小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

母島の七五三

2016年11月30日 | 母島 暮らし 子供
■11月23日、無事に次女が月ヶ岡神社の七五三を終えることができました☆

日頃より、お世話になっている皆様のお蔭です。
ありがとうございます!

■七五三の起源は室町時代といわれ、
江戸時代の武家社会を中心に関東から全国へ広まったとされているそうです。

当時は乳幼児の死亡率が高く、
生まれてから3〜4年たってから
現在の戸籍にあたる人別帳や氏子台帳に登録したそうです。

そのため、
七五三のお祝いは今まで無事に成長したことへの感謝と
幼児から少年・少女期への節目に
これからの将来と長寿を願う意味を持っているそうです。



■今回、次女は妻自身が7歳の時に使用した着物を着ることになりました♪

40年前とは思えないほど、今も鮮やかな着物です☆
妻のお母さんが近所の方にお願いして作って頂いたものだそうです。
昔の人は本当に何でもできて凄いなと感心します!!

今回は妻が自分の娘の仕立てを直していて、
当時の自分の親の気持ちの背景を知る情景がとても感動的でした。


ただの写真を撮るだけの儀式と思っていた七五三。
過去に内地の「写真館」で
長女も次女も綺麗なドレスや着物で写真を撮りました。

が、島で行った七五三はそれとはまったく違うものでした。
気候は暑いし、
着付けは大変だし、
本人も嬉しいけど、辛そう…。

でも、
島で自分たちで参加した島の七五三は…
親が子供の無事の成長に感謝し、
これからの未来へ祈り、
自分の親の意識にも触れて、
着付けも島の知人に手伝ってもらって、
同級生と一緒に祝ってもらって、
なんだか本当に感謝の気持ちばかりが溢れるものでした。

七五三って写真を撮るのももちろん大事ですが、
こんなにも色んな事に想いを馳せて、
感謝できる行事だとは知りませんでした!


96段の階段を転ばないように、お友達が上がってきています☆

■式の前に着物姿ではしゃぎ合うのも、
せっかくした着付けが崩れるかもとハラハラしながらも、
なんだかとても微笑ましいものでした♡


母島の七五三は月ヶ岡神社例大祭の日に、
父島から宮司さんを呼んで執り行います。


この日は島全体が祭りモード一色です♪
そんな日にみんなに祝ってもらえるなんて、なんて幸せ者なのでしょう☆


今年の次女の学年は比較的、女子が多い学年で、
七五三参加の女子はなんとみんな申し合わせたかのように着物でした♡
みんな可愛いぞ♪

同級生の中には祖母の着物(90年前!)を着ている友達もいて、
なんだか時空を超えて、
かけがえのない命を祝う儀式なのだな~としみじみ思いました☆


式後は気持ちのいい海へ。


長女も一緒に歩んでいきます☆

そして子供たちみんな、暑い中みんなよく頑張ったね!
が晴れ姿をして、みんなで素敵な姿を見せてくれました♪

そして、
そんな七五三は島の多くの方が支えてくれています。

こうして無事に子供たちが育ってこれたのも、
皆さんのお蔭です。
どうもありがとうございました!

そんな温かい島の温かい七五三でした(*^_^*)


ローゼルの種取りとラストの加工

2016年11月26日 | ローゼル
■今年もローゼル最後の時期となりました。
出荷を終えた後は自家用の収穫と自家採取が待っています。

見た目は立派なのですが、
鮮度が落ちやすくなり、
ガクの中は茶色く枯れて、種が成熟してきています。


そのまま木に実をつけたままだと、こうして中が開いてきます。



そこの下にボウルを添えて、
トントンと叩くと、
小さな種が落ちてきます。

これが来年用の種になります。

なかなか買うことのできないローゼルの種なので、
種を絶やさないように最大の神経を使います。
毎年、様々な方法で種を取ります。


加工して残った種の部分も、
乾燥させて成熟させると立派な種になります。

収穫期前半は中が緑で、
なかなかいい種は採れませんが、
終盤は実の鮮度が落ちやすい反面、
種は成熟に向かっている時期ですので、
いい種が採れるのです。

自家採取を続けることで、
作物はよりその土地の気候、大地、そして人に合っていくといいますし、
実際、それを感じます。


自宅の台所に並んだこの光景が、
我が家のこの時期の景色であることが
なんだかとても嬉しいのです♡


■加工は全て妻の領域です♪
年々手馴れて来て、達人になってきます(*^_^*)


