■今年も巣立ったばかりのミズナギドリが集落の灯りに寄せられて、不時着するシーズンとなりました。
(毎年11月中旬~12月中旬)
そのままにしておくと、車にひかれたり、ネコに襲われる可能性があります。
【町や道路で飛べずにうずくまっている野鳥を見つけたらご連絡下さい!!】
【注意!!】※怪我をしている・死んでいる鳥には触れず、連絡をください!
もし夜間の外出時やグラウンドでのスポーツ時、
ミズナギドリが不時着していましたら、
休日・夜間を問いませんので連絡をお願いします。(連絡先は村の掲示板に貼ってあります)
この時期は夜間や早朝の足元、運転にはお気を付け下さい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/8c/0b8e23ba87ac798671cb6195bafeb7d0.jpg)
ミズナギドリにつきましては去年のブログの記事を参考にしてみて下さい(*^。^*)
■ミズナギドリ、と言ってもカモメなどに比べて、本土ではあまり馴染の少ない鳥かも知れません。
それもそのはず、今多数母島や父島に不時着しているオナガミズナギドリは外洋性の海鳥で、
普段はずっと海の上で暮らしています。
10m以上潜って魚やイカを捕食するダイバーのような海鳥です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/d3/49c89d4dd9ac2116546e3355ef29317e.jpg)
地上に降りるのは繁殖の時のみ。
母島列島では南崎や属島で繁殖しています♪
毎年、春と秋のミズナギドリ類が巣立つ時期は、巣立ったばかりのヒナ鳥が集落の灯りに寄せられて不時着します。
陸の小鳥などと違い、その場で上に飛び上がるのはとっても苦手なミズナギドリは、
慣れない陸の上で右往左往している間にネコや車の被害に遭ってしまう場合があります。
何百kmもいとも簡単に飛べる飛翔能力を持つために翼がグラインダーのように長く、急旋回が苦手です。
集落の灯りに寄せられてきて、建物や看板、電線に当たって落ちてしまうのです。
鳥獣保護員として、島の一員として
そんな人為的な理由で野生動物が命を落とすのを可能な限り減らそうと、
夜間にミズナギドリを保護し、翌朝放鳥するという活動をしています。
明るくなってから海辺で放鳥すると、スッと沖に飛んで行って、無事に彼らの住む世界に戻っていけるのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/52/5199a53254389754df04747aaef393cb.jpg)
■今朝は我が家の子供達も放鳥に参加してくれました♪
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/f2/3448f86be50ff7490d96470c9de0b57f.jpg)
せっせと鳥の入った箱を運んでくれます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/c7/abdb01ba5be5dbdb260bacbbd94ba50c.jpg)
姉妹で力を合わせ、オナガミズナギドリちゃんを箱から出していきます。
時々噛む個体や、人間を追いかけてくる個体もいます。
鳥だって色んな性格があるんですね~☆
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/03/d4244be16a79abf7d933f5101c1d70b4.jpg)
箱をそっと砂浜に横にします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/b6/a67518105f68ec4e888bb13f0f3dc2f7.jpg)
すると自分から出てきます(怖がって逆に戻ってしまう子もいます。)。
ときどき、開けた瞬間に自分で飛び出してくる元気な個体もいます☆
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/ad/28183a572b4f16edf1ecec70140efc05.jpg)
あとは自分で飛び上がるのを待つのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/84/1c6ebbe0fd5532b949f1ede40d0a515c.jpg)
上に放り投げる放鳥の仕方もあるのですが、
その方法だと鳥がまだ飛ぶ気持ちに至ってない場合は羽を痛めてしまったり、
地上に落ちて打撲や怪我をする恐れがあります。
可能な限り、自分自身の第一歩を大事にしてあげたいのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/28/53934fdcf081560212d21555ad183919.jpg)
さすが海鳥。
海に入ると落ち着いて、スッと飛び上がっていく個体が多いです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/23/15ca0a1cb9368e98d1315a0ca0ad92ab.jpg)
ゆっくりと海上で羽繕いをしてから飛び立つ子もいます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/92/16879b080f74c8dd37ee436fa762b802.jpg)
しっかりと沖に飛んで行くのを見守ります。
時々、堤防や木、障害物に当たって沖に行けない個体がいるからです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/67/02931f4bd94f8e52c78dc5b289228476.jpg)
でも朝日がまぶしいので姉は手で、次女は姉を陰に(笑)鳥を見守ります。
無事に飛んで行けました。
めでたしめでたし♡
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/8d/0ab8e63de4bf9e31ad63099339cde17a.jpg)
うちの娘たちも飛んで行くそうです(笑)♪
■先日月ヶ岡神社のお祭りの夜は祭の灯り+悪天候で
今期最大のオナガミズナギドリ不時着数、なんと16羽でした☆
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/b1/bb8e077a517e382e305ba0392401d2e1.jpg)
車の段ボール↑、これ全部オナガミズナギドリ×16です(笑)。
祭り明けの翌日は祝日と言うこともあり、せっかくなので村民の皆さんに呼びかけて、
ミズナギドリ放鳥会を脇浜で行いました♪
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/6e/29c17ccd6030ab8d8f8e292cb83c1096.jpg)
大人も子供の幼児もが参加してくれ、
島の周囲で暮らすミズナギドリと触れ合い、知る事が出来たと思います♡
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/36/f79e5edd08174b075a2af855ac4a1533.jpg)
最初はおっかなびっくりな子供達(もちろん大人もw)。
でも無事飛んで行くととっても嬉しそう!!(←特に大人)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/91/3514225e11c32890244f9cf77712f8ec.jpg)
その顔を見て僕もとっても嬉しかったです(^O^)
放鳥は原則的に砂浜に置いて、
鳥自身が自分で選んだタイミングで飛ぶ方法を採用しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/24/f149d5a106c485e344487028f8a8ee55.jpg)
いきなり上に放り投げる方法は、心構えできていない個体にとっては怪我や事故の発生につながってしまいます。
みんな優しく、そっと砂浜に置いてくれました。
すぐ飛ぶ子、
海に入ってから飛ぶ子、
なぜか陸の方に戻ってくる子、
色々でしたね~♪
そんなこんなで、
保護した個体はすべてみんなの手で脇浜から沖合へ飛んでいきました☆
参加してくれた皆様、どうもありがとうございました!
