ゴエモンのつぶやき

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知的障害者の日常追う 福岡県鞍手町の施設描いた記録映画完成

2009年02月20日 00時50分58秒 | 障害者の自立
 福岡県鞍手町の知的障害者入所更生施設「サンガーデン鞍手」を舞台にした記録映画「あした天気になる?」(宮崎信恵監督)の完成記念上映会が22日と24日、同町などで開かれる。映画は重い知的障害に加え、不安や緊張がパニックとなって現れる行動障害を抱えた30人の入所者の日常を1年にわたり追い続けた「青春群像」の記録。映画の狙いなどを宮崎監督に聞いた。 (聞き手・江藤俊哉)

 ●「懸命に生きる姿見て」宮崎監督

 ‐映画制作の経緯は?

 明治期に知的障害者支援に尽力した先駆者、石井筆子の記録映画(2006年)を制作した際、関係者から「歴史も良いが、『今』を見つめる映画を作ってほしい」と要望を受けました。

 ちょうど福祉施設で虐待事件が相次いで明らかになっていたころ。福祉関係者向けの教材ビデオが制作できないかと全国の施設を調べる中で、行動障害のある障害者を専門に受け入れる「サンガーデン鞍手」の取り組みを知りました。

 行動障害は「処遇困難」として施設から受け入れを断られることも多く、入所できても施設側の不適切な対応で障害を重くしたり、虐待につながる例もあるのです。

 サンガーデン鞍手は入所者の行動障害を分析し、対応を探る取り組みでパニックを軽減する成果を上げており、人権思想に裏打ちされた先駆的な取り組みだと感じました。撮影を申し入れたところ、快く引き受けて頂きました。

 ‐撮影はどのように進んだのですか。

 2007年11月に撮影に入り、施設に9回計約40日通ってカメラを回し続けました。

 入所者には言葉で意思表示できない人も多く、すでに軽減されていたとはいえ時折パニックに直面することもあり、私たちも「どう関係を作れば良いのか」とためらいがありました。

 でも取材を重ねる中で、初めは拒絶するような態度だった人が急にネクタイをしてカメラの前に立ったり、自室にカメラを入れるのを許してくれたりして、「カメラのおばちゃん、おじちゃん」と職員か家族のような親密さで受け入れてくれるようになりました。

 保護者にも鍋料理をつついたりしながらお話をうかがいました。わが子の障害と長く向き合ってきた保護者から「きれいごとの映像で済ませないで」と要望を受けました。多くのかっとうを乗り越えた強さや、障害者が安心して暮らせる社会の実現へ向けた熱い思いが伝わってきました。

 ‐最も伝えたいことは?

 私たちは能力や効率が優先される競争社会の中で、多くの建前で心を防御しながら生きています。でも、ここではそんな必要はない。こちらが壁を取り払えば、相手が胸に飛び込んできてくれる安心感があるのです。私たちは彼らの存在感にすっかり魅せられ、いつしか撮影日を心待ちにするようになりました。

 映画にストーリーはありません。主人公もいません。彼らの淡々とした日常を描いています。

 題名はある入所者が口癖のように職員たちに問い掛ける言葉です。彼らは社会から排除され、生きる場所は非常に限られています。ですが、私たちと同じ喜怒哀楽をもち、明日に向けて懸命に生きています。彼らが晴天の下で気持ち良く生きていける「あした」を私たちが築くことができるか。社会が突きつけられている問い掛けです。

 ▼みやざき・のぶえ 1942年生まれ。「風の舞─闇を拓く光の詩」「無名の人─石井筆子の生涯」などハンセン病や障害者、高齢者介護をテーマにしたドキュメント作品を多数発表している。東京都在住。

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 ●22、24日に上映会 福岡県内

 22日午後2時、福岡県鞍手町の町総合福祉センター▽24日午前10時半、午後1時半、午後6時半、同県春日市の県総合福祉センター(3回上映)。一般1200円、小中高校生800円。サンガーデン鞍手=0949(43)1200か、九州共同映画社=0120(195)933。

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 ●行動障害分析し予防 サンガーデン鞍手

 行動障害は、意思が伝わらないなど障害者が激しい不安や緊張、混乱を感じ、それが多動や奇声、自他への攻撃、不眠、拒食などの問題行動となって現れる。

 サンガーデン鞍手(長谷川正人施設長)は行動障害や睡眠障害などを併せ持つ自閉症などの重い知的障害者施設として2003年に開設された。全国でも珍しい一戸建て住宅風の居住棟4棟に30人が暮らす。全室個室で1棟は女性棟だ。

 職員の心構えとして「しかるのではなく話し合う」「命令ではなくお願いする」「強制せず促す」など5原則を掲げ、入所者のすべての行動障害を記録し、1人1人のパニック誘発要因などを分析。対処法をマニュアル化している。

 長谷川施設長は「行動障害は環境が作り出す。理由を分析すれば予防できる。映画を通して彼らの喜びや悲しみ、親子のきずなの深さを知ってほしい」と話した。

糸賀一雄記念賞:障害者福祉に尽力 自薦・他薦は問わず、5月31日まで募集 /滋賀

2009年02月20日 00時48分59秒 | 障害者の自立
 財団法人糸賀一雄記念財団(理事長、嘉田由紀子知事)=湖南市東寺4=は、日本やアジアで障害者福祉に尽力してきた人を表彰する「第13回糸賀一雄記念賞」の受賞者候補を募集している。募集期間は5月31日まで。

