「スザンナと長老たち」に引き続く、カニャッチ作品です。
Wikipediaでは《グイド・カニャッチ(1601(慶長6)年~1663(寛文3)年)はバロック期のイタリアの画家である。宗教画を描いていたが、40代の後半から官能的な女性を題材に描くようになった。母親は伝道師の娘で父親も後に伝道師の仕事をした。ボローニャでグイド・レーニやルドヴィコ・カラッチに師事した。1628年に裕福な伯爵家の未亡人と恋愛関係になり、庶民と貴族が結婚が許されなかったので、駆け落ちをしようとして失敗し街を追放になったこともあった。1648年頃から半裸の女性像や官能的な作品を描くようになり、1660年頃に神聖ローマ皇帝レオポルト1世の招きでウィーンに移り、代表作とされる「クレオパトラの死」を描いた》と解説されている。
ちなみに、彼の生まれた1601(慶長6)年は関が原合戦の翌年、没年の1663(寛文3)年は武家諸法度が公布された年に当り、生涯は桃山時代の終焉と江戸幕府成立の時期に当る。
なお、掲載した「瀕死のクレオパトラ」はウイーン美術史美術館蔵としているが、プラド美術館蔵とする資料もあるので2枚あるのかもしれない。
「クレオパトラの死」(ウイーン美術史美術館蔵)
「瀕死のクレオパトラ」(ウイーン美術史美術館蔵)
「マグダラのマリア」(所蔵先不明)
「マグダラのマリアと天使たち」(所蔵先不明)
「フラスコの花」(所蔵先不明)
「ゴリアテの頭を持つダビデ」(ポール・ゲッティ美術館蔵)