ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

障害者自立支援法訴訟 福岡地裁第1回口頭弁論  意見陳述~原告の思い

2009年04月23日 00時39分04秒 | 障害者の自立
 僕は平成19年3月13日(火)に、通所授産施設第2つくしの里に入所しました。
 障害者自立支援法が施行してから施設へ入所したので、応益負担の事は全く不勉強で、初めは利用料のことを月謝と思っていました。
 ところが、施設の仲間や職員達の話を聞くうちに、障害者自立支援法は障害者の生活を苦しめるとんでもない悪法だとわかってきたのです。

 僕の場合は現在のところ、身体障害者手帳の6級で障害基礎年金が認められていないので、僕の収入は第2つくしの里からの月8000円~9000円の工賃と、10月から2日に1回企業実習をしている実習手当(1日2100円)です。
 11月からは、企業実習の手当が出て少し生活が良くなりましたが、10月までは利用料と給食費で月8000円くらいかかると残りは1000円弱しか手元に残らず、ほとんど何も買えずにガマンの生活をしなければならなかったのです。

 僕は35歳までは障害がなく、工場勤務などの一般就労をしていました。
 そこでの主な仕事は、フライス盤やマシニングセンターという機械を使ってステンレスやアルミニウム等の金属を切削して部品を製作する作業です。
 その職場の給料は、手取りで20万円を少し超える金額でした。
 そして何よりも働きに来ているのに利用料を払うなんて事はなかったのです。
 したがってこの障害者自立支援法はおかしいと思います。
 ただでさえ生活が苦しいのにこれ以上苦しめないで欲しい。

 ここで施設の話しをします。
 僕は第2つくしの里のクッキー班に所属しています。
 僕の主な仕事はクッキーの型抜き作業です。
 これはまず、クッキーの生地をレンジで解凍します。
 次に生地が柔らかくなるまでこねます。
 柔らかくなったら生地をめん棒で平らにします。
 この時に一度に平らにしようとすると生地がちぎれていまいますので、少しずつ平らにします。
 平らにしたらいよいよ型を使って型抜きをします。
 型抜き作業は以上です。
 お昼に販売に行きます。
 行き先は主に市役所や社会福祉協議会や、小中学校等です。
 結果はよく売れたり、いまいちだったりしますが、平均してメロンパンとチーズスティックが良く売れます。
 僕が作ったクッキーが売れるとうれしいです。
 市役所に必ずパンとクッキーを買って下さるお客さんがいて「とても美味しいよ。いつもありがとう」と声をかけて下さると、これまたうれしい限りです。
 そして外の景色を見る事ができるので気分転換になります。
 僕は販売が大好きです。

 第2つくしの里は仲間はいい人達ばかりで、いい職員がいて、仕事や活動がとても楽しいです。
 なのに、自立支援法は応益負担を取る事で仲間たちを苦しめて、こんなにも楽しい職場である施設に通所しにくくしています。
 障害者自立支援法は「名前は良いが実態は真逆だなあ。」と思いました。
 障害者自立支援法という名前は良いが、実態は真逆の悪法を相手に原告をする直接のきっかけは、昨年8月に赤松施設長から第2つくしの里の仲間に対して「こういう裁判がありますが、原告になりたい人はいますか。」という話があったのと、9月に福岡県との懇談会で、県の担当者が「『働きに来ているのになぜお金を払わなければならないのか?』という、皆さんのお気持ちはわかりますが、貴方達障害者の皆さんが施設を利用しているその事に利用料が発生しているのです」と回答したことに怒りを感じたからです。

 「僕たちは施設に働きに来ているんだ。施設を利用しているのではない。」という心の叫びと「このままではいけない。何とかしなければ。」という思いがありました。
 そこへ、赤松施設長から話しがあって「この手があったのか!」と目からうろこが落ちる思いでした。
 家に帰って家族に相談すると「大変だろうけど頑張りなさい!」と言う激励の言葉をもらいました。
 そして、原告となる決意をいたしました。10月31日に、福岡地裁へ提訴しました。

