私がボランティアをしている施設で6月にアンネ・フランク展を企画している聞いて2年前の5月ベルリンで一人で訪れたアンネ・フランクセンターのことを再び思い出しました。日本の展示会は眺めて、その後、せいぜいアンケートを書いて終わりとなります。だがベルリンのアンネ・フランクセンターは違っていました。
もちろん、展示にはユダヤ人のヨーロッパにおける歴史と状況、フランク家の歴史や状況がありましたが新しい試みがなされていました。現代のベルリンに住むアンネと同じ10代の少年少女がアンネとともに自分について語っていたのです。アンネの声はもちろん本人ではないでしょう。彼女の写真の下に将来の夢として日記にあったジャーナリストか作家になりたいという彼女の言葉が掲示されていました。
現代の子ども中の3人は宗教が違っていました。ユダヤ教徒、キリスト教徒、ムスラム。他の二人は生粋のドイツ人ではありませんでした。私が訪れた時は2グループが来ていました。それぞれに見学しを終わると椅子を寄せ集めてグループで討論を始めました。ドイツ語が分からない私にはその発言内容は分かりませんでしたが、単に歴史上の人物としてのアンネではなく、アンネに連なる自分たちの話をしているようでした。
どんな展示会になるのか楽しみにしています。
もう一度アンネの時代を考えたいと古い本を読み始めました。目がしょぼしょぼているのにまだ読み終わりません。たかが190ページ、されど190ページ、というところでしょうか。
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