深紅の色が滲み出てくる美しいローゼル種、


ローゼルの塩漬け


そしてやっぱりローゼルジャムです♪

ローゼルを栽培して6年目かな?(最近不確かになってきました(笑))
少しずつですが、
島の秋の風物詩になってきたのが、
手応えとして感じられて、
なんだか嬉しいです♪

本当にありがとうございます☆

【伝えるということ】 スーパームーンにヨガを想う。

2016年11月15日 | ヨガ
■昨夜は58年に一度というスーパームーンでした♪

娘たちと自宅の裏で見ました。

僕「いつもと同じ大きさじゃない?」
長女「え~一回りおおきいよ~」
次女「双眼鏡だとみえないけど、目で見るとうさぎさんが餅ついてるのが見えるね♡」

いつも月を見るたびに危篤の母に逢いに行った真冬のカナダでの満月を思い出します。
母島で見た月とまったく同じ月がカナダで見える不思議さ。

この夏ニュージーランドで月を見たという長女。
さっぱりと
「地球は丸いからね~」
と言われました(笑)。


関係ないけど、北港にオナガガモとマガモの♀が並んで井戸端会議をしておりました(笑)。


■3日間に及ぶ、不久先生の母島のヨガ教室も無事に終わりました☆

色々参加し、お手伝いさせて頂く中で、
沢山の学びがありましたのでシェアできればと思います。


【伝えるということ】
不久先生は人に100%伝わると思って話していないそうです。

それは受け手側次第でみんな違う解釈をするからですし、
言葉では正確に伝わらないからだそうです。

大好きな本「リトル・トリー」の素敵な場面を例に出して、
祖父がリトルトリーに言います。

「言葉は正確じゃない。言葉ではなく言葉と言葉の間の間合いや表情から感じ取れ。」←たぶんこんな感じ。

原文から引用すると↓ 
【言葉がもっと少なかったら、世の中のごたごたもずっと減るのに、と祖父は嘆く。
ぼくだけにそっと言ったこともある。
いつの世も馬鹿がいて、もめごとを引き起こすしか能のない言葉をせっせとでっちあげているのだ、と。もっともな話だった。

祖父は言葉の持つ意味よりも、その音、あるいは話し手の口調のほうに大きな関心を払った。
言葉のちがう人たちの間でも、音楽を聴けば同じ思いを共感できる。と言う。
それには祖母も同じ意見だった。
祖父と祖母が話し合うときがまさにそうで、交わす言葉の音とか口ぶりが大きな意味を持っていた。

「馬鹿げた言葉づかいのせいで、どいつもこいつもこじつけばっかりするようになる。
いいか、人の言葉にたぶらかされちゃならんぞ。言葉に意味なんぞあるもんか。
それより声の調子に気をつけるんじゃ。
そうすりゃ、そいつがうそを言ってるかどうか見抜ける」
祖父は言葉がやたらと多いことをつねづね腹立たしく思っていたのだ。
ぼくにももっともだと思われた。
 『リトル・トリー』より フォレスト・カーター・著】



人に伝えるとき、
一番伝わらないのが文字だそうです。

メールじゃなかなかニュアンスを勘違いされることが往々にしておりますよね。
伝わる順序として一番伝わらないのが文字で、

順に
文字

会話

詩(ポエム)

表現(アート、歌や劇など)

サイレンス
の順に伝わる度合いが変わっていくようです。

サイレンス。
言葉でも音でもなく、
静かに伝わる…
究極のコミュニケーション

そして個人的には「表現」が上位に来たことがとても腑に落ちました。

まだまだな自分を感じながらも、
いつも深い不久先生のお話はとても興味深いです。
父島ではまだクラスがありますので、
この機会にぜにどうぞ♪

不久先生、わざわざ母島までどうもありがとうございました!!

不久先生のFacebookページもあります。
よかったらどうぞ!

