本日、政府の武漢ウイルス蔓延防止措置が解除される。
感染者数が横ばい・高止まりしている状況での全面解除については、賛否が分かれるようであるが、感染予防に対する国民の馴れ・閉塞感と税金による休業補償・支援が限界に近付きつつあるという止むを得ない事情によるものと見ている。
自分の住所は首都圏の外れ都市で連日200名内外の感染者数が記録されているが、同じような数字が報告されている地方自治体と比較してみた。
・当 市-累計感染者数:21,763名、昨日感染者数:176名、死者:118名、人口: 40万人、面積 101㎢、人口密度:3,937人/㎢
・宮崎県-累計感染者数:23,000名、昨日感染者数:161名、死者:115名、人口:114万人、面積7,735㎢、人口密度: 621人/㎢(宮崎市)
両者を眺めると、当然のことながら空気・飛沫・接触等の感染症では感染と人口密度が比例的相関関係にあるので、「群れ禁止解除」は第7波」を呼び込むことは間違いのないところと思える。
また、当市における感染割合を計算すると、18人に一人が感染したことになる。定年退職して社会との接触が著しく縮小したとは云え、周囲で窺い知れる数十名の範囲ではコロナに感染した人はいないので、複数回感染した人や感染をひた隠しにしているケースがあるのかもしれない。
世界最悪の感染状態にある韓国では既に「コロナは風邪程度」という認識が広く国民に浸透しているらしいが、日本でも、国民の人流抑止の自制心の薄れが大きく影響する感染者数の高止まりや国の蔓延防止措置解除を見る限り、早晩、国と国民の両方が「コロナ疲れ」の状態に陥って、「風邪程度のコロナと共生する」道を歩き・歩かざるを得ない状態のなることは避けられないように思う。
ファイザー社は4回目のワクチン接種の必要性を喧伝しているが、そうなれば国費による接種も限界で、良くても保険適用の自費接種となるだろうことは覚悟しておく必要があるだろう。
かって、生まれ在所では結核(肺病)患者が出た家や家系は「村八分」とは云わないまでも大人の世界では「眉を顰められる」扱いを受けていたが、洟垂れ小僧にとっては外に出ないために色白で保湿のためか喉に包帯を巻いたお姉さんは憧れの的で、時々訪ねたことを記憶している。
コロナと共生することが当然となったら、全国民が「かっての鼻垂れ小僧と同様」に、コロナ感染はインフルエンザ罹患と同じ、周囲も「アッそう」、罹患者も「自発的に出社や外出を控える」ことを許す・当然とする社会に移行せざるを得ないと思う。
強権を以って「ゼロコロナ策」を推進している中国でも、地方都市でのロックダウンを余儀なくされていることを思えば、武漢ウイルスが消滅する日は来ないだろうと悲観的にならざるを得ない。