 地裁へ行く途中は居眠りするくらいリラックスしていたのですが、福岡地方裁判所のマークが目に入ったとたんにドキドキしてきました。
 会見中は何度かトンチンカンな回答をしてしまった気がしますが、他の作業所の方達が20人以上も駆けつけてくださったおかげで、あまり緊張せずに思っていた事を十分に話せたと思いました。
 例えば「僕たち仲間が安心して施設で働けるようにするために応益負担をなくす訴訟をおこす決意をしました。」や「裁判を通して全国の皆さんに障害者及び、作業所の仲間が作業をする時に少しでも環境を良くしたいからです。」等です。

 今回の裁判は、形式的には僕が九州でただ1人の原告となったわけですが、皆さんのおかげで、決して自分1人だけでこの裁判を闘うわけではないのだと強く実感しました。
 皆さんが駆けつけて下さった事を大変ありがたく思いました。
 提訴して本当に良かったです。

 僕は今40歳ですが、36歳で難病だと分かった時はとてもショックでした。それからは、生活が大きく変わりました。
 第2つくしの里に通所する以前は、毎日リハビリをかねてウォーキングやサイクリング等をしてすごしていたので、人とあまりコミュニケーションをせずに引きこもりの日々をおくっていたのです。それが、施設に通所してからは、他の利用者や職員達とコミュニケーションをする様になり、家族から「以前よりも明るくなったね。」と言われる様になりました。
 また、僕は一般就労希望者なのですが、障害者になり運転免許が更新できなくなったので、ハローワークで仕事を探すにも仕事がなかなか見つかりません。マイカー通勤できる人というのが条件の職場が多いからです。
 そのため施設で一般就労に向けて企業実習をしているのですが、利用料をこの先ずっと払えるかという不安があります。さらに今後、医療費や補そう具の負担が発生して利用料が払えなくなると、施設への通所も企業実習もできなくなり、一般就労が遠のきます。
 何よりも引きこもりの毎日に逆戻りです。
 この様に施設は僕達障害者にとって、なくてはならない大切な存在なのです。
 どうかこの応益負担を廃止して下さる様にお願い申し上げます。

障害者自立支援法訴訟・原告の思い

2009年04月23日 00時31分41秒 | 障害者の自立
 真輔は1978年5月に生まれました。現在30歳になります。生後11ヶ月目に「体感機能障害」と診断を受けました。
その直後からボイタ法による訓練を開始し、訓練によって「お座り」「腹ばい移動」「つかまり立ち」など目を見張るような成長をしていきました。
 しかし、その喜びもつかの間、2歳前に高熱を出し「てんかん」発作をひきおこしてしまったのです。
薬が合うまでの数年間は昼夜をとわず、本人も家族も発作に苦しめられる日々が続きました。
てんかんにより、運動機能の低下と知的発達の遅れを伴っての成長となっていったのです。
現在も今後も『抗てんかん剤」は必要不可欠な命綱となっています。

 養護学校卒業後、授産施設に進んだ真輔でしたが、
より手厚い支援を受けられるよう療護施設サンシャインいきいきに通うようになり、現在にいたっています。
 いきいきでの真輔は文字通り「全介助」で常に見守りが必要です。
 真輔は、牛乳パックを再利用して、ハガキなどを作る作業班で仕事をしています。
真輔の仕事は牛乳パックのビニールをはがすことですが、1人でははがせないので、職員が一緒に力をあわせてはがしていきます。
それでも気分が乗らないときは、机の上にうつぶせになったり、タオルなどの持ち物を投げてしまうことがよくあります。
また、気になることが出てくると一人でイスから立ち上がって、食堂のほうに歩いていくことまであります。
仕事中いつも職員の見守りが必要です。
家でも自分の思いが伝わらないときなどは、自分の頭をたたいたり、周りにあるものや持っているものを投げたりと、
パニック状態に陥ることが度々あります。

 仕事をする以外に、給食を食べたり、トイレに行ったり、何をするにしても真輔には介助が必要です。
給食では嫌いなものも多いのでなかなか食が進みません。自分でスプーンがもてないので、職員が全て手伝っています。
でもいったん口に入れても言葉とともに、吐き出してしまうことが何回もあります。
口の中のものを飲み込みやすいように、とメニューはいつも刻み食になっています。
また、「お茶を飲んでもらって飲み込みやすく」工夫しているのですが、真輔の周りはご飯だらけということがよくあります。
約1時間の食事中、職員が交代でずっと食べさせてくれています。

