■怒涛の様な物量の宅急便&郵便の配達を終えて、
ようやく初めてのおが丸5月ドック期間を終える事が出来ました♪
この「おが丸ドック期間」というのは、東京と父島を結ぶ定期船、
おがさわら丸が船舶定期検査&整備のために約3週間程度のお休みを取る期間の事を指します。
例年だといつも1月の時期におが丸ドックを行い、
3週間ほどの間、内地とのアクセスが途絶える状況になっていました。
その間は貨物船・共勝丸が郵便物と生鮮食品や宅急便を運搬してくれていました。
今回は初めて、伊豆諸島の東京~大島〜利島〜新島〜式根島〜神津島航路を結ぶ定期船、
新・さるびあ丸が代船として活躍してくれたのです♪
※父島のOさんに写真提供いただきました!ありがとうございます☆
自分たちの定期航路を空けてでも、
おが丸のドック期間中の穴埋めのために、さるびあ丸を代船として貸して頂き、本当にありがとうございます!
大島、利島、新島、式根島、神津島の皆さん、
ジェット船などはあるとはいえ、
貴重な貨物のアクセスが止まってしまいます。
小笠原の暮らしの為に本当に有難うございます!!
いずれ、お世話になっている島の所にも伺いに行こうと思っていますし、
もっともっと島同士交流できたらいいのになと思っています(*^_^*)
■20年前、僕が小笠原に移住した頃はさるびあ丸と同様に
「かめりあ丸」「すとれちあ丸」がドック中の代船として小笠原航路を航海していました。
すとれちあ丸は2002年、
かめりあ丸は2014年にこの伊豆諸島の航路からは引退しています。
どちらも初代おがさわら丸と同じ時期に建造された、よく似た姉妹船でした。
しかし、2004年頃(定かではないです)を最後に代船対応が出来なくなり、
小笠原は毎年1月頃に約1ヶ月、内地とアクセスが途絶えてしまいます。
これまで、伊豆諸島を繋いでいる橘丸や旧さるびあ丸は
小笠原までの外洋を航海するライセンスを持っていないらしく、
ドック期間中の代船は不可能だった背景があったと聞きます。
個人的には静かで島野菜に溢れるドック期間は大好きですし(笑)、
これを機会に観光業や漁師も長期休暇を取って、
内地に旅行をしたり、市場の挨拶回りなどをこなす機会にもなっていたみたいです。
しかし、もちろん困ってしまう場面も多々ありました。
11月の住民健診(人間ドック)で検査結果に引っかかり、内地に再検査などに行かなければいけない時に、
ものすごく長い旅程になってしまうこと、
受験生などにとっては1月のセンター試験や受験を内地に受けに行く場合、
とても不利な状況などでした。
しかし、2020年に新「さるびあ丸」が就航し、
小笠原航路のドック期間代船を想定して、
小笠原までの外洋を航海するライセンスを取得してくれたそうで、
去年から「2021年は新さるびあ丸が代船をしてくれるので、実質ドック期間は無くなる!」と話題になりました。
小笠原航路で普段は乗れない船に乗れるのも、
大きな楽しみのひとつです♪
(コロナ騒ぎになってから一切島を出ていないので、新さるびあ丸は見た事もないですw)
そしておが丸のドック時期も1月から5月に変更となりました。
今回、それを経ての感想です。
■まずはさるびあ丸を代船として運行してもらい、
本当に助かった部分は多くあったと思います♪
本当にありがとうございました!!
