glimi

生きること:過去と未来とエスペラントと

私に残された読書の時間は!

2012-10-21 11:10:25 | 
 『塔の中の女』を金曜日から読み始めました。昨日は早朝数10ページ読み、ブログを書いてゆっくりと入浴しながら計算ました。この本に何日かけるつもりかと。10数年前までは市民図書の貸し出しのボランティアをしていたので本も良く読んでいましたが、そのボランティア制度が廃止になってから読書はエスペラントの本だけにしようと日本語の本は読むのを止めていました。この本を読むのに時間をかければかけるほど残された人生でエスペラントの本を読む時間が減ってゆくのです。そこで読み続ける事にしました。久しぶりの日本語の小説でした。夫にはまだ無理しない方が良いのではと言われましたが、1時間読んでは30分休み、30分読んでは1時間休みというような風で、休憩時間には家事をこなしつつ・・・。

 私に言わせるとファンタジーには2種類しかないと思うのです。
 面白いか面白くないかの二つです。
 『塔の中の女』は私にはかなり面白いと思えました。物語の中に塔と公爵が出てくるのでドラゴンでも出てくるかと思ったら何と巨大な紙魚が出てきました。私は若いころ『あなたは本を食べているのよねえ』と友人たちに言われましたが、私には本の食べカスさえ残っていないのです。食べた本の多くを忘れ去っています。

 すごく難しい読みにくい漢字が出てきました。中学生の私だったら意味が分かれば良い、そのうちまた出会った時に読み方を覚えればよいと考えたかもしれません。でも、この年になると未来という余裕はありません。やむなく辞書を引き確認しました。そして思ったのです。この今はめったに人目につかない漢字がこのファンタジーにどんな影響をもたらすと作者は考えたのでしょうか。易しい漢字はこの物語にそぐわなかったのでしょうかなどと。

 こんな風に本を読めるとは一月前の私には考えられないことでした。視力があると言う事は素晴らしい事です。夫はせっかく得た視力大事にしなくてはと言い、私は私の人生が後数時間か数年か誰にも予測できない、それならできるだけ有効活用すると答えています。でも、少し無理をしたかなという反省もちょっぴりあります。
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