 移動も一人ではできません。平らなところでもつまずいてこけてしまうからです。
家でも少しの段差につまずいて、3針も縫うけがをしたことがあります。
なのに1人で立ち上げれるので、勝手に歩き出してしまうことがあり、ほんとに常時職員がとなりにいるという状態です。

 このような支援を受けるためには当然多くの職員が必要で、そのために高額の支援費が支払われてきました。
障害が重いため、当たり前に生活するために支援がたくさんいるのです。
でも自立支援法によって、たくさん支援が必要なことが多額の利用料になってはねかえってきました。

 日中の支援だけでは生活は支えきれません。幼児期から現在も夜中に4~5回おしっこの訴えがあり、そのたびに私も起きています。
この状態がこの先も続くと思うと、親自身の体力低下に不安も感じています。
また、仕事のため「ホームヘルプ」「ショートステイ」は欠かすことができません。
我が家の家庭生活は居宅支援によって支えられているといってもよいでしょう。支援なしには本人・家族の生活は成り立ちません。

 2006年4月施行の自立支援法により、利用料「原則1割負担」を課せられ、利用を控えざるを得ない状況になりました。
真輔に対するいきいきでの支援費総額は、20万円以上。1割となると2万円を超えます。
減免の対象になったので、いきいきの利用料負担は7500円に減額されましたが、
10月にはホームヘルプなどにも1割負担が発生し、負担総額は1ヶ月で最高20850円となってしまいました。
家族の仕事や外出で、利用せざるを得ないヘルプも多く、きりつめてもこの金額の請求になってしまいました。

それまで当たり前だった生活を変えることは本人・家族にとって耐えがたい苦しみとなっていきました。
休みの日に今までは楽しみだった外出を諦め自宅で過ごさなければならないことは、
大げさに言えば親にとっても子にとっても地獄のような状況でした。

私も家の用事で忙しくて、真輔の相手をできないときがよくあります。
なのにホームヘルプが使えなくて外に出られないとなると、真輔は本当にパニック状態になってしまいました。
この様子を目の当たりに見て「自立支援法は、生きていくための最低限の生活を脅かす制度である」と感じています。
障害があるがゆえに社会的な支援を必要とする本人家族にとって「応益負担」は生活を破壊する制度です。

 真輔は将来に渡って多くの支援がなければいきていけません。
親亡き後もこの子が安心して生きていけるよう、応益負担自体をなくしてほしいと思っています。
いくら軽減されても応益負担という仕組みが残ったままでは安心できません。


郵便割引悪用、偽造証書?で障害者割引を利用か

2009年04月23日 00時29分56秒 | 障害者の自立
 障害者団体に適用される郵便料金の割引制度が悪用された郵便法違反事件で、大阪地検特捜部は16日、郵便料金約2億4300万円を不正に免れたとして、東証1部上場の大手家電量販店「ベスト電器」(福岡市)元販売促進部長・久保俊晴容疑者(51)や自称障害者団体「白山会」(東京都文京区)幹部ら10人を同法違反容疑で逮捕した。白山会幹部が、制度適用のため日本郵政公社(現・郵便事業会社)に提出した厚生労働省発行の障害者団体証明書を偽造した疑いも浮かんでおり、特捜部は証明書発行の経緯を調べている。

 制度の適用を受けるには障害者団体を示す国や都道府県などの証明書が必要。関係者によると、白山会は2004年春、会代表の倉沢邦夫容疑者(73)(逮捕)が「凛(りん)の会」の名前で設立、同年5月下旬、同省発行の証明書を同公社に提出して適用を受けた。その後、定期刊行物を発行してダイレクトメール(DM)に同封し、制度を悪用したとされる。