いつもの3週間内地とのアクセスが途絶えてしまうわけでもなく、
実質2週間だけとなりました。
5/8父島出港がラストでおが丸ドック入り、
5/19入港、5/20出港がさるびあ丸、
5/29入港、5/30出港からおが丸ドック明け、
2020年に話題になった時はさるびあ丸がドック期間中の3週間に毎週運航(2~3回程度)してくれると思っていましたが、
実際は1回のみとなったのは少し想定外でした。(多くの島民がそう思っていました)
そして、さるびあ丸がおがさわら丸と速度も積載量も違うのも誤算だったと思います。
今回は貨物船・共勝丸での郵便や宅急便の運搬はさるびあ丸頼みで、
内地→小笠原間はなしになり、
小笠原→内地間の上り2便のみ受け付けるという体制でした。
しかし、ここに色んな問題が生まれました。
4月末に注文した物品が5月末まで届かないという事態が沢山発生しました。
さるびあ丸はおがさわら丸に比べて小さいので、
積載コンテナの数が少なく、大量の宅急便などの荷物が内地に残る事態になってしまったのです。
これは遊びの道具や趣味の物品などは待てばいいだけであまり問題はないのですが、
薬などが届かないというのはかなりシビアな問題となりました。
今回実施してみての反省を生かし、
次回は改善していかなければと思います。
■まず現行の3代目おがさわら丸と新さるびあ丸の比較をしてみましょう。
【3代目おがさわら丸】2016年就航
総トン数:11,000 トン
全長 :150 m
全幅 :20.4 m
旅客定員:892名
航海速力:23.8ノット(小笠原~東京を24時間で結ぶ)
【新さるびあ丸】2020年就航
総トン数:6,099 トン
全長 :118m
全幅 :17m
旅客定員:近海区域 639人
沿海区域(御蔵島まで)1,343人
航海速力:20ノット(小笠原~東京を29時間で結ぶ)
比較してみると、やはりおがさわら丸の大きさと速さが分かります。
コンテナの積載量もかなり違いがあると思います。
代船を務めてもらうのは本当に有難いことです。
しかし、おが丸まったく同じものを求めるのはお門違いだと思います。
まずは代船が動いてくれるだけで超感謝です♪
しかし、今回困ってしまった問題をしっかりと検証し、
改善できる点は改善していかなければと思います。
失敗は成功の母と言います。
進化していきましょうよ☆
次は今回の5月ドックであくまで個人的に見えてきた、
困った点と良かったを挙げてみたいと思います。
■今回の新5月ドックで見えてきたこと(あくまで超個人的主観)
【困った点】
・母島の主要な農作物パッションフルーツの最盛期なのに長期間内地に出荷できない
・同様にトマトの収穫最後のシーズンだが長期間内地に発送できない
・時化る冬の1月と違い、海が穏やかで漁師が漁に行けるのに、魚を内地の市場などに長期間送れない
・貨物積載量が少ないので1回だけの運行だと荷物が乗りきらず、生活必需品(薬など)が届かない事態が発生
・母島は内地送りの準備を出港前日に行うが、1泊便だと入港作業と内地出荷作業が同じ日になり、労働作業が深夜に及ぶほど長時間になってしまう
・GW最後の運行予定にすると問屋が発送日に休業となり、ドックに向けて島に送る精製食品がドック入りの便ですら難しい場合がある
・共勝丸での下り便での精製食品や荷物をなしにしたので、乗り切らなかった荷物がドック明け後に集中してしまう
・さるびあ丸の入港時間が遅く、出港時間がはやい(母島の場合は19時入港、内地行きは朝7:30出港)
【助かった点】
・1月の様に海が悪くないので、共勝丸の運行予定がほぼずれない
・3週間アクセスがないのではなく、2週間で済んだので危機感が半減
・観光の人も以前よりは来島しやすい期間ができた
・受験生にとってシビアな時期に内地に長期滞在しないで済んだ
・住民健診後の検査や入院が長期化しない
こんな所でしょうか?
分野によってはまだまだあるでしょうが、僕個人で考えれた部分です。
5月ドックという時期的な問題は、
第1次産業が主要産業の母島にとっては沢山の課題があったと思います。
父島的にはどうだったのでしょうか?
