち込んでいます。


人間の生み出した沢山のゴミが、
海のあらゆる生き物に影響を与えていると報道されるようになってきました。

コロナでオンライン交流が発達し、
様々な学ぶ機会が生まれています。

母島の島民にもぜひそんな機会を作っていきたいと考えています☆

今日の午後は台風20号(マーロウ)の接近ですが、
その時間にハワイと内地の海ゴミで活動している皆さんとオンラインで打ち合わせです。
どうか停電になりませんように!!

2年前の台風被害を忘れていないので、
しっかりと養生して備えていきたいと思います。