 06年頃、会は現会長の守田義国容疑者(69)(逮捕)に引き継がれ、団体名を白山会に改名。広告会社「新生企業」(大阪市西区、現・伸正)に名義を貸して1通1~3円の手数料を得ていたが、倉沢容疑者は調べに、「白山会は障害者団体としての活動実態はなかった」と供述している。問題発覚の昨秋以降、郵便事業会社が特別調査し、保管されていた証明書を調べ、厚労省に照会。同省には発行記録が残っていなかった。同省では過去の申請書類すべてを保管しているが、凛の会からのものはなかった。郵便事業会社から凛の会の証明書を見た同省担当者は「当時の企画課長の役職名と公印が押され、一見して本物だったが、発行された形跡はなく、本来の手続きを踏んだものとは考えられない」としている。

 一方、自称障害者団体「健康フォーラム」は05年2月、菊田利雄容疑者(61)(逮捕)が設立。社会福祉協議会にボランティア登録し、同年6月に東京都港区が障害者団体としての証明書を発行した。活動実態はほとんどなかったが、港区障害者福祉課は「ボランティア登録していたので活動実態を詳しく調べなかった。審査に問題がなかったか検証したい」としている。

 ◆ベスト電器元部長ら10人を逮捕

 他に逮捕されたのは、東証2部上場の印刷・通販会社「ウイルコ」(石川県白山市)元会長・若林和芳(57)と同社執行役員(64)、大手広告会社「博報堂」の子会社「博報堂エルグ」(福岡市)執行役員(47)ら4容疑者。新生企業社長・宇田敏代(53)、同社元取締役・阿部徹(55)両被告(起訴)は再逮捕された。

 久保容疑者は否認、他の9人は認めているという。

 特捜部は17日も引き続き、大量のDM発送を受け付けた郵便事業会社(JP日本郵便)銀座支店などを捜索、JP日本郵便側の関与の有無について調べる。

寄贈:福祉車両10台を施設に 遊技場組合など /神奈川

2009年04月23日 00時27分37秒 | 障害者の自立
 県内のパチンコ・パチスロ店約630軒が加盟する県遊技場協同組合と神奈川福祉事業協会は21日、高齢者や障害者の支援として、福祉車両10台を福祉施設10カ所に寄贈した。85年から続けており、今回は「車両の大きさや機能など施設のニーズに応えたい」と初めて寄贈先を公募。34施設から応募があった。

 車は座席が外にスライドしたり、車椅子ごと乗り降りできるなど、高齢者や障害者が使いやすい構造になっている。同組合の平川正寿理事長は、横浜市神奈川区であった贈呈式で「一人でも多くの方に活用していただきたい」とあいさつした。

 車を贈呈された社会福祉法人紡(同市泉区)の斎藤省吾理事長は「車が足りず、職員の車も使っている状況なので助かる」と話していた。

 同協会は来年以降も寄贈先を公募する予定。問い合わせは同協会(045・322・2012)へ

季節の花出張販売します府中市の知的障害者施設

2009年04月23日 00時25分48秒 | 障害者の自立
 府中市篠根町の知的障害者施設「大日(おおひ)学園」=今川智巳施設長(56)=が、入所者が束ねた季節の花の出張販売に乗り出すことになり、21日、市役所ロビーで試験的に行った。ジャーマンアイリスと麦の穂などを組み合わせた50束が1セット100円で販売され、訪れた市民らが買い求めていた。同学園では、公的施設を中心に販売場所を探している。

 同学園は、社会福祉法人静和会(府中市)が運営。18~75歳の男女70人が入所し、園芸や農耕などの作業に取り組んでいる。「不景気の中、少しでも工賃のアップにつながり、励みになれば」と、近隣の農家から花などの提供を受け、出張販売することにした。

 この日は、今川施設長と農家が用意した、ジャーマンアイリスとアネモネ、麦の穂を交ぜた花束を、女性入所者2人が手伝って容器に盛った。ロビーに甘い香りが漂い、市民らは「麦の穂との組み合わせが絶妙」「生け花の素材に使いたい」などと手に取っていた。

 26日に知的障害者施設「大きなかぶ」(府中市中須町)で開かれる感謝祭でも販売する予定で、今川施設長は「出張販売が、地域の人に学園の事を知ってもらうきっかけになれば」と期待している。

 問い合わせは同学園(0847・41・4009)へ。