■こうして本土では見ることも触ることもなかなかできないミズナギドリ達の存在。
いつも嵐の時も海の上で暮らし、ひたむきに生きるその存在。
島に人が住む前は繁殖期になると、島の全域に営巣していたでしょう。(古い地層から様々な海鳥の骨が見つかっています)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/61/fb4692211486f91f19461cb9bcd45cde.jpg)
雨で流れていく一方の島の大地の栄養は、
この海鳥たちの死骸や糞で海の栄養を島の大地に戻す大きな循環の流れがありました。
しかし、私たち人間が海洋島に住むことで、様々な外来種としての脅威が増えていきます(猫やネズミ、犬など)。
そして、それが海と島の大きな循環を断ち切ってしまったのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/2d/c56ee3e1539a9430d4b1b9c9c655b94f.jpg)
有難いことに私たちはこうして海鳥の存在を触れて知っていくことができます。
そこに大きな本来の海洋島の循環を知り、自分たちに何ができるかを考える大きなきっかけをもらっていると思うのです。
自分のスタンス次第で自然からのメッセージを聞く心が開かれていきます。
鳥獣保護員として人と野生生物の間で色んな学びを得られ、それを島の皆さんで共有できれば嬉しいです☆
(毎年11月中旬~12月中旬)
そのままにしておくと、車にひかれたり、ネコに襲われる可能性があります。
【町や道路で飛べずにうずくまっている野鳥を見つけたらご連絡下さい!!】
【注意!!】※怪我をしている・死んでいる鳥には触れず、連絡をください!
もし夜間の外出時やグラウンドでのスポーツ時、
ミズナギドリが不時着していましたら、
休日・夜間を問いませんので連絡をお願いします。(連絡先は村の掲示板に貼ってあります)
この時期は夜間や早朝の足元、運転にはお気を付け下さい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/8c/0b8e23ba87ac798671cb6195bafeb7d0.jpg)
ミズナギドリにつきましては去年のブログの記事を参考にしてみて下さい(*^。^*)
■ミズナギドリ、と言ってもカモメなどに比べて、本土ではあまり馴染の少ない鳥かも知れません。
それもそのはず、今多数母島や父島に不時着しているオナガミズナギドリは外洋性の海鳥で、
普段はずっと海の上で暮らしています。
10m以上潜って魚やイカを捕食するダイバーのような海鳥です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/d3/49c89d4dd9ac2116546e3355ef29317e.jpg)
地上に降りるのは繁殖の時のみ。
母島列島では南崎や属島で繁殖しています♪
毎年、春と秋のミズナギドリ類が巣立つ時期は、巣立ったばかりのヒナ鳥が集落の灯りに寄せられて不時着します。
陸の小鳥などと違い、その場で上に飛び上がるのはとっても苦手なミズナギドリは、
慣れない陸の上で右往左往している間にネコや車の被害に遭ってしまう場合があります。
何百kmもいとも簡単に飛べる飛翔能力を持つために翼がグラインダーのように長く、急旋回が苦手です。
集落の灯りに寄せられてきて、建物や看板、電線に当たって落ちてしまうのです。
鳥獣保護員として、島の一員として
そんな人為的な理由で野生動物が命を落とすのを可能な限り減らそうと、
夜間にミズナギドリを保護し、翌朝放鳥するという活動をしています。
明るくなってから海辺で放鳥すると、スッと沖に飛んで行って、無事に彼らの住む世界に戻っていけるのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/52/5199a53254389754df04747aaef393cb.jpg)
■今朝は我が家の子供達も放鳥に参加してくれました♪
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/f2/3448f86be50ff7490d96470c9de0b57f.jpg)
せっせと鳥の入った箱を運んでくれます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/c7/abdb01ba5be5dbdb260bacbbd94ba50c.jpg)
姉妹で力を合わせ、オナガミズナギドリちゃんを箱から出していきます。
時々噛む個体や、人間を追いかけてくる個体もいます。
鳥だって色んな性格があるんですね~☆
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/03/d4244be16a79abf7d933f5101c1d70b4.jpg)
箱をそっと砂浜に横にします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/b6/a67518105f68ec4e888bb13f0f3dc2f7.jpg)
すると自分から出てきます(怖がって逆に戻ってしまう子もいます。)。
ときどき、開けた瞬間に自分で飛び出してくる元気な個体もいます☆
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/ad/28183a572b4f16edf1ecec70140efc05.jpg)
