小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

母島にヒシクイ参上!!

2022年11月02日 | 母島 鳥
■「でっかいカモがいる!」
「ジャイアン、大きな黒いアヒルがいるよ!」
「何?この子?」
おお!またマガンが来たか!

こんな展開がたまらなく愛おしい♡
ああ、こんな母島が大好きです(#^.^#)

ハロウィンの10月末、
そして翌朝の通学路周辺で、
1羽の鳥の存在で母島がザワザワとしておりました。

色んな連絡を受けて、
カメラ片手に学校の通学路へ。

いました、いました。

まあ、なんと学校近くの横断歩道をちゃんと渡っているではありませんか(#^.^#)
これで手を挙げていたら、もう完璧です(笑)。

10月上旬に父島の八瀬川でマガンの幼鳥を目撃していたし、
数年に1度くらいはマガンが来ているので、
マガン幼鳥と決め込んでいたら、
知人からヒシクイじゃないか?とご指摘を受けて、
調べてみると、なるほど亜種オオヒシクイのようですね。

そんな訳で久し振りに母島でマガンの確認、ではなく、
ヒシクイ(亜種オオヒシクイ?)を初確認しました☆

母島でオオヒシクイを見るのは初めてです!
島のレジェンドに聞くと、
ヒシクイは初めてではないそうです。
記録に残っているかどうかは定かではありませんが。

よく似たマガン幼鳥は数年おきに見かけます。

■オオヒシクイ(大菱喰、Anser fabalis)は、カモ目カモ科マガン属に分類される鳥類です。
国の天然記念物に指定されています。

シベリアやアリューシャン列島の方から越冬で飛んできたようです。
ザトウクジラと同じコースですね(#^.^#)

小笠原では聟島でヒメヒシクイの記録があったみたいです。

ちなみにヒシクイという名前は、好んで餌にしているものが由来しているようです。
ヒシクイは植物食の鳥で、「ヒシの実」という水草の実を好んで食べることから、
「ヒシクイ」という名前が付けられたみたいです。

なかなか面白いですね(#^.^#)

英名はBean Goose(豆を食べるガン)
学名がAnser fabalis

これはかつて英国へ飛来した時期が、豆の収穫期にあたるところから名付けられたそうです。

仲間のマガンは小笠原には時々飛来することがあり、
2014年に衰弱したマガンを数か月お世話したこともあります。

あのマガンはすごくドラマティックに野生復帰したので、
今でも強く記憶に残っています。

1か月前に父島で見かけたマガンは、
とても弱っていましたが、
昨日から母島に現れたオオヒシクイは、
色んな所でイネ科の葉っぱや穂を食べる元気な姿をみかけます。

しかし、
人を警戒してないし、
道路をペタペタと歩いているのは、
交通事故の心配があります。

もっと車のない所の草を食べてよ!

母島の写真大好き仲間のNちゃんが、
なんと母島の銀座通りの農協前を闊歩しているヒシクイさんを撮ってくれています。

写真提供 Nちゃん

どおですか?
この堂々たる佇まい!

人を知らないのか、
人に慣れているか分かりませんが、
野生動物として少々心配なくらいです☆

まあ、そんな心配なヒシクイちゃんですが、
母島のみんなが温かく見守ってくれているので、
きっと大丈夫かと思います☆

■そんなヒシクイを探しに行く傍ら、
例によって母島の大谷川の河口(前浜の河口)にいくと、
小さいのにえらい目立つ綺麗な青い鳥が飛んでいました!

これはカワセミ!?
とっさにシャッターを切ります。

間違いない。
カワセミでした。

しかし、ヒシクイやマガンと違って超コンパクトなカワセミ。
そんな超望遠レンズのカメラは今絶不調。

ちゃんと撮れるわけもありません。

でも島に長くいるほど、
島にカワセミが渡ってくるのを信じられず、
「マジで!?」と驚きます。
僕自身がそうでした。

バードウォッチングが島デビューなので、
内地の鳥のスタンダードがまるでで分かりませんが、
カワセミは流石に知っていました☆

2015年には、なかなか上手に写真も撮れました♪

曇り空でも映える鮮やかなブルーの光沢。

母島でもダイビングして小魚を獲っていました。
みんなが魅了されるのも分かります☆

川には、
オオバンやバン、
オナガガモやコガモがやって来て、
秋から冬の雰囲気になってきました☆

珍しいヒシクイちゃんはいつまで母島にいるのかな~?



