ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

発話障害者支援システム開発 情報技術助成事業に

2009年04月10日 00時20分31秒 | 障害者の自立
 携帯電話のカメラ機能を有効活用して発話障害者のコミュニケーションを支援する鳥取大大学院工学研究科の斉藤剛史・助教(32)のプロジェクトが、総務省の情報技術助成事業に認められ、八日、広島市で、採択通知書が交付された。

 開発するのは、携帯電話の通話口に装着したカメラで発話障害者の唇の動きを撮影し、画像から発語内容を認識。音声として自動出力する装置。唇の形状や動かし方は千差万別のため、利用者ごとの特徴を蓄積したデータをあらかじめ内蔵させ、画像とデータを照合しながら読唇する。

 発話障害者の意志伝達の補助具としては、口の回りの筋肉の電気信号を読み取り、音声化する装置などが開発されているが、カメラ画像を使ったものは珍しいという。

 今後、画像から唇の輪郭を抽出したり、唇の動きをリアルタイムに音声化する方法など確立し、二〇一一年度中に実証実験に取り組みたい考え。

 採択されたのは情報技術分野の若手研究者育成を目的にした助成事業。本年度、全国で四十件の応募があり、斉藤助教を含む十四件が選ばれた。

 総務省中国総合通信局の坂巻政明局長から、採択通知書を受け取った斉藤助教は「障害者の方が携帯電話を使い、発話を意識しながらコミュニケートできる装置を目指している」と話した。

「車いす空の旅」一行が沖縄到着/神奈川の障害者ら

2009年04月10日 00時18分37秒 | 障害者の自立
 車いすを利用する県内の障害者に飛行機の旅を楽しんでもらう二泊三日の「車いす空の旅」(神奈川新聞厚生文化事業団主催)の一行が九日、羽田空港を出発し沖縄県読谷村に到着した。

 参加したのは、県肢体不自由児者父母の会連合会などから募った七~四十九歳の障害者二十人と家族、ボランティアの総勢七十二人。

 参加者らは、沖縄旅行への期待に胸を膨らませながら羽田空港に集合。出発式で事業に協力している県遊技場協同組合社会福祉部門の神奈川福祉事業協会の平川正寿会長が「海がきれいな沖縄をぜひ楽しんできて」とあいさつした後、参加者は笑顔で飛行機に乗り込んだ。読谷村のホテルへ向かうバスの中では、視界が開けて目の前に青い海が広がると、参加者からひときわ大きな歓声が上がっていた。

 一行は、沖縄美ら海水族館や琉球村などを巡り、十一日夜に同空港に戻る予定。

車いす:すべての人に優しい街に 「ウィズアス」運営、神戸市で無料レンタル /兵庫

2009年04月10日 00時16分57秒 | 障害者の自立
 すべての人に優しい街に--。体に障害を持つ人やお年寄りにKOBE観光を楽しんでもらおうと、神戸市とNPO法人「ウィズアス」(同市長田区)が今週、車椅子を無料で貸し出す「KOBE どこでも車いす」の運用を始めた。鞍本長利代表(58)は「訪れる人にとって優しい街は、住む人にとっても暮らしやすい街。障害者や高齢者が出歩きやすい街に」と利用拡大に期待する。

 市内外の障害者や高齢者に、介助者がいなくても神戸観光などを楽しんでもらう狙い。同市によると、車椅子の無料貸し出しは全国的にも珍しいという。

 「世界一ユニバーサルなまち」を目指す神戸市が、昨年5月に寄贈された車椅子のうち20台を提供。同NPOに運営を委託した。車椅子が壊れたり、長時間の歩行が困難な人にも貸し出す。市総合インフォメーションセンター(神戸交通センタービル1階)▽新神戸駅観光案内所(同駅構内)▽神戸空港旅客ターミナル総合案内所(同空港1階)▽三宮インフォメーションギャラリー(三宮センター街)の4カ所に5台ずつ配備。借りた所と別の場所でも返却可能で、利便性向上を図る。

 貸出時間は、午前9時から午後5時半まで(三宮インフォメーションギャラリーのみ午前10時半から)。身分証明書の提示が必要。問い合わせは、神戸ユニバーサルツーリズムセンター(078・691・1111)。

光になる:ブライユ生誕200年/下 ハイブリッド車の走行音

2009年04月10日 00時15分38秒 | 障害者の自立
 ◇危険知らせぬ「静けさ」
 「まるで透明の車」。横浜市に住む全盲の久保智(さとし)さん(39)はその体験を鮮明に記憶している。

 丘陵地の住宅街にある狭い坂道。鍼灸(しんきゅう)術を学ぶために学校へ歩く途中、前方から小さな音を感じた。「ライトをつけた自転車が走るような音」。次の瞬間、至近距離からクラクションが鳴った。「ハイブリッド車だ」。慌てて路肩に避ける久保さんの脇を、自動車が過ぎ去る気配が残った。

   ×  ×

 「音は光」と久保さんは言う。視覚障害者は、危険が迫っていることを音などで判断する。ガソリンエンジンとモーターを併用し燃費がよいハイブリッド車。人気は高まっているが、時速15キロほどの低速時にモーターの力で走る方式だと、走行音はほとんど聞こえない。環境に優しい一方、視覚障害者にとっては新たな不安材料だ。

 メーカー側も意識は共有する。トヨタ自動車のグループ会社・トヨタ自動車九州(福岡県宮若市)は、視覚障害者の要望に応え、ハイブリッド車の走行音について知ってもらう体験会を06年から4回開いてきた。

 ホンダが2月に発売したハイブリッド車は、低価格で低速時にもエンジンを使う方式。これだと走行音が出るのも一つの特徴だ。

 一方、「日本自動車工業会」は06年夏から、ハイブリッド車の走行音対策の検討を始めた。「車両接近を音で伝える装置がつけられないか」。しかし、発音装置は“新たな騒音源”になりかねない。議論は続いている。

 今年2月には、自動車騒音に関する国連の会議の分科会が、静音性の問題を初めて議題に取り上げた。

 ハイブリッド車の静音性と歩行者の安全性を研究する慶応大経済学部の中野泰志教授(障害者心理学)は「子どもや高齢者も事故に巻き込まれる可能性がある」と指摘。「ドライバーから『クラクションほどではない音で伝えられないか』という声も出ている。環境とバリアフリーの共存へ向け、業界全体で解決策を模索してほしい」と話す。