あとは積載量の問題もあり、
届くと思って早め(4月末)に注文したものですら届かなかったのはシビアな問題だったと思います。
特に日常的に必要な薬などが届かない、
商店からトイレットペーパーがなくなるなどの事態が発生していました。
個人的にはドック明けの入港作業がべらぼうに荷物が多くなり(普段の3倍でしたw)、
そこが現場として超大変でしたが、
アクセスがないドック期間自体は日常が穏やかで元々好きなので問題ありませんでした♪
■さて、今回の経験を経て僕個人的に改善できる部分を提案してみたいと思います。
本土から1000㎞離れた超遠隔離島に好き好んで住んでいるので、
贅沢を言うな!という意見もあるとは思いますが、
できる限り現行の状態を工夫することで改善できる事を模索するのが、現実的と思っています♪
来年もなんと今年同様の運航スケジュールで検討していると耳にしますが、
今年と全く同じでは、改善できる余地があるのにあまりに反省できてないので、
ぜひ小笠原と伊豆諸島の住民の皆さんなど、
漁協や農協も入っている航路検討委員の皆さんや
村、小笠原海運、東海汽船などで話し合ってもらえればと思います。
【改善案】
①今回と同じ5月ドックで さるびあ丸が1回の代船運航の場合
・共勝丸に2回の内地からの荷物と郵便を運んでもらう
・共勝丸の運行予定を可能な限り、定期船の運航のない週の中間に設定する
・住民に荷物が届かない想定を伝え、4月上旬に注文するように呼びかける
・小笠原1泊運航は母島側が入港作業と内地出荷作業が重なり大変なので2泊便か着発にする
②5月ドックで さるびあ丸が3回の代船運航の場合
・乗り切らなかった荷物運搬用に共勝丸はドック期間中はお願いする
・小笠原1泊運航は母島側が入港作業と内地出荷作業が重なり大変なので2泊便か着発にする
③1月のドックに戻して さるびあ丸が代船運航の場合
・共勝丸に2回の内地からの荷物と郵便を運んでもらう
(スケジュールに関しては海の悪い冬なので、あまりタイトには組めないと想定)
・小笠原1泊運航は母島側が入港作業と内地出荷作業が重なり大変なので2泊便か着発にする
④1月のドックに戻して さるびあ丸が代船運航をしない場合
・共勝丸に2回の内地からの荷物と郵便を運んでもらう
(スケジュールに関しては海の悪い冬なので、あまりタイトには組めないと想定)
こんな提案を考えてみました。
どうでしょうか?
個人的には、
1週に1度さるびあ丸が代船として運行できる(3回小笠原航海する)なら来年も5月。
それが厳しいのであれば、やはり1月のドックがいいと思うのです。
そして、さるびあが運航してくれる場合は内地出港を1時間位早めて欲しいと思います。(今回は11時竹芝出港でした)
またさるびあ丸を貸してもらっている恩もありますので、
島間の交流を密にして、色んな特産品の提供や、特別寄港便を盛んにして行ければと思います♪
これはあくまで母島住民の僕の個人的な独断と偏見に満ちた提案です。
さるびあ丸を貸してくれている伊豆諸島の皆さんや東海汽船、
父島の目線は大きくかけていると思うのでご了承ください☆
ぜひぜひ様々なご意見を教えてもらえればと思います♪
■最近、トレーニングとしてなるべく毎日SUPで沖に出ているのですが、
日中の昼休みすらほとんどない日は夕方に漕ぐようになりました♡
Sunset SUPの美しいこと(*^_^*)
日没後の夜の帳と
サメたちの食事の時間なので、
あまり長居はできませんが(汗っ)、
壮大な夕陽を海面で眺めていると、
自然の一日の感謝の気持ちが湧いてきます♡
ドック明けの入港日は母島の配達はとてもべらぼうでしたし、
農作物の内地出荷作業は深夜2時になったと聞いています。
入港日翌日の出港日には、
前日の入港接続でははじま丸に載せれなかったコンテナが沢山やってきました(#^.^#)
急遽土日返上で配達を頑張った次第です☆
毎日ではないとしても、
これが毎年続いてしまうのは、あんまりだと思ったので、
改善できるところは、どんどん改善していきましょう(*^_^*)
今回の深刻な配達状況を心配して、
沢山の方が応援や手伝い、ねぎらいの声をかけて頂きました。
実際、沢山の人に支えられ、無事に乗り切る事が出来ました♪
母島の温かさ、力強さを垣間見た気がします(*^_^*)
大変な物量の配達をしながらも、
母島の素晴らしさを実感したドック明けでした☆
本当にありがとうございました!!
