10月7日の「帆船の絵を眺める」と題したブログでジョン・エヴァレット・ミレイに触れた。
問題の帆船の絵の作者を調べようと、エルミタージュ美術館のHPを閲覧しようとしたが、ウクライナ事変による接続管制の影響からであろうか、辿り着くことができなかったので、帆船問題は未解決ながら、ジョン・エヴァレット・ミレイという画家を知ることができた。
Wikipediaによると、ジョン・エヴァレット・ミレイ(1829(文政12)年-1896年(明治29)年)は、イギリスの画家で、英ヴィクトリア朝における最高の画家と評価されているらしい。若くして発表した「オフィーリア」で名声と画壇の地位を得たものの、人妻との恋愛・結婚によってヴィクトリア女王の不興と世間からの糾弾を受けて、苦難の一時期を過ごした。その後、無心な少女を描くことで復権し、死の直前ながらロイヤル・アカデミーの会長に選出されている。また、略歴に「初代準男爵」と記載されていることから、想像であるが画力によって爵位をも授与されたようである。
名声を取り戻した幼女画について彼は、「微妙で静かな表情のみが完璧な美と両立する。誰が見ても美しい顔を描くなら、人格が形成され表情が決まる前の8歳前後の少女が一番よい」と語っていると述べているそうであるが、彼の絵や孫の成長過程を見ると頷ける気がする。
代表作とされる「オフィーリア(テー美術館)」
ローマの奴隷市場(所蔵先不明)
初めての説教(ギルドホール・アート・ギャラリー蔵)
2度目の説教(ギルドホール・アート・ギャラリー蔵)
アヒルの子(テート美術館蔵)