ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

「障害者」→「障がい者」に 人権を配慮

2009年04月12日 00時33分33秒 | 障害者の自立
 自治体の行政文書などで「障害」や「障害者」としてきた表記を、「障がい」「障がい者」などと平仮名交じりに改める動きが、県内で広がりつつある。変更には、負のイメージを持つ「害」の漢字への抵抗感を和らげる狙いがある。


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 「障害者」の表記は1949年の身体障害者福祉法の制定から広まったとされる。


 長く漢字表記を使ってきた滝沢村はこの4月から、住民への通知文書やパンフレット、チラシなどで、表記を「障がい」「障がい者」に改めた。


 村福祉課の熊谷満課長は「害の字は、妨げや災いといった否定的な意味を含む。村内の障害者団体からも意見があり、人権に配慮して変更した」と説明する。


 県も08年度から、行政文書で使われる「身体障害者」などの表記を「身体障がい者」「身体障がいのある人」などと変更。「障害保健福祉課」の組織名称も「障がい保健福祉課」と改めた。盛岡市でも08年9月から、平仮名交じり表記を採っている。


 ただ、表記変更が障害者を取り巻く環境の向上に結びつくかは未知数だ。
 滝沢村で精神障害者の生活訓練施設を運営する男性(34)は「字面を変えれば差別や偏見がなくなるかと言えば、疑問だ」。別の福祉関係者も「話し言葉でショウガイシャと言ってしまえば音は同じ。ほかに適切な言い換えも見つからない」と語る。


 身体障害者の福祉に関する調査、啓発などにあたる県身体障害者福祉協会(盛岡市)では、文書類の表記を基本的に「障がい者」としている。


 同協会の長谷川忠久会長は「平仮名表記はイメージ上、一定のプラスはある」と見るが、「障害者という概念そのものを根本的に見つめ直す必要がある」とも指摘。


 「体に関して言えば、人は加齢で体力が低下し、いずれは世話を受けなければならなくなる。障害は特殊なものでなく、誰でも持ち得る。表記の問題から議論を広げることで、障害に対する社会の認識が深まれば」と、今後の議論の広がりに期待している。

託麻南小で入学式、脳性まひの児童、新1年生に

2009年04月12日 00時31分47秒 | 障害者の自立
 熊本市内の小学校で10日、入学式があり、不安と期待に胸を膨らませた1年生が保護者らと臨んだ。

 託麻南小には、重度の脳性まひで身体に障害を持った住谷栞音(しのん)ちゃん(6)が、同級生158人とともに入学。父裕司さん(35)、母理香さん(35)、姉で同小3年乃杏(のあ)ちゃん(8)も式に出席し、門出を祝った。

 市教育委員会や理香さんによると、同校には病弱な児童を受け入れる特別支援学級がなく、理香さんは市教委からは特別支援学校への入学を勧められた。

 だが、「障害を持った子供と健常者が触れ合うことで互いに学ぶことがあるのでは」と考え、乃杏ちゃんも「(栞音ちゃんと)一緒に学校に行きたい」と希望したことから、市教委に特別支援学級の設置を要望。支援学級の設置とともに、同市で初の看護師の資格を持つ学級支援員の配置も認められ、入学が実現した。

 栞音ちゃんは1日3回、チューブを通して水分補給が必要で、理香さんが介助するという。理香さんは「多くの支えに感謝したい。障害者でも普通の学校に行けるような仕組みが、ほかの地域にも広がることを期待したい」と話していた。

 川野富士夫校長は「栞音ちゃんにとっていい環境を作っていきたい」と話していた。


共生の森:涌谷の社福法人、発足5周年 16日に記念式典 /宮城

2009年04月12日 00時29分59秒 | 障害者の自立
 ◇多角的授産事業で収入増 景気影響抑え、工賃倍増実現へ
 障害者の自立を目指す涌谷町涌谷の社会福祉法人「共生の森」が16日、発足5周年を祝う記念式典を開く。知的、身体、精神に障害を持つ利用者が、地域の協力を得ながら作業し工賃を得る場で、多角的な授産事業を展開しているのが特徴。景気後退の影響を抑えて授産収入を伸ばしており、11年度を期限とする利用者の「工賃倍増5カ年計画」の実現も望める素地を作りつつある。

 同法人は04年4月、町内の無認可授産施設「くがね作業所」を衣替えし、発展させる形で発足した。04年度の授産事業収入は810万円だったが、事業の多角化で収入は毎年伸び、08年度は1386万円(概算)になる見通しだ。

 利用者の月額平均工賃も伸びており、法人化以前の工賃は3000円台だったが、現在の利用者(36人)の月額平均工賃は1万4100円。能率給込みの工賃が3万円以上になる利用者もいるという。09年度の工賃は1万7500円の実現を図り、計画最終年度の11年度には2万5000円の達成を目指す。