最後に今朝4時過ぎに、畑に向かう時に見たスーパームーンは夜に見た時より黄色く、
それもまた美しかったです☆


母島 最近の渡り鳥 陸鳥編

2016年11月08日 | 母島 鳥
■小笠原は近くの陸地から遠く離れ、
太平洋の中にポツンと浮かぶ小さな島です。

僕が暮らしているそんな中の母島にも、
色々な渡り鳥たちがやってきます♪

鳥獣保護員になって2年。
元々バードウォッチャーではないので、
まだまだ初心者ですが、
少し撮りたまった鳥の写真があるので載せていきたいと思います☆

今回は渡り鳥、陸鳥編です♪

■ヤツガシラ

2015年3月6日 母島・元地で撮影

これは日本本土でもなかなかお目にかかりにくい、
超ド派手な鳥です。

はじめて見たときは、
「なんだ?あのマダガスカルみたいな鳥わ!!」
と驚いたものです。
トサカを上げると見事なルックスで、
ひらひらと飛び回ります☆
この鳥を見ることができるとなんだかテンションがあがります(*^。^*)


■ギンムクドリ

2016年2月2日 母島・評議平で撮影

なかなか遠くで大きく撮れていませんが、
結構可愛くてお気に入りの鳥です♪
内地では数少ない冬の渡り鳥だそうです。
デザインはかなり好きな感じです♡


■ハクセキレイ

2014年11月20日 母島・元地で撮影

写真は亜種ホオジロハクセキレイかな?
尾羽を上下に動かして、可愛いこの鳥。
翌年の春に地元・仙台でも見れて、
なんだか鳥の距離感の凄さを垣間見た気がしました(*^_^*)


■ミヤマガラス

2016年11月8日 母島・評議平で撮影

これは今日発見しました!
5年ぶりくらいの来島でしょうか?

島には内地に普通にいるスズメもドバトもカラスもいないので、
なかなか珍しい存在です♪
昔、ハシブトガラスが島にいた記録があるそうですが、
島では絶滅してしまったようです☆


■ホシムクドリ

2016年11月 母島・脇浜で撮影

光の当たりようによってはとても美しいホシムクドリ。
星屑が羽一面に広がっている鳥です。

母島に2羽ほど渡って来ています。
イソヒヨドリ♀に似てますが、
キョウジョシギやムナグロと一緒に草地の地面をついばんでいるので、違いが分かると思います。
毎年、渡って来ていますが、
内地ではなかなか見にくい冬の渡り鳥の様です☆


■ムクドリ

2016年11月12日 評議平で撮影

内地ではよく見かけますが、母島ではレアな鳥です(笑)!
パンクなお化粧がよく映えています♪


■ツバメ

2016年10月20日 母島・評議平で撮影

毎年、通りすがりの休憩で1週間ほど見かける内地では当たり前のツバメちゃん。
こんな小さな体で空を飛ぶから不思議です☆
島では巣を作って滞在することはあまりないようです。

■ツグミ

2015年2月20日 母島・東港で撮影

島には戦後留鳥になったトラツグミがいますが、
こちらは渡ってくる少数派のツグミ。
時々お目にかかれます☆

■ジョウビタキ♂

2016年11月11日 母島・集落内で撮影

今季は6羽近い群れで来てくれました。
羽の白い模様とお腹の見事なオレンジ模様がとても美しい鳥です。
母島にはオスもメスも来ていました☆


他に写真は撮れていませんが、
オオルリや、ホトトギス、イスカ、アトリ、モズ、ノゴマ、ツメナガセキレイ、キセキレイ、
ミサゴ、オオタカ、サシバ、チョウゲンボウ、トビ、コミミズク etc.....
など、意外と様々な渡り鳥たちが母島にもやってきます。

水に浮いて休めないのに、
こんな小さな体で大海原を渡ってくるのはいつも不思議でなりません。

きっと沢山の渡り鳥が海上で命を落としていることでしょう。
ですが、こうして母島で巡り合える微かな数の渡り鳥たちに、
なんだか不思議な縁を感じます。

それは自分も未知の島に渡ってきた生き物だからなのでしょうか(笑)?

ミズナギドリの季節

2016年11月05日 | 鳥獣保護員 活動
■小笠原の秋と言えば、ミズナギドリ類の不時着があります。

ミズナギドリは繁殖以外をずっと海の上で過ごす海鳥です。

※写真はシロハラミズナギドリです。

巣立ったばかりのミズナギドリが街の明かりに寄せられて、
集落に不時着します。

本来であれば、そのまま翌朝には沖に飛んでいくのですが、
現実には車に轢かれたり、
ネコに襲われたりしてしまいます。
野生動物が人為的な理由で命を落とさないように、
この時期は夜間は保護し、
翌朝放鳥を行っています。