■これは母島の88Cafe(ダブルエイト・カフェ 通称ははカフェ)の照り焼きバーガーです。
次女の運動会&新挑戦のお疲れ様ご褒美でした☆
今年は空梅雨ですし、
海水温はもう真夏のような26~27℃になっています。
これは台風の発達を促すので、ちょっと心配な事項です。
去年はなんと1つも台風が小笠原に来襲しませんでした☆
(2年前は超被害がありました)
今年は空梅雨でも冬によく降ったので、水不足の心配はない状況ですが、
無事の1年が過ごせることを祈るばかりです。
みなさんが健やかな夏である事を願っています(*^_^*)
ようやく初めてのおが丸5月ドック期間を終える事が出来ました♪
この「おが丸ドック期間」というのは、東京と父島を結ぶ定期船、
おがさわら丸が船舶定期検査&整備のために約3週間程度のお休みを取る期間の事を指します。
例年だといつも1月の時期におが丸ドックを行い、
3週間ほどの間、内地とのアクセスが途絶える状況になっていました。
その間は貨物船・共勝丸が郵便物と生鮮食品や宅急便を運搬してくれていました。
今回は初めて、伊豆諸島の東京~大島〜利島〜新島〜式根島〜神津島航路を結ぶ定期船、
新・さるびあ丸が代船として活躍してくれたのです♪
※父島のOさんに写真提供いただきました!ありがとうございます☆
自分たちの定期航路を空けてでも、
おが丸のドック期間中の穴埋めのために、さるびあ丸を代船として貸して頂き、本当にありがとうございます!
大島、利島、新島、式根島、神津島の皆さん、
ジェット船などはあるとはいえ、
貴重な貨物のアクセスが止まってしまいます。
小笠原の暮らしの為に本当に有難うございます!!
いずれ、お世話になっている島の所にも伺いに行こうと思っていますし、
もっともっと島同士交流できたらいいのになと思っています(*^_^*)
■20年前、僕が小笠原に移住した頃はさるびあ丸と同様に
「かめりあ丸」「すとれちあ丸」がドック中の代船として小笠原航路を航海していました。
すとれちあ丸は2002年、
かめりあ丸は2014年にこの伊豆諸島の航路からは引退しています。
どちらも初代おがさわら丸と同じ時期に建造された、よく似た姉妹船でした。
しかし、2004年頃(定かではないです)を最後に代船対応が出来なくなり、
小笠原は毎年1月頃に約1ヶ月、内地とアクセスが途絶えてしまいます。
これまで、伊豆諸島を繋いでいる橘丸や旧さるびあ丸は
小笠原までの外洋を航海するライセンスを持っていないらしく、
ドック期間中の代船は不可能だった背景があったと聞きます。
個人的には静かで島野菜に溢れるドック期間は大好きですし(笑)、
これを機会に観光業や漁師も長期休暇を取って、
内地に旅行をしたり、市場の挨拶回りなどをこなす機会にもなっていたみたいです。
しかし、もちろん困ってしまう場面も多々ありました。
11月の住民健診(人間ドック)で検査結果に引っかかり、内地に再検査などに行かなければいけない時に、
ものすごく長い旅程になってしまうこと、
受験生などにとっては1月のセンター試験や受験を内地に受けに行く場合、
とても不利な状況などでした。
しかし、2020年に新「さるびあ丸」が就航し、
小笠原航路のドック期間代船を想定して、
小笠原までの外洋を航海するライセンスを取得してくれたそうで、
去年から「2021年は新さるびあ丸が代船をしてくれるので、実質ドック期間は無くなる!」と話題になりました。
小笠原航路で普段は乗れない船に乗れるのも、
大きな楽しみのひとつです♪
(コロナ騒ぎになってから一切島を出ていないので、新さるびあ丸は見た事もないですw)
そしておが丸のドック時期も1月から5月に変更となりました。
今回、それを経ての感想です。
■まずはさるびあ丸を代船として運行してもらい、
本当に助かった部分は多くあったと思います♪
本当にありがとうございました!!