夕陽と渡り鳥と海と。

2022年04月20日 | 母島 鳥

■母島で暮らしていて、よく夕陽を見に行きます。
ひとりで見に行くこともあれば、
家族で行くこともあります。

台風1号が通過して、空気がクリアになったのか、
最近なんだかすっきりした夕陽が多い気がします。

美しい夕陽を見ながら、
家族や友人、そこで初めて逢った人とお話するのも素敵な時間です。

前回、季節外れの台風1号がもたらしたものという記事を書いて、
色んなシギ、チドリが来ていると書きましたが、
さらに色んな渡り鳥がやって来ています☆

何日もかけて大海原を超えて渡ってくる渡り鳥達。
前回の記事にも紹介した鳥でもあるオオソリハシシギの渡りGPS調査というのがあるのですが、
ニュージーランドから日本、中国など東アジアまでの1万kmを、
なんと最短距離を通ってわずか1週間で飛んでくることがわかったそうです。
すごいですね!

そこから計算すると、本土から1000km離れている小笠原諸島に渡って来るのに、
1日もかからない計算になります😲
渡り鳥達にとっては地球は大した大きさでもないのかも知れません…('Д')
 
だって想像してみると、
東京と父島を24時間で繋ぐおがさわら丸より速いペースですよ~☆

美しい夕陽を眺めながら、
この景色も渡り鳥達にとっては当たり前の景色なのでしょうか?
 
渡りの最中の鳥の目線や思考に興味がわきます♪

夕陽を見に子供と行っても、
こんな当たり前の景色を見もしない島の子供たち(笑)。
島を離れて、この景色の有難みに気付くのでしょう(#^^#)

そんな人と鳥と景色の事をふと考えたりしていました。


■季節超早めの渡り鳥シーズンの台風1号襲来!!
そのお陰で色んなシギ、チドリ類が沢山母島にやってきました♪

4月の台風はまさにシギチ・パラダイスの到来を意味していました♡

これは母島の前浜にある小岸壁での様子です。

久しぶりに母島にサルハマシギがやって来ました♪

名前の由来は夏羽は全身が赤く、
猿に似た赤顔のハマシギなので“猿浜シギなのだそうです。
いつもせわしなく採餌しています。
ちょっと目つきが悪いタイプな気がします(^^♪

オバシギさんです。

名前の由来は、尾羽鷸と書いたり、女へんに老いると書く姥(うば)の姥鷸と書くこともあるみたいです。
腰を丸めたようなやわらかい体型、ゆったりした動作からおばあさんの姥(うば)になったのかもです(^_-)-☆
初見でした(#^.^#)

こちらはコオバシギ(左)。
こちらも初見です(^^♪
右隣のサルハマさんに似ていますが、
もっと丸くて大きくて、落ち着いています。
上のオバシギとは全然ガラが違いますが、これは夏羽で、
冬羽はオバシギとそっくりみたいです('Д')
 
図鑑によると
「ユーラシア大陸と北米の北極圏で繁殖し、アフリカ、オーストラリア、ニュージーランド、南米で越冬する。
日本では数の少ない旅鳥として春秋に通過する。」だそうです。
小笠原には赤道の南、ニュージーランドやオーストラリアからロシアなどを目指して行く途中かも知れません。
なんてダイナミックな!!

こちらはツバメチドリ。

母島にやってくる、シギチドリ系では一番の異端児(#^.^#)
ダルマのような可愛らしいで、割とビッと澄まして立っているのをよく見かけます。
名前の通り、尾羽がツバメのように燕尾です。
 
こちらも夏季は中国東部やロシア南東部、ヒマラヤ山脈などで繁殖し、
冬季になると東南アジアやオーストラリア北部へ南下し越冬するそうです。
もはや圧巻です(#^.^#)


こちらは初めて!キリアイちゃんです。

キリアイを漢字で書くと「錐合」大工道具の「錐(キリ)」と「合う」という漢字でした。
由来は色々諸説あるようですが、正面から見ると、
顔の模様が互いにキリが合っているようだからみたいです。
今度、正面顔の撮影も頑張ってみます。
 