 ◇理念が地域に浸透
 同法人は元大学教授の阪口暢英さんが初代理事長に就き「大きな木も小さな木もともに生きる」「利用者への授産収入の還元」を理念に掲げた。

 この理念が地域にも伝わり、「自立の手伝いをしよう」との思いが地域に浸透している。共生の森では、地域の人から畑を格安で借りたり、栽培方法などの指導を受けながら、大豆栽培やみそ・納豆の委託加工、トンネルでのキノコ栽培、野菜生産などに取り組んでいる。街中でのリサイクル回収、靴を入れる紙箱作りなどでは、地域の人々がリサイクル品を提供したり、技術指導を行うなど地域との協力関係が築かれている。

 また、このような事業の多角化を進めてきたことによって、昨秋に景気後退の影響で電子部品会社が委託作業を引き揚げた際も収入への大打撃は避けられた。保護者が寄贈した石焼き芋製造機を今冬稼働させたところ、最大1日1万円の売り上げになったのも収入に貢献した。

 牛渡重光理事長(76)は「自立には収入が必要と、利用者に理解されるようになり、作業に意欲的に取り組むようになった。新たに第3支援施設も完成した。今後は付加価値のある野菜加工などを考えている」と話す。さらに利用者が自立して暮らすグループホームの開設や農業生産法人の設立も目指しているという。

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 記念式典は16日午前10時から同町の町民医療センター研修ホールで。利用者の活動ぶりを伝えるスライド上映などがある。連絡は「共生の森」(0229・42・2589)。

追加経済対策:雇用創出、40~50万人--政府・与党が決定

2009年04月12日 00時27分57秒 | 障害者の自立
 政府・与党は10日、15・4兆円の財政支出を行う過去最大の追加経済対策を決定した。事業規模の総額は56・8兆円で、09年度の実質国内総生産(GDP)の成長率を2%程度押し上げ、40万~50万人の雇用創出効果が見込まれる、と説明している。対策を発表した麻生太郎首相は「国民生活を守り、世界各国とともに危機に対処するため断固とした対策を打つ」との決意を述べた。

 経済対策は、景気の底割れを防ぐため、失業者の再就職支援や中小企業の資金繰り支援を大幅に拡大。環境分野など未来への成長戦略として、電気自動車などの環境対応車や省エネ家電への買い替え促進のほか、太陽光発電の普及拡大策を盛り込んだ。

 また、国民の「安心と活力」を実現するため、地域交通の活性化や障害者の自立支援などの対策にも取り組む。

 政府によると、追加経済対策の実施による成長率押し上げや、雇用創出の効果は今年7~9月ごろに表れる見通しという。

 麻生首相は会見で、経済対策の裏付けとなる09年度補正予算案と関連法案については「早急に取りまとめて国会に提出したい。野党の理解をいただき成立を急ぐ」と述べ、早期成立に強い意欲を示した。

 大規模な支出で財政の悪化が避けられないため、消費税引き上げを含む税財政改革の道筋を示す「中期プログラム」を改定し、財政再建路線を維持する方針だ。

障害、偏見に負けず 與那覇さん、浦添職能校に入校

2009年04月12日 00時25分53秒 | 障害者の自立
 生まれつきの脳性まひで両足と左手に障害がありながら、自動車の運転免許を取得し、企業への就職を目指している與那覇有香さん(24)=読谷村=が9日、浦添職業能力開発校に入校した。同校で1年間学び、パソコン関係の技術や資格を身に付ける予定だ。これまでの就職活動を通して世間の偏見や無理解に直面したが「嫌な思いや経験も自分を強くさせてくれる『宝物』。周りの人の助けで今がある」と、持ち前の明るさで前に進んでいる。
 自称「頑固で負けず嫌い」な與那覇さん。「自分から外に出て『壁』をなくしたい」と、鏡が丘養護学校時代はつえを突きながら一人で路線バスを乗り継ぎ、読谷の自宅から浦添市まで通学。アーチェリー部でも好成績を残した。
 卒業後は「就職、自立のために免許が必要」とカデナ自動車学校(読谷村)へ。「頭では分かっているけど、体が動かないもどかしさ」で何度も涙を流したが、三カ月で運転免許を取得。教官らのアドバイスや熱意に支えられ、感謝の気持ちでいっぱいになった。だが、その後の就職活動で厳しい現実にぶつかった。
 障害者雇用の合同面接会では企業の担当者に「厚生労働省が『障害者を雇え』というから雇うだけ」と言われ、ハローワークでは相談員に「仕事はないから、ずっと福祉施設にいたらいい」と心ない言葉を投げられた。自分の障害のことをきちんと理解してほしいと、面接でまひのことを話すと露骨に嫌な顔をする企業もあった。
 就職をあきらめることも考えたが「泣き寝入りせずに受けてみないと自分に何ができて、何が足りないかが分からない」と、コールセンターやホテルなど40社超に応募。左手のまひでタイピングが素早くできないことを克服し、資格を取ろうと、職業能力開発校を受験、合格した。
 「当事者が声を上げないと何も変わらない」と話す與那覇さん。「将来は行政書士になり、困った人の相談に乗りたい」という夢を持ち「忍耐力+根性」と書いた自動車学校での教本をいつも持ち歩く。
 母幸子さん(56)は「とにかく頑張り屋。これからもいろいろな壁にぶつかると思うが乗り越えていってほしい」と娘の成長を見守っている。