■今回の保護個体はアナドリさんです。

しかも頭部に産毛が残っているモヒカンちゃん。

低気圧が接近し、随分と荒れた日の夕方に集落で保護されてきました。
天気が落ち着く翌朝に放鳥を試みます。


凛々しく立つのですが、
なかなか飛んで行ってくれません。

登校前の次女も時間が迫り、
学校に行ってしまいました。


意を決して海に出たものの、
少ししたら羽のはっ水がうまくいかず、
溺れてしまい、再回収…

ずっと海の上で暮らす海鳥にとって羽のはっ水は特に大事なファクターです。
この個体はまだ巣立てる状態ではなかったのですが、
荒天で飛んできてしまったと予想されます。

水没による体温の低下を防ぐためにドライヤーで乾燥し、
翌朝リトライ。

うん、今度ははっ水もうまくいってる。
潜るし、いい感じだ。

30分くらい岸と水面と海中と羽繕いを繰り返し、
ようやく離陸し、
無事に沖に飛んでいきました。

めでたしめでたし。


■他には母島では割と珍しいカワウが来ていました!

なぜ海の上にウミウではなく、カワウなのかと僕も含め、多くの人が思いますが、
どうやら分布の違いがあろようです。

見た目的には良く似ていて、
口元後ろの形が小さく三角なのがウミウ。
今回の様に大きく四角なのがカワウだそうです。

東京湾でよく見るウはほとんどがカワウ。
北海道でよく見るのはほとんどがウミウ。

日本の鵜飼で知られて使われるのはウミウ。
中国の鵜飼で知られて使われるのはカワウ。


島のカツオドリたちと何やら話をしています。
お互い、渡りの旅の話でもしているのでしょうか?

眺めていると、すぐに海中から出てくるカツオドリと違い、
15秒くらいは海中に潜って魚を捕まえているカワウ。
さすがですね~

■また集落内でオガサワラカワラヒワの若鶏を発見!!
と思ったら、これは渡り鳥のマヒワだそうです!(11/12訂正)

母島ではオガサワラカワラヒワより珍しい渡り鳥のマヒワ☆

ちなみにオガサワラカワラヒワの♂はこちらです。

似ていますが、やはり決定的なのは頭部の黒い模様ですね。

オガサワラカワラヒワは現在のところ固有亜種で
母島列島と火山列島(南硫黄島など)でのみ繁殖が確認されています。

小さくて存在が地味ですが、
実は今現在小笠原で最も絶滅が心配されている鳥のひとつです!

母島列島の属島で繁殖し、
年々母島で見られる頻度と数が減っています。

日本本土のカワラヒワより、
ハワイに系統が近いらしいカワラヒワ。
現在は固有亜種ですが、
近い将来固有種に変わるかもしれないそうです。

人が持ち込んだネコやネズミの影響で、
人知れず絶滅にひんしている野生の生き物が存在する。

大自然は時に人の暮らしを根こそぎ奪い取るほどの猛威を振るうときもあるし、
こんなにも儚く、不安定な側面も持ち合わせています。

何が正解かもわからないし、
何ができるかも模索中ですが、
いつも沢山の感動と癒し、
そしてパワーをくれるこの大自然になにか恩返しができないか考えています。

モロヘイヤの種取り

2016年11月02日 | 自家採種
■ここのところ天気が続き、新月なので、
ローゼルとモロヘイヤの種取りを行っています。
※新月は種に来るエネルギーが一番ある時期と言われています。

例年まではモロヘイヤは枯れるまで待って、
その後、茎ごと一輪車(ネコ)の台にぶつけて種を取っていました。

しかし、昨年からネズミたちが木が枯れる前に茎を切り、
種を食べる様になってしまいました。
(毒性は大丈夫なのだろうか?)

お蔭で昨年はモロヘイヤの自家採種量がとても少なくなってしまいました。

そこで今年は早い時期からネズミ取りで周囲のネズミを捕獲し(殺鼠剤はまかないので)、
茶色くなった種鞘をハサミで取り、集めることにしました。

さすがジュートとなる繊維作物。
繊維がとてもしっかりしているので、ハサミじゃないと取れません。


鞘を開けると綺麗に種が並んでいます♪
とても美しい自然美なのでうっとりしてしまいます♡


で、ひとまとめにボウルに入れて、


手で握り潰し、鞘と種を分離させます。
袋に入れて足で踏んでも同様の効果が得られます。
僕は乾いたさやが砕けて沢山の種がこぼれる手の感触が好きなので、
直接手で行っています♪


しっかりと底に種が溜まっています。

それを鞘をある程度、手でどかし、
最後に息を吹き付けるか風を利用して、不純物を吹き飛ばします。

すると、

綺麗に種が残ります♪
こうして来年用に種を取る事が出来ました(#^.^#)

生態系が特殊な小笠原に限らず、
どこの地域でも毎年自然環境は同じとは言えないと思います。

その中で作物を作るということは、
毎回、毎年同じでは同じ結果が得られないことが往々にして発生します。
色んな事象に柔軟に対応していかなければならないと感じました!

