もうチョットで日曜画家 (元海上自衛官の独白)

技量上がらぬ故の腹いせにせず。更にヘイトに堕せずをモットーに。

貸金庫事件に思う

2024年12月19日 | 世相・世論

 本日は、嫌になるほど貧民の、繰り言・嫉みである。

 三菱UFJ銀行の貸金庫窃盗事件が予想通りの展開となっている。
 11月23日に事件が明らかになった際には、被害者60人、被害額十数億円とされていたが、一昨日の会見では事件発覚後さらに数十人から被害申告が為されたので、被害額も増えるだろうとされていた。
 被害者数や被害額の増加は、貸金庫の性質上やむを得ないもので、貸金庫利用者が「これ程の金額の物を、これだけ盗られました」と申告すれば、銀行側としては「分りました」と答えるしかないだろう。
 会社員であった時、製品データ保全・保存のために会社契約の貸金庫を利用した経験しか無いので、以下は憶測にしか過ぎないが、おそらく個人契約の貸金庫については将に宝箱状態ではないだろうか。盗難予防のための貴金属保管は理解できるが、報道される現金被害についてはハリウッド映画を参考にすれば金融機関に預け入れれば「足が付く」種類のものではなかろうかと推測できる。
 貸金庫の容量から数千万を超える現金格納は無理であろうと思うが、それでも貧民からすれば目の玉が飛び出る額である。
 興味深いのは、事件発覚後に申告した人の多さである。勿論、銀行からの通報で確認・精査して盗難を知った人が大多数であろうと思うものの、ごみ焼却場で多額の現金発見が報じられると、北海道から沖縄に至る全国から持ち主が名乗り出るご時世、些かの便乗者が含まれているのではないだろうかと思うのは、下種の勘繰りであろうか。
 会見では、窃盗犯が40代女性行員と明らかにされたが、彼女が盗品を換金する術を知っていたのだろうかとの疑問が湧く。これまでの金融機関における女性行員横領の背後には男の影がちらつくので、今回も換金ルートを持っている手引き役・指南役が存在するのではないだろうかとも疑っている。

 マイナンバー制度導入の際、資産・財政状態の個人情報が丸裸になるという反対意見があった。隠すべき財産とて無いガラス張り課税の人生では自分の経済状態が個人情報と思ったことも無かったが、今回の事案を観て「多くの人が貸金庫に頼らざるを得ない程の資産家・金満家」であったのかと、将に打ちひしがれている。
 今回の事件によって思い出の貴金属などを失った人には同情するものの、現金の保管を主張する人に対しては、審議・審査の際に国税庁職員の同席が必要では?と悪態をついて、終演。


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