こちらもオーストラリア~ロシア・北極圏を渡るタイプ。
年に2回もこんな長距離飛行をするって、
鳥たちにとっての地球のサイズがどう見えているのか知りたくなっちゃいます☆



■そんな母島の春ですが、日中は暑くなってきました。
昼休みにSUPで沖に出ました。
昼活です☆

見渡す限りの大海原。
空と海の色が少しずつ夏に近づいているのを感じます。

少し向こうでは、
ザトウクジラの親子がジャンプしたり、ヒレで海面を叩いたりしています。


海中に潜ってみると、あんなに賑やかだったザトウクジラのソングがわずかに聞こえる程度になり、アオウミガメが沢山見えるようになってきました。
沖合ではハシナガイルカがジャンプしています。

島の海での春の到来を感じます。
海の色が変わり、
クジラとカメが置き換わり、イルカも増えてきました。
仕事と仕事の合間のたった45分のSUPボヤージング。

存分にリフレッシュできました。
浜に戻ってみると、島民がまさに昼休みに海に遊びに来ていました。
「こんな昼休みを過ごせるって、最高ですよ~!」と。
コンビニも映画館も電車も飛行機もない母島ですが、
とびっきりの大自然を贅沢に過ごせる環境があります。
そんな1日に今日も感謝です♡

ザトウクジラも今日は3頭程度でした。
潮枯れしたギンネムを眺めながら、母島の春を感じています。
さあ、明日はどんな出会いがあるかな?

ご縁が繋がる日々~島と人と鳥とクジラと風と

2021年12月11日 | 母島 鳥
■「ご縁」という言葉、
色んな所を旅していても、
日々島で暮らしていても、
人との出逢いや関り、出来事などで、
この言葉ほどしっくりくるものはないかも知れません。

これはゴミ回収の仕事の職場で同僚のバリ島出身の仲間が
「今日は満月だから」
といって作ってくれた素敵なクラトンという飾りです♪
彼ともバリ島を案内してくれたご縁です(#^.^#)

今日は昨日までに強烈にご縁を感じる機会があったので、
島に来る渡り鳥の紹介をしつつ、ご縁を語りたいと思います。

これはミヤマガラス。
2021年11月の下旬に突如、母島に6羽現れました。
ムクドリ3羽も従えています★

「ジャイアン!!カラスが来てるよ!!知ってる?」
島の子供たちが嬉々とした顔で、僕に話しかけてくれます。
それがとっても可愛くて、嬉しくて、そんなご縁にも感謝です(#^.^#)

大きくて目立ちますし、
普段からカラスがいない地域なだけに、
島民が驚いたやら嬉しいやらで、
島のSNSでも賑やかです。

母島観光協会にも話に行ったら、
職員さんが目をぱちくりさせて、カラスの存在に驚いていました(#^.^#)
母島観光協会のブログにも紹介されています)

小笠原は近くに島がない絶海の孤島ですので、
そんな島に渡ってくる人や鳥とのご縁は、とても貴重で有難いものだと思っています。

珍しく現れては島民や子供たちにも見えるエリアで存在感を表せるカラスさん。
「いい所にいた!カラスが来ていて、あれはヤバいんじゃないか?居ついたら、大変な事になる。
カラスを見て、ジャイアンにずっと話そうと思ってたんだよ」
島のレジェンドもわざわざ、声をかけてくれます。

母島に来るカラスのご縁も面白いのですが、
それ以上に僕が興味深くて有難いのが、
わざわざ僕に話してくれようとしてくれる、
島の子供たちや友人知人とのご縁です。

さほど鳥好きでもない僕が、
前職ですがアイボの活動や今も鳥獣保護員をやっていることで、
島民の中でもある一つのご縁に繋がっています。
本当に有難い事だと思います♪

あまり話題にはなりませんが、内地で普通に見かけるムクドリさん達も、
母島ではレアな存在です。

内地に行くとお世話になる千葉の行徳にある公園でよく見かけるので、
なんだか親しみがある鳥なのです(#^.^#)


■こちらは今シーズン初のザトウクジラです。
11月からほぼ毎朝、鮫ヶ崎展望台で観察を続けるうちの奥様。
2020年は11月24日、2021年は12月5日が母島の初確認となりました。
「いたよ~♡」
朝から興奮した妻から電話があり、その後僕も鮫ヶ崎に行きました。
見ると、まだ大人になりきれていないようなサイズのザトやんがいました。