■大豆も少し取れたので、鞘取り☆


少量ですが、自家製納豆にする予定です♪


そんな事とは関係なく、
次女は背中にぬいぐるみを負ぶって、
大人の自転車を押してスタスタと歩いていく姿を見て、
親は勝手に感心しています(笑)。

作物からも自然からも、
もちろん子供からも教えられてばかりの日々です(笑)☆

それを存分に味わえる感性を育んでいきたいと思う次第であります♪

2016年 母島産ローゼルの終売!!と娘たちの誕生日♪

2016年11月01日 | ローゼル
■事後報告になってしまいましたが、
11月1日、母島農協に今季最後のローゼルを出荷しました。

今年は台風の被害がほとんどなかったにも関わらず、
例年に比べて、不作でした。
品質は問題なかったのですが、
収量がとても低くなっておりました。
来年の課題です!

島のこの時期の風物詩として、
いつも店頭に並んでいる光景が少なくて、
大量の購入を考えていた方には期待に応えれなくて申し訳ありませんでした。

少ない出荷の中で購入し、利用して頂いた皆様、本当に有難うございました♪


■現在は来季に向けて種取りを行っています。

中身が茶色になり、種が成熟してくる時期となりました。

正確にはまだまだ加工利用できる時期でもあるのですが、
日持ちが全盛期に比べ低下してしまいます。

また自宅でも妻が沢山ジャムに塩漬けにと
加工してくれるので、
もうこの種にエネルギーが行く段階に移行した時点で出荷は停止としました。

そのまま放っておくと、利用できる紅いガクはそのままドライの状態に。
中身は来季の種になります。


■この時期の我が家の食卓は頻繁にローゼルが登場します♪

昼食をローゼルジャムを塗ったパンにしたり、
ハイビスカスティーにして飲んで楽しんだりしています。

ジャムの瓶の色も綺麗です♡

夏の暑さに疲れた体に、ローゼルの酸味がスッとマッチしてくるのがとても不思議です。
やはり、その土地、その季節に採れる作物が一番体には合っているようです☆


■さて10月は我が家にとって一番忙しい月です。
1か月しかないローゼルの収穫、出荷作業、
フラオハナ、
御嶽神社例大祭、
ハローウィン、
そして、二人の娘の誕生日!!

なんと我が家の娘姉妹は1日違いの誕生日(笑)!
そして今年は誕生日に妻は母島にいない!!

予定していたカヌー部大会と夜の誕生パーティーでしたが、
次女が熱を出してダウンしたので急きょ中止にし、
自宅でゆっくりの長女の誕生会を行いました♡

久々に焼いたシフォンは予想よりバッチリと膨らみ(笑)、
家族3人、こじんまりと楽しい誕生会でした☆

誕生日おめでとう☆

そして翌日は妻もようやく帰ってきて、
半分復活した次女の誕生日会♪


でも次女さん、
「熱があると宿題がスラスラ解ける~!すごいっ♪」
どうやらまた知恵熱をもって、頭脳を進化させるようです(笑)。
(赤ちゃんの頃から熱の度に確実に進化しております)


■そして翌週、極め付けには友人宅で10月生まればかりの誕生会を開催!!

ここでもローゼルが沢山!!


妻が焼いた素敵なローゼルタルトに


友人のお母さんが焼いたローゼルクリームのケーキ♡

どれもこれも美味しく、
とても贅沢な10月となりました☆

10年前に西表島のマナの店で出逢ったローゼル。
そこで種を分けてもらったローゼル。
今はこうして父島にも伝来し、
小笠原の秋の風物詩になりつつあります。

母島でローゼルを出荷し始めた当時、
南米から母島に移住してきた農家さんの奥さんが、
南米で生らない梅を恋しんでローゼルを塩漬けにし、「パラグアイ梅」と呼んでいたと聞きました。

ハワイで売られている「ハイビスカスティー」はずっと道端に生えているハイビスカスが原料と思っていましたが、
実はこのローゼルだったと知った時の衝撃。

僕自身、そして我が家にとって色んなストーリーを複雑に織り込んで存在するローゼル。
これからも愛してくれる人がいる限り、作っていければと思います。
どうぞよろしくお願いしますm(__)m