いつもの3週間内地とのアクセスが途絶えてしまうわけでもなく、
実質2週間だけとなりました。
5/8父島出港がラストでおが丸ドック入り、
5/19入港、5/20出港がさるびあ丸、
5/29入港、5/30出港からおが丸ドック明け、
2020年に話題になった時はさるびあ丸がドック期間中の3週間に毎週運航(2~3回程度)してくれると思っていましたが、
実際は1回のみとなったのは少し想定外でした。(多くの島民がそう思っていました)
そして、さるびあ丸がおがさわら丸と速度も積載量も違うのも誤算だったと思います。
今回は貨物船・共勝丸での郵便や宅急便の運搬はさるびあ丸頼みで、
内地→小笠原間はなしになり、
小笠原→内地間の上り2便のみ受け付けるという体制でした。
しかし、ここに色んな問題が生まれました。
4月末に注文した物品が5月末まで届かないという事態が沢山発生しました。
さるびあ丸はおがさわら丸に比べて小さいので、
積載コンテナの数が少なく、大量の宅急便などの荷物が内地に残る事態になってしまったのです。
これは遊びの道具や趣味の物品などは待てばいいだけであまり問題はないのですが、
薬などが届かないというのはかなりシビアな問題となりました。
今回実施してみての反省を生かし、
次回は改善していかなければと思います。
■まず現行の3代目おがさわら丸と新さるびあ丸の比較をしてみましょう。
【3代目おがさわら丸】2016年就航
総トン数:11,000 トン
全長 :150 m
全幅 :20.4 m
旅客定員:892名
航海速力:23.8ノット(小笠原~東京を24時間で結ぶ)
【新さるびあ丸】2020年就航
総トン数:6,099 トン
全長 :118m
全幅 :17m
旅客定員:近海区域 639人
沿海区域(御蔵島まで)1,343人
航海速力:20ノット(小笠原~東京を29時間で結ぶ)
比較してみると、やはりおがさわら丸の大きさと速さが分かります。
コンテナの積載量もかなり違いがあると思います。
代船を務めてもらうのは本当に有難いことです。
しかし、おが丸まったく同じものを求めるのはお門違いだと思います。
まずは代船が動いてくれるだけで超感謝です♪
しかし、今回困ってしまった問題をしっかりと検証し、
改善できる点は改善していかなければと思います。
失敗は成功の母と言います。
進化していきましょうよ☆
次は今回の5月ドックであくまで個人的に見えてきた、
困った点と良かったを挙げてみたいと思います。
■今回の新5月ドックで見えてきたこと(あくまで超個人的主観)
【困った点】
・母島の主要な農作物パッションフルーツの最盛期なのに長期間内地に出荷できない
・同様にトマトの収穫最後のシーズンだが長期間内地に発送できない
・時化る冬の1月と違い、海が穏やかで漁師が漁に行けるのに、魚を内地の市場などに長期間送れない
・貨物積載量が少ないので1回だけの運行だと荷物が乗りきらず、生活必需品(薬など)が届かない事態が発生
・母島は内地送りの準備を出港前日に行うが、1泊便だと入港作業と内地出荷作業が同じ日になり、労働作業が深夜に及ぶほど長時間になってしまう
・GW最後の運行予定にすると問屋が発送日に休業となり、ドックに向けて島に送る精製食品がドック入りの便ですら難しい場合がある
・共勝丸での下り便での精製食品や荷物をなしにしたので、乗り切らなかった荷物がドック明け後に集中してしまう
・さるびあ丸の入港時間が遅く、出港時間がはやい(母島の場合は19時入港、内地行きは朝7:30出港)
【助かった点】
・1月の様に海が悪くないので、共勝丸の運行予定がほぼずれない
・3週間アクセスがないのではなく、2週間で済んだので危機感が半減
・観光の人も以前よりは来島しやすい期間ができた
・受験生にとってシビアな時期に内地に長期滞在しないで済んだ
・住民健診後の検査や入院が長期化しない
こんな所でしょうか?
分野によってはまだまだあるでしょうが、僕個人で考えれた部分です。
5月ドックという時期的な問題は、
第1次産業が主要産業の母島にとっては沢山の課題があったと思います。
父島的にはどうだったのでしょうか?