ザトウクジラとのご縁も不思議なものです。

僕は元々子供の頃から何故か鯨類が好きで下♪
島に来てみて、そんな大好きなイルカやクジラが日常的にいる暮らしをしてみて、
ますますその魅力に惹かれています。

今、長女が暮らしているカナダのエリアも夏場にザトウクジラがやってくる地域です。
3年前に夏のザトウクジラにカナダで再開した時は、なんだか不思議なご縁を勝手に感じていました♪

今、長女が留学できているポートハーディ。
ホームステイ先となっている義父も亡き母が繋いでくれたご縁です(#^.^#)


■ご縁というものは不思議なもので、
必要があるときは勝手につながっていくもので、
必要な時に必要な人に何故か繋がっていきます。

旅先でももちろんそうなのですが、
日常でもそのご縁のつながりは日々発生しています。
これは本当に有難い事だと思います。

逆に離れていくご縁もあります。
何をやっていてもうまくいかない時、
勝手に疎遠になっていくご縁もあります。
これも有難いもので、その流れに任せていると、
不思議と周りは気持ちのいい仲間が残ります。

昨日も僕の中では大きなシフトとなる大きな出来事があったのですが、
やはり繋がるご縁は素晴らしく、有難いことを再確認することが出来ました(#^.^#)


こちらはよく母島にも渡ってくるハクセキレイちゃん。大好きな鳥です☆

僕は基本的にそのご縁の流れに身を任せます。
上手くいく流れの時は勝手にどんどんとご縁が出来て広がっていきます。
上手くいかない時はご縁が広がらないし、滞る感じがします。
よくできてるなぁと感心するほどです(#^.^#)

それに贖うことなく、しなやかにその風に乗る。
島の移住や旅、暮らしの中での出来事はすべて、そんな風のような流れが存在する、
そんな気がしています。

本当に不思議なのですが、
その風を感じるセンスがあれば、だいたい健やかに過ごして生きていける気がするのです。

特に旅をする人、
それもびっちり予定を組まずに、
ご縁に身を任せる自由な旅のスタイルができる人は、
そのセンスがある人な気がします。

父島と違い、
アクティビティが多く用意されておらず、
案内看板やガイドやショップも充実していない母島を心底楽しめる人は
そんな素敵なセンスを持った人なのだと思います(#^.^#)

こちらは毎年いらっしゃるヒドリガモさん。多いときは30羽以上来ることがあります。

■島で暮らしていて、もちろん色んな事が日々発生しています。
こうあってほしいなと願っていても、そううまくいかないこともあります。
上手くいくために、僕も色んな行動や活動を通してアプローチするのですが、
なかなかうまく進まない時があります。

もちろん僕の能力や気配りが至らないという点はあると思いますが、
それ以上にこのご縁の風のような、そんな存在を感じずにはいられません。
無理に強引にやることはないと思うのです。

この夏、豊島の森島さん達と対談を行ってから、
母島の減ってきている次世代の人材確保について、
今まで後ろ向きだった観光という分野の必要性を強く感じ、
僕自身も母島観光協会の会員になり、動き始めました。

その中で、うまく進むことと、うまく進まないことがありましたが、
この数日でそこの風の向きが一気にハッキリしました♪


ユリカモメと思ったらズグロカモメさんの様です☆これはなかなか珍しい♪

こんな狭い田舎の島なので、色々と問題が発生することがありますが、
星の数ほどやりたいことがある中で、
沢山の課題が山積みで動いていこうと思う中で、
ご縁が繋がらない所に時間と労力を割くことに、あまり意味を感じません。


■僕が最初に母島に来た時に感動した母島観光協会。
対観光客だけの業務だけでなく、
色んな分野のイベントを立ち上げ、島民も多く関わって学んで来ました。

そして、
島の子供たちが日々、遊びに来ていて、島民が集まり色んな井戸端会議が発生する雰囲気だった船客待合所。
時代が変わり、今はそんな景色も変わってきました。


芝生の上でドヤ顔のホシムクドリ。これは島に毎年来る渡り鳥ですが、内地ではレアな鳥の様です。

人というものは、
なんだか過去に良いなと思ったものに固執してしまうもので、
自分が20年前に心底いいなと思った風景にこだわって、
なんとかその雰囲気に近づけないか?と思ってしまいます。

