glimi

生きること:過去と未来とエスペラントと

日本語は美しい!

2010-04-18 07:43:24 | 家族・友人・私
 朝、散歩に出たがる孫娘を黙らせようと教育テレビの幼児番組をつけました。耳に入った言葉に驚きました。

 国破れて山河あり
 城春にして草木深し
 ・・・・・

 私が高校時代漢文で習った漢詩でした。朗々としたその詠唱に魔法にかけられたかのように彼女は身動きもせず聞きいっていました。
 その後は朝、時間が来るとテレビ!テレビ!と騒ぎ出しこの番組に見入っていました。

 彼女はいくつかの漢詩の詠唱を聞いたのですが、意味など分かるはずもありません。しかし、魅せられていました。

 私も改めて詠唱を聞き日本語の美しさに魅せられました。
 先日、現在の大学での指導に日本語の使い方を指導している大学が増えているという放送を見ました。正しい日本語が使えないと就職も難しいし、最近文章をきちんと書けない学生が増えているので1年次から指導に力を入れているという話でした。
 このような美しい日本語を中学生や高校生に聞いてもらいたい、そしたら電報文のようなあるいは携帯メール的言葉だけでなく、普通の言葉も感覚的に身につくかもしれません。英語は耳からという宣伝を良く目にします。日本語も同じではないでしょうか?

 朗詠者は狂言師でした。伝統的語りに寄るからかもしれませんが日本語の響きは素晴らしいものでした。

 プラハだったでしょうか、啄木がが好きという盲目のウクライナのエスペランティストに会いました。彼女に日本語で啄木の歌を聞きたいと頼まれて、『ふるさとの山に向かいて…』と『やわらかに柳青める…』を声に出して聞かせました。その時、彼女は日本語は美しいと感激していました。その時はあまりピンときませんでしたが、日本語の響きは美しいですね!
コメント
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