英王室のウィリアム王子が離日された。
故ダイアナ妃の人気、子煩悩な愛妻家のイメージ、各地で示されたきさくな人柄で日英親善に多大の足跡を示された後の離日である。かってエリザベス女王が国賓として来日した際には、お土産として当時倒産の危機にあったロールスロイス社製の船舶用ガスタービン機関の採用が仲宗根首相のお声懸りで決定されたことがある。同社の船舶用機関は、オリンパス・タイン・スイの3機種が「ゆき型」「きり型」に搭載され、当社の救済に幾許かの貢献がなされたものと思う。王子の次の訪問国である中国は、王子の自然保護活動に寄与するためか訪問に先立って「象牙輸入の1年間禁止」を早々と発表したが、日本のお土産は報道されていないようである。
元首や首脳の外国訪問には、訪問の具体的成果が求められるのは常識である。日本の場合も、皇室は親日感情の醸成のみの御訪問であるが、総理大臣は核技術、新幹線技術等の国家的プロジェクトに関するトップセールスも行っている。ウィリアム王子は元首・首脳ではないが、儀礼上からも何らかのお土産を差し上げたと思うのは下衆の勘繰りだろうか。
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