しかし、月日とともに時間は流れ、
人は入れ替わり、景色も関係も状況も移り変わっていきます。

過去と同じ景色がないことが当然なのに、
ついそこにこだわってしまうのは、
僕的にはつまらないことだと思っています。

大事なのは過去ではなく、未来に向けた今です。
これから、どうしていきたいか、どうした未来にしていきたいか、だと思います。

渡り鳥は命をかけて大海原を渡っていきます。
母島に辿り着けても、衰弱が激しくて、死んでしまう鳥も少なくありません。
だけど、彼らは過去ではなく今を生きています。

そんな姿勢に、勝手に心打たれています(#^.^#)

クイナの仲間のオオバンちゃん。島の渡り鳥ではレギュラーな存在。斬新な水かきがポイントです☆

そんな活動の中、
やはり繋がるご縁は大切に、
疎遠になるご縁にはこだわらないスタイルが大事な気がします♪
無理に滞ってもいい事はないと思うタイプです☆

母島の観光というものも、
他地域と変わらず、随分と変わってきた気がします。

過去の栄光やいいおもい、
自分だけの利益や保守になることなく、
その地域にとってのベターな形を作って行ければと思います。

そういう意味で、今の母島は過渡期です。
これから色んな問題が表面化してくるでしょう。
今までスルーしてきた課題や問題が浮き彫りになってくると思います。
これからどういう島にしていきたいか、みんなのその意識が重要だと思います。

これも割とよく見かける渡り鳥のオナガガモ♀。♂はなかなかお目にかかれません。

もちろん島を作って来てくれた方へのリスペクトは忘れてはいけません。
だけど、過去にこだわっていてもナンセンスな気がします。

それを乗り越えて、
新しい島の在り方というものが出来ていくでしょう。

僕はそんな前向きに動く仲間を応援します♪

逆境すらも楽しんで乗り越えれる、超一流のセンスを持つ。
それが僕の目指すMaster of Lifeです!

どんな時も楽しんだもん勝ち!!

島に時々渡ってくるカンムリカイツブリ。大好きなルックスです♪

冒頭の飾りクラトンの作り方の参考動画です。
島のバナナがあれば簡単に作れてしまいます(#^.^#)
よかったらどうぞ↓






オガサワラノスリという存在

2018年12月28日 | 母島 鳥
■最近、やたらノスリと縁があるようです。
そう、小笠原に住む天然記念物、そして固有亜種でもあるオガサワラノスリさんです。

小笠原固有の唯一の猛禽類・オガサワラノスリ。

島の生態系の頂点に君臨しています。

硫黄島などの火山列島以外の小笠原群島に分布しています。

体長は雄で50~52cm、メスで53~60cmで、翼長は122~137cmほどです。

立派な足の爪で獲物を捕らえます。

母島では他にサシバやミサゴ、オオタカやチョウゲンボウ、チュウヒ、トビ、ハヤブサなども時々見かけます。
コミミズクなどのフクロウ系も飛来しているのを確認されています。

■オガサワラノスリは内地で見られる"トンビ"よりもやや小型で、
主にネズミ、オガサワラトカゲやグリーンアノール、オオヒキガエル
そして中型以下の鳥などを餌としています。


こんな美しい景色の場所もノスリの絶好の捕食エリアです。


母島小中学校のグラウンドも立派な縄張りです。

■先日、畑に大きな物体が急降下していくのを見かけました。

そっと覗いてみると、それはそれは怖い顔したノスリが。

よ~く見ると、足元にネズミを仕留めてありました。

さすがですね~!

顔を見るとなかなかカッコよく、可愛い顔をしています。

僕からは5m位の距離です。
この距離では普通、なかなかゆっくりはお目にかかれません。

5分くらいして、気の毒になって僕は立ち去りました(笑)。

■あののんびり屋さんで、人にはまったく警戒心を見せない天然記念物のアカガシラカラスバトも、
ノスリにだけは異常な警戒心を見せます。

以前、森の中でハトを調査していた時の事、
ハトは地面の餌をほじくって、のんびり過ごしていました。

すると上空で「ピ~ヒョロロ~」というノスリの鳴き声が。

見ると、3羽くらいいたハトはみんなフリーズ状態。
ノスリの気配に集中しています。

すると、ノスリがなんと林内に入って来ました!!
地面にいたハトは一目散に散って、弾丸のようにどこかに飛び去って行ってしまいました!!
恐るべしノスリの存在感!!!!