あとは自分で飛び上がるのを待つのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/84/1c6ebbe0fd5532b949f1ede40d0a515c.jpg)
上に放り投げる放鳥の仕方もあるのですが、
その方法だと鳥がまだ飛ぶ気持ちに至ってない場合は羽を痛めてしまったり、
地上に落ちて打撲や怪我をする恐れがあります。
可能な限り、自分自身の第一歩を大事にしてあげたいのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/28/53934fdcf081560212d21555ad183919.jpg)
さすが海鳥。
海に入ると落ち着いて、スッと飛び上がっていく個体が多いです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/23/15ca0a1cb9368e98d1315a0ca0ad92ab.jpg)
ゆっくりと海上で羽繕いをしてから飛び立つ子もいます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/92/16879b080f74c8dd37ee436fa762b802.jpg)
しっかりと沖に飛んで行くのを見守ります。
時々、堤防や木、障害物に当たって沖に行けない個体がいるからです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/67/02931f4bd94f8e52c78dc5b289228476.jpg)
でも朝日がまぶしいので姉は手で、次女は姉を陰に(笑)鳥を見守ります。
無事に飛んで行けました。
めでたしめでたし♡
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/8d/0ab8e63de4bf9e31ad63099339cde17a.jpg)
うちの娘たちも飛んで行くそうです(笑)♪
■先日月ヶ岡神社のお祭りの夜は祭の灯り+悪天候で
今期最大のオナガミズナギドリ不時着数、なんと16羽でした☆
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/b1/bb8e077a517e382e305ba0392401d2e1.jpg)
車の段ボール↑、これ全部オナガミズナギドリ×16です(笑)。
祭り明けの翌日は祝日と言うこともあり、せっかくなので村民の皆さんに呼びかけて、
ミズナギドリ放鳥会を脇浜で行いました♪
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/6e/29c17ccd6030ab8d8f8e292cb83c1096.jpg)
大人も子供の幼児もが参加してくれ、
島の周囲で暮らすミズナギドリと触れ合い、知る事が出来たと思います♡
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/36/f79e5edd08174b075a2af855ac4a1533.jpg)
最初はおっかなびっくりな子供達(もちろん大人もw)。
でも無事飛んで行くととっても嬉しそう!!(←特に大人)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/91/3514225e11c32890244f9cf77712f8ec.jpg)
その顔を見て僕もとっても嬉しかったです(^O^)
放鳥は原則的に砂浜に置いて、
鳥自身が自分で選んだタイミングで飛ぶ方法を採用しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/24/f149d5a106c485e344487028f8a8ee55.jpg)
いきなり上に放り投げる方法は、心構えできていない個体にとっては怪我や事故の発生につながってしまいます。
みんな優しく、そっと砂浜に置いてくれました。
すぐ飛ぶ子、
海に入ってから飛ぶ子、
なぜか陸の方に戻ってくる子、
色々でしたね~♪
そんなこんなで、
保護した個体はすべてみんなの手で脇浜から沖合へ飛んでいきました☆
参加してくれた皆様、どうもありがとうございました!
■こうして本土では見ることも触ることもなかなかできないミズナギドリ達の存在。
いつも嵐の時も海の上で暮らし、ひたむきに生きるその存在。
島に人が住む前は繁殖期になると、島の全域に営巣していたでしょう。(古い地層から様々な海鳥の骨が見つかっています)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/61/fb4692211486f91f19461cb9bcd45cde.jpg)
雨で流れていく一方の島の大地の栄養は、
この海鳥たちの死骸や糞で海の栄養を島の大地に戻す大きな循環の流れがありました。
しかし、私たち人間が海洋島に住むことで、様々な外来種としての脅威が増えていきます(猫やネズミ、犬など)。
そして、それが海と島の大きな循環を断ち切ってしまったのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/2d/c56ee3e1539a9430d4b1b9c9c655b94f.jpg)
有難いことに私たちはこうして海鳥の存在を触れて知っていくことができます。
そこに大きな本来の海洋島の循環を知り、自分たちに何ができるかを考える大きなきっかけをもらっていると思うのです。
自分のスタンス次第で自然からのメッセージを聞く心が開かれていきます。
鳥獣保護員として人と野生生物の間で色んな学びを得られ、それを島の皆さんで共有できれば嬉しいです☆