 同賞は、終戦直後に知的障害児らの施設「近江学園」を創設するなどし、日本の知的障害者福祉に足跡を残した故糸賀一雄さん(1914~68)を記念し、障害者福祉の分野で顕著な活躍をした人を顕彰する。

 受賞者候補の対象は日本とアジア各国に居住する人。自薦・他薦は問わず、所定の応募申込書などで日本語か英語で同財団に申し込む。

 受賞者は、11人の委員による選考委員会を経て、理事会の議決によって決定し、授賞式は今年11月ごろ行う予定。問い合わせ先は同財団(0748・77・0357)。

障害者控除対象数把握 4市町村

2009年02月20日 00時46分41秒 | 障害者の自立
 要介護認定者などの「障害者控除」をめぐり、朝日新聞社が18日、県内35市町村に控除認定や制度の周知の状況を調査したところ、複数の自治体で申請者が少数にとどまり、周知が進んでいないことがわかった。関係者からは「認定基準が自治体間で統一されておらず、福祉サービスに不公平感がある」といった声もあり、制度そのもののあり方も問われそうだ。


 調査では、障害者控除の対象者数を把握している自治体は4市町村だけで、このうち実際に控除申請をした人の割合は、八幡平市で約20%、雫石町で約23%など少数にとどまった。


 一方で、要介護認定を受けた人のうち、障害者控除の適用対象者数を正確に把握していない自治体は31に上った。


 背景には「要介護者の管理システムと税務管理システムが連動しておらず、把握するのが難しい」(岩泉町など)といった事情があるほか、「認定書の発行はあくまで申請に基づくものだ」(野田村)と「申請主義」を指摘する自治体もあった。


 制度周知に関しては、大半にあたる21市町村が「広報への掲載」を挙げ、八幡平市は「全戸にお知らせ文を配布」と回答した。半面、「周知しなければいけない状況ととらえていなかった」(紫波町)など、姿勢にばらつきが出た。


 このほか、「障害者控除対象者認定書」の発行基準の設定が、各自治体の裁量に委ねられていることに関して、「自治体間に基準のばらつきがあり、同じ国民として不公平。国がきちんとした基準を示すべきだ」(野田村)との意見があった。


 このような実態について、県長寿社会課の中居哲弥・介護福祉担当課長は、「住民への周知を進める一方、自治体は福祉担当者と税当局が連携する必要がある。制度利用が進むよう、県からも呼びかけたい」としている。



障害者授産施設:仕事減り、賃下げ検討 優遇制度など積極活用を促す--県 /福井

2009年02月20日 00時45分38秒 | 障害者の自立
◇企業や市町の担当者ら集め説明会--きょうから
 経済不況で、県内の半数近い障害者授産施設で賃金の引き下げが検討されていることが、県障害福祉課の調査で明らかになった。こうした事態を受け、県は19、20両日、企業や市町の担当職員らを県庁に集め自治体の優遇制度などの積極活用を促す説明会を開く。

 調査は県内64の授産施設・就労支援所を対象に1月下旬~2月上旬に行った。それによると、昨年7月と12月の賃金を比較し、全体の32・8%にあたる21事業所では影響がなかったと答えたものの、半数近い30事業所が「今後削減を検討」と回答。2割に当たる21事業所で既に影響が出ていた。

 影響が出ている事業所での賃金の平均下落率は9%で、最大では23%に上った。この変化を受けた事業所の対応では、新商品の開発や取引先の新規開拓、下請け中心の事業内容を自主製作品の製造へと転換することなどが挙げられていた。

 障害者の就労促進については、自治体の物品や作業の発注で授産施設を対象に優先的に随意契約ができる制度や、発注額を増加させた企業の固定資産の減価償却割増など、さまざまな優遇措置が設けられている。県は説明会でこうした制度の周知徹底を促す。

 同課は「事業所からは『12月まではまだ仕事があった』の声も聞く。今後さらに悪化することが心配され、しばらくは注意しておく必要がある」と話している

障害者雇用考える

2009年02月20日 00時42分09秒 | 障害者の自立
 障害者の雇用について考える「なんたん障害者就業支援セミナー」が21日、京都府南丹市園部町小桜町の市国際交流会館で開かれる。

 亀岡市大井町の社会福祉法人「松花苑」が昨年4月、丹波2市1町の障害者と企業を雇用面で橋渡しをする「なんたん障害者就業・生活支援センター」を開設した。雇用情勢が悪化する中、障害者が地域で働きながら生活する社会を目指して、同センターがセミナーを開催する。

 当日は障害者を支援する側と雇用する側の双方から発表を行う。京都市内の障害者の就業支援に取り組む京都障害者就業・生活支援センター(京都市北区)の中西大作副所長が取り組みを紹介し、障害者雇用をしているビルメンテナンス会社「ティー・エス・ケー」(上京区)の中川正志顧問が「障害者を雇用するということ」と題して講演する。午後2時-5時。入場無料。問い合わせは松花苑内のなんたん障害者就業・生活支援センターTEL0771(24)2181。