島に人間が住みつく遥か昔から、ノスリとハトは敵対関係だったのでしょう。

仲間が横でネコに喰われていてものほほんとしている島のハトたち。
人にも全然警戒しません。

でもノスリだけは別格です。

以前、某有名な鳥類学者のK先生が言っていました。
「ハトは何万年もかけてノスリ以外の外敵がおらず、ボケてきたから、せいぜい数百年で現れた外敵(ヒトやネコ)にはきっとまだ対応できないんですよ~)

そう、内地や沖縄のカラスバトはとても警戒心が強いのです。

■積み重ねた時間の流れとは不思議なものだな~と思いながら
巣に戻るノスリが横切る夕陽を眺めて、ふと思いました。

人は信じるものと当たり前に島の子供たちは生活しています。
でも、島の外の世界はそんなに安全ではありません。
国外に出たら尚更です。

島の子供達はほんと天然記念物のように平和に生きています。
来春、母島を巣立つ長女。

彼女は無事に生き抜いていけるのだろうか!?
親父は勝手にハラハラドキドキしているぞ(笑)!!

珍重 ヤツガシラ 多数現る!!

2017年04月04日 | 母島 鳥
■今年は小笠原に珍重・ヤツガシラが多数渡ってきています!


2羽は同時に写真に撮れました♪

今年の春はなんと3羽同時に確認することができました。

はじめて見た時はその奇抜なルックスに驚き、
鳥を知っている人に「あのマダガスカルみたいな鳥って、何!?」と聞いたほどです(笑)。

調べてみると、ヤツガシラはユーラシア大陸の中部域全般に生息し、
日本には時々渡ってくる珍鳥だそうです。

昆虫食で少し開けた農耕地などを好むようです。

母島はほぼ毎年お目にかかれて、
主に春や秋に渡ってくるのですが、
ときどき真夏に見かけることもあります♪


■おまけですが、次女が大好きなゴイサギも2羽ほど渡ってきていました。

紅い目と白くて美しい冠羽が特徴の鳥です。

我が家では「ごいちゃん」と呼ばれて親しまれています♪
基本は夜行性なので、
昼間はビックリするほど動かないで水場でじーっとしています。(目の前に魚が来ると捕食する)

夜はけたたましい鳴き声で飛翔しているのを見かけます☆


■あと北港、東港、蓬莱根には多量のカツオノカンムリが漂着していました!

すごいかっぱえびせんみたいな臭い(笑)!
これはカツオノエボシより毒性は弱いですが、
毒を持つクラゲの一種です。

風の力で水面を移動するそうです。

よくカツオの群れと一緒にいるのでこの名がついたとか。

注意する箇所は周縁にあります。
餌捕獲を行なう触手状の個体である感触体を持ち、
そこに触れると激しく痛むそうです。

クラゲの仲間は刺胞といって、
死んでいても触るだけで刺さる仕組みの細胞があるので、
死体だからとむやみに触れないようにご注意ください。

刺される場合があります。

オシドリ夫婦参上!!

2016年12月23日 | 母島 鳥
■昨日の昼は終業式を終えた娘たちと玉川ダムで家族ランチをしました♪

まるで静かな湖畔の情景に、
長女はうっとり♡

今年の冬は内地で鳥インフルエンザが猛威を振るっています。
僕も鳥獣保護員として、島の各所を随時パトロールしています。

そんな中、
美しいオシドリのペアがいました☆

母島では約3年振りくらいだと思います。

他の渡り鳥はほとんどがメスばかりな場合が多いのですが、
さすがオシドリ夫婦(笑)。
ちゃんと寄り添うようにペアで来ています。

美しすぎるオスも見事ですが、
なんかひょうきんなメスもいいですね~(*^_^*)



次女は学校で作った怪しいお面を被って参上(笑)!


今回、玉川ダムにいた鳥は、
・オシドリ♂♀
・バン幼鳥
・オオバン多数


・カルガモ


・マガモ♀

でした。

小笠原に渡ってくるまでにとても長い陸地と真水のない旅をしてきています。
ゆっくりと母島で羽を休め、
また春先には北に向かって飛んで行きます。

ザトウクジラもそうですが、
カレンダーや時計を持たない彼らが、
いつもこうして季節で渡ってくるということが、
当たり前なのに、なんだかいつも不思議に満ちています。

渡りの途中、どんな気持ちなのでしょうか?
目的地に着いたときは、どんな気持ちのなのでしょうか?

