携帯電話のカメラ機能を有効活用して発話障害者のコミュニケーションを支援する鳥取大大学院工学研究科の斉藤剛史・助教(32)のプロジェクトが、総務省の情報技術助成事業に認められ、八日、広島市で、採択通知書が交付された。
開発するのは、携帯電話の通話口に装着したカメラで発話障害者の唇の動きを撮影し、画像から発語内容を認識。音声として自動出力する装置。唇の形状や動かし方は千差万別のため、利用者ごとの特徴を蓄積したデータをあらかじめ内蔵させ、画像とデータを照合しながら読唇する。
発話障害者の意志伝達の補助具としては、口の回りの筋肉の電気信号を読み取り、音声化する装置などが開発されているが、カメラ画像を使ったものは珍しいという。
今後、画像から唇の輪郭を抽出したり、唇の動きをリアルタイムに音声化する方法など確立し、二〇一一年度中に実証実験に取り組みたい考え。
採択されたのは情報技術分野の若手研究者育成を目的にした助成事業。本年度、全国で四十件の応募があり、斉藤助教を含む十四件が選ばれた。
総務省中国総合通信局の坂巻政明局長から、採択通知書を受け取った斉藤助教は「障害者の方が携帯電話を使い、発話を意識しながらコミュニケートできる装置を目指している」と話した。
開発するのは、携帯電話の通話口に装着したカメラで発話障害者の唇の動きを撮影し、画像から発語内容を認識。音声として自動出力する装置。唇の形状や動かし方は千差万別のため、利用者ごとの特徴を蓄積したデータをあらかじめ内蔵させ、画像とデータを照合しながら読唇する。
発話障害者の意志伝達の補助具としては、口の回りの筋肉の電気信号を読み取り、音声化する装置などが開発されているが、カメラ画像を使ったものは珍しいという。
今後、画像から唇の輪郭を抽出したり、唇の動きをリアルタイムに音声化する方法など確立し、二〇一一年度中に実証実験に取り組みたい考え。
採択されたのは情報技術分野の若手研究者育成を目的にした助成事業。本年度、全国で四十件の応募があり、斉藤助教を含む十四件が選ばれた。
総務省中国総合通信局の坂巻政明局長から、採択通知書を受け取った斉藤助教は「障害者の方が携帯電話を使い、発話を意識しながらコミュニケートできる装置を目指している」と話した。