NHKの有働アナの退社が報じられた。
NHKをあまり視聴しないので活躍の詳細は知らないが、五輪の篠原選手の誤審に涙した姿と流暢な紅白司会は記憶に残っている。退社後は放送メディアから距離を置いたジャーナリストとして活動することも併せて報じられている。折りしも民放の番組改編の時期であることから、退社を事前に公表していたならば引く手数多であったと思われるが、退社発表もファックスによるもので将に電撃的な行動と伝えられている。一方でビートたけしさんの退社(移籍)もメディアで顛末らしきものが取り沙汰されているが、真相はともかくとして本人は新しいことに挑戦したいためとしている。両者に共通していることは、今までの環境で得たスキルは生かすものの、残された時間では今までの延長線上に糧を得ないとする潔さであると思う。古来、功成り名を遂げた賢人が世俗を捨てて晴耕雨読に枯れる潔さは数多いが、両人は現役中の現役であること思えば、この潔さは両人のような抜きんでた才能の持ち主にしかできないことで我々凡人には到底に及びもつかない行動と思う。
日常の全てを「のんべんだらり」と過ごし、新しいことに挑戦しない自分の意気地なさを反省するとともに、潔さからは縁遠かった過去を悔やむ気持ちで、ご両人の今後を応援したい気持ちである。経歴の延長線上を渡り歩くことで糧を得ようとする天下り官僚予備軍も、有働アナとビート氏の潔さを見習って旧弊を打破して欲しいものである。。