ザトウクジラがよく見え始めた冬の母島で色んなことに想いを馳せます☆

母島 最近の渡り鳥 陸鳥編

2016年11月08日 | 母島 鳥
■小笠原は近くの陸地から遠く離れ、
太平洋の中にポツンと浮かぶ小さな島です。

僕が暮らしているそんな中の母島にも、
色々な渡り鳥たちがやってきます♪

鳥獣保護員になって2年。
元々バードウォッチャーではないので、
まだまだ初心者ですが、
少し撮りたまった鳥の写真があるので載せていきたいと思います☆

今回は渡り鳥、陸鳥編です♪

■ヤツガシラ

2015年3月6日 母島・元地で撮影

これは日本本土でもなかなかお目にかかりにくい、
超ド派手な鳥です。

はじめて見たときは、
「なんだ?あのマダガスカルみたいな鳥わ!!」
と驚いたものです。
トサカを上げると見事なルックスで、
ひらひらと飛び回ります☆
この鳥を見ることができるとなんだかテンションがあがります(*^。^*)


■ギンムクドリ

2016年2月2日 母島・評議平で撮影

なかなか遠くで大きく撮れていませんが、
結構可愛くてお気に入りの鳥です♪
内地では数少ない冬の渡り鳥だそうです。
デザインはかなり好きな感じです♡


■ハクセキレイ

2014年11月20日 母島・元地で撮影

写真は亜種ホオジロハクセキレイかな?
尾羽を上下に動かして、可愛いこの鳥。
翌年の春に地元・仙台でも見れて、
なんだか鳥の距離感の凄さを垣間見た気がしました(*^_^*)


■ミヤマガラス

2016年11月8日 母島・評議平で撮影

これは今日発見しました!
5年ぶりくらいの来島でしょうか?

島には内地に普通にいるスズメもドバトもカラスもいないので、
なかなか珍しい存在です♪
昔、ハシブトガラスが島にいた記録があるそうですが、
島では絶滅してしまったようです☆


■ホシムクドリ

2016年11月 母島・脇浜で撮影

光の当たりようによってはとても美しいホシムクドリ。
星屑が羽一面に広がっている鳥です。

母島に2羽ほど渡って来ています。
イソヒヨドリ♀に似てますが、
キョウジョシギやムナグロと一緒に草地の地面をついばんでいるので、違いが分かると思います。
毎年、渡って来ていますが、
内地ではなかなか見にくい冬の渡り鳥の様です☆


■ムクドリ

2016年11月12日 評議平で撮影

内地ではよく見かけますが、母島ではレアな鳥です(笑)!
パンクなお化粧がよく映えています♪


■ツバメ

2016年10月20日 母島・評議平で撮影

毎年、通りすがりの休憩で1週間ほど見かける内地では当たり前のツバメちゃん。
こんな小さな体で空を飛ぶから不思議です☆
島では巣を作って滞在することはあまりないようです。

■ツグミ

2015年2月20日 母島・東港で撮影

島には戦後留鳥になったトラツグミがいますが、
こちらは渡ってくる少数派のツグミ。
時々お目にかかれます☆

■ジョウビタキ♂

2016年11月11日 母島・集落内で撮影

今季は6羽近い群れで来てくれました。
羽の白い模様とお腹の見事なオレンジ模様がとても美しい鳥です。
母島にはオスもメスも来ていました☆


他に写真は撮れていませんが、
オオルリや、ホトトギス、イスカ、アトリ、モズ、ノゴマ、ツメナガセキレイ、キセキレイ、
ミサゴ、オオタカ、サシバ、チョウゲンボウ、トビ、コミミズク etc.....
など、意外と様々な渡り鳥たちが母島にもやってきます。

水に浮いて休めないのに、
こんな小さな体で大海原を渡ってくるのはいつも不思議でなりません。

きっと沢山の渡り鳥が海上で命を落としていることでしょう。
ですが、こうして母島で巡り合える微かな数の渡り鳥たちに、
なんだか不思議な縁を感じます。

それは自分も未知の島に渡ってきた生き物だからなのでしょうか(笑)?