あとは積載量の問題もあり、
届くと思って早め(4月末)に注文したものですら届かなかったのはシビアな問題だったと思います。
特に日常的に必要な薬などが届かない、
商店からトイレットペーパーがなくなるなどの事態が発生していました。
個人的にはドック明けの入港作業がべらぼうに荷物が多くなり(普段の3倍でしたw)、
そこが現場として超大変でしたが、
アクセスがないドック期間自体は日常が穏やかで元々好きなので問題ありませんでした♪
■さて、今回の経験を経て僕個人的に改善できる部分を提案してみたいと思います。
本土から1000㎞離れた超遠隔離島に好き好んで住んでいるので、
贅沢を言うな!という意見もあるとは思いますが、
できる限り現行の状態を工夫することで改善できる事を模索するのが、現実的と思っています♪
来年もなんと今年同様の運航スケジュールで検討していると耳にしますが、
今年と全く同じでは、改善できる余地があるのにあまりに反省できてないので、
ぜひ小笠原と伊豆諸島の住民の皆さんなど、
漁協や農協も入っている航路検討委員の皆さんや
村、小笠原海運、東海汽船などで話し合ってもらえればと思います。
【改善案】
①今回と同じ5月ドックで さるびあ丸が1回の代船運航の場合
・共勝丸に2回の内地からの荷物と郵便を運んでもらう
・共勝丸の運行予定を可能な限り、定期船の運航のない週の中間に設定する
・住民に荷物が届かない想定を伝え、4月上旬に注文するように呼びかける
・小笠原1泊運航は母島側が入港作業と内地出荷作業が重なり大変なので2泊便か着発にする
②5月ドックで さるびあ丸が3回の代船運航の場合
・乗り切らなかった荷物運搬用に共勝丸はドック期間中はお願いする
・小笠原1泊運航は母島側が入港作業と内地出荷作業が重なり大変なので2泊便か着発にする
③1月のドックに戻して さるびあ丸が代船運航の場合
・共勝丸に2回の内地からの荷物と郵便を運んでもらう
(スケジュールに関しては海の悪い冬なので、あまりタイトには組めないと想定)
・小笠原1泊運航は母島側が入港作業と内地出荷作業が重なり大変なので2泊便か着発にする
④1月のドックに戻して さるびあ丸が代船運航をしない場合
・共勝丸に2回の内地からの荷物と郵便を運んでもらう
(スケジュールに関しては海の悪い冬なので、あまりタイトには組めないと想定)
こんな提案を考えてみました。
どうでしょうか?
個人的には、
1週に1度さるびあ丸が代船として運行できる(3回小笠原航海する)なら来年も5月。
それが厳しいのであれば、やはり1月のドックがいいと思うのです。
そして、さるびあが運航してくれる場合は内地出港を1時間位早めて欲しいと思います。(今回は11時竹芝出港でした)
またさるびあ丸を貸してもらっている恩もありますので、
島間の交流を密にして、色んな特産品の提供や、特別寄港便を盛んにして行ければと思います♪
これはあくまで母島住民の僕の個人的な独断と偏見に満ちた提案です。
さるびあ丸を貸してくれている伊豆諸島の皆さんや東海汽船、
父島の目線は大きくかけていると思うのでご了承ください☆
ぜひぜひ様々なご意見を教えてもらえればと思います♪
■最近、トレーニングとしてなるべく毎日SUPで沖に出ているのですが、
日中の昼休みすらほとんどない日は夕方に漕ぐようになりました♡
Sunset SUPの美しいこと(*^_^*)
日没後の夜の帳と
サメたちの食事の時間なので、
あまり長居はできませんが(汗っ)、
壮大な夕陽を海面で眺めていると、
自然の一日の感謝の気持ちが湧いてきます♡
ドック明けの入港日は母島の配達はとてもべらぼうでしたし、
農作物の内地出荷作業は深夜2時になったと聞いています。
入港日翌日の出港日には、
前日の入港接続でははじま丸に載せれなかったコンテナが沢山やってきました(#^.^#)
急遽土日返上で配達を頑張った次第です☆
毎日ではないとしても、
これが毎年続いてしまうのは、あんまりだと思ったので、
改善できるところは、どんどん改善していきましょう(*^_^*)
今回の深刻な配達状況を心配して、
沢山の方が応援や手伝い、ねぎらいの声をかけて頂きました。
実際、沢山の人に支えられ、無事に乗り切る事が出来ました♪
母島の温かさ、力強さを垣間見た気がします(*^_^*)
大変な物量の配達をしながらも、
母島の素晴らしさを実感したドック明けでした☆
本当にありがとうございました!!
■これは母島の88Cafe(ダブルエイト・カフェ 通称ははカフェ)の照り焼きバーガーです。
次女の運動会&新挑戦のお疲れ様ご褒美でした☆
今年は空梅雨ですし、
海水温はもう真夏のような26~27℃になっています。
これは台風の発達を促すので、ちょっと心配な事項です。
去年はなんと1つも台風が小笠原に来襲しませんでした☆
(2年前は超被害がありました)
今年は空梅雨でも冬によく降ったので、水不足の心配はない状況ですが、
無事の1年が過ごせることを祈るばかりです。
みなさんが健やかな夏である事を願っています(*^_^*)