前回の①では、米軍核戦力が極東から撤去される場合を述べた。
①以上に恐ろしいのは、日本/韓国と米国の安全保障条約が撤廃される局面である。北朝鮮の究極の目標はアジアから米国の軍事プレゼンスを消すことであり、中国が陰に陽に北朝鮮を支援するのは、中国も同じ欲求を持っているために北朝鮮に代弁させるているからと考える。自分の周りを見ての感想であるが、日米安保条約に基づく米国の日本防衛が将来にわたり保証されていると考えられているのではないかと危惧される。安保は毎年自動的に更新されるが、日米のどちらかが条約の破棄を通告した場合1年経過後に失効するのである。言い換えれば、毎年1年間の核の傘を借りているに過ぎない。そうなれば、北朝鮮の核の恫喝に対処するための準備期間は1年間しかない。現在のように議しても決しない国会・政府が短期間に、核武装よりも有効な手段を確立し得るとは考えられない。核武装には、核爆発を全世界に誇示する必要はない。核兵器を作れるであろう知識と技術、原発の副生成物プルトニウム保有並びに衛星打ち上げ技術を保有する国がさりげなく世界にリークすれば十分である。100%核分裂しなくても、汚い原爆でも十分。なぜなら、核保有の事実と精度を確認する手段は、自分に向けて発射させることしかない。さすがの首領様もそんなリスクは冒さないだろう。
猶予期間は、1年しかない。
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