ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

障害者の演奏、心一つの響き

2009年10月18日 01時03分35秒 | 障害者の自立
 知的障害者たちで編成する金沢市のバンド「グループ銀河」が17日、佐久市へ演奏旅行にやってくる。息のあった演奏は評判を呼び、地元でのコンサートは大勢のファンで満員という。障害があっても力を合わせれば何だってできることを多くの人に知って欲しいと、佐久市のボランティアも観客集めに奔走している。(伊東大治)


 ピアニカにリコーダー、シンバル、琴……。障害者たちは舞台のいすに座って背筋を伸ばし、楽譜を見てモーツァルトのソナタやベートーベンの「喜びの歌」を合奏、「さくらさくら」を弾きこなす。


 「初めて聴いた人は『本当に障害者が演奏しているの』と驚きます。『軽度なんでしょ?』とも言われますが、みんな中~重度の知的障害があるんです」と、「銀河」代表で金沢市の中学教員、和田啓子さん(56)は話す。


 始まりは、学校週休2日制が始まった01年、「土曜日に子どもを家に残して働きに行けない」という保護者たちの声を受け、和田さんが音楽仲間と校内で開いた音楽教室だ。前年に初めて知的障害の生徒を受け持った和田さんは、席にじっとしていられず歩き回る子どもたちを「このまま社会に出すわけにはいかない」とも思っていた。


 楽器を演奏するにはイスに姿勢を正して座り、先生の話をしっかり聞く必要がある。音楽が好きな生徒たちは練習に励み、5年目には演奏を披露できるまでになった。


 「人前にわが子をさらすなんてとんでもない」とかたくなだった保護者たちも変わり、介護や看護の現場の人たちも加勢。今では地元の演奏会には定員を超す客が詰めかける。他県のコンサートへのゲスト出演も経験した。


 佐久公演は、和田さんの音楽仲間である佐久市の木内美代子さんが労を買ってでた。「銀河の夢はハワイ公演だそうです。世界へ羽ばたこうとしている銀河を応援したい」


 佐久市浅科地区の穂の香ホールで午後2時開演。協力費1500円。希望者は直接会場へ。

音楽で障害の壁越える 千種で来月1日にライブ /愛知

2009年10月18日 01時01分58秒 | 障害者の自立
 視聴覚障害者と健常者が同じステージに立ち、観客と一緒に音楽を楽しむライブイベント「エンターテイメントサーカス2009」が11月1日、名古屋市千種区今池のボトムラインで開かれる。大型スクリーンに歌詞や写真を映し出し、ステージに手話通訳を置くなど、できる限り障害の壁を感じないよう工夫するのが特徴だ。

 06年から毎年開催しており今年で4回目。「障害の壁を越える音楽の可能性」をテーマにした全国的にも珍しいライブで、昨年は約500人が訪れた。

 企画したのは、インディーズロックバンド「B.S.R.(ビー・エス・アール)」のボーカルでリーダーの石川徹さん(42)=小牧市。05年の愛知万博で「障害者向け映画」の存在を知り「障害者が演奏するなど、障害の垣根を越えて一緒に音楽を体験できるライブを」と思ったのがきっかけだ。

 今回は、メンバー5人中4人が聴覚障害を持つ名古屋市の手話ロックバンド「ブライトアイズ」やB.S.R.など8組が参加する予定。イベントの売り上げの一部は社会福祉団体や聴覚障害者団体などに寄付される。

 石川さんは「今回の出演者は10代~50代と幅広く、ロック以外の音楽もある。一緒に盛り上がりたい」と話している。

 ライブは11月1日午後3時から(2時半開場)。入場料2000円。問い合わせはボトムライン(電話052・741・1620)

「あびさぁべ」開店へ 宮古・障害者就労の拠点に

2009年10月18日 01時00分30秒 | 障害者の自立
 宮古市板屋で福祉作業所を運営する社会福祉自立更生会「宮古アビリティセンター」(越田孝弘施設長)は今月末、同市茂市の旧市新里ふるさと物産センターに、障害者が菓子製造販売やマッサージを行う施設「あびさぁべ」を開店する。不況の影響で工業部品組み立ての受注が減少する中、スタッフらは障害者の新たな就労の場確保と収入増を目指し、開店準備に励んでいる。

 「あびさぁべ」は同市から旧物産センターを借り受けて改装。延べ床面積は337平方メートル。軽食を販売する喫茶スペースと菓子を製造する調理場、来場者に有料マッサージを行う個室を備える。福祉作業所の利用者12人程度が働く予定だ。

 名称はアビリティーセンターの頭文字と宮古弁で「~へ行こう」を意味する「あべ」を組み合わせ、誰でも気軽に利用できる施設に育ってほしいとの願いを込めた。

 自家製豆腐を使った豆腐レアチーズケーキ、おからドーナツなどの菓子、同作業所が製造するコーヒーなどを販売する。昨年来の世界不況の影響で工業部品組み立ての受注が減少する中、期待は大きい。

 越田施設長は「宮古圏域は障害者が働く場が少ない。作業所の利用者を第一に考え収入アップを図りたい。将来は他施設の障害者を受け入れ、接客体験を行う拠点にしたい」と意気込む。

 「あびさぁべ」は市が民間から活用のアイデアを募集していた「ふるさと雇用再生特別基金事業」の第1号。障がい者就労訓練支援事業として市が事業委託し県が事業費を補助。障害者の職業訓練と生活指導を行う職員2人を新規雇用した。

 現在は調理場の稼働を始め菓子を製造。福祉作業所の利用者も多くの来客を心待ちにする。同市津軽石の舘下恵さん(21)は「お客さんにお菓子を食べてもらうようにがんばりたい」と話し、山田町荒川の瀬川裕子さん(24)は「心を込めて商品を作る。多くの人の集いの場になってほしい」と願う。


障害者サービス無料化…厚労省方針

2009年10月18日 00時59分00秒 | 障害者の自立
低所得者の在宅・通所利用
 障害者自立支援法に基づくホームヘルプなどの福祉サービスに対し、厚生労働省は14日、来年度から市町村民税非課税世帯の利用料を無料にする方針を固めた。長妻厚労相は同法の廃止を打ち出しており、廃止までの間、利用者の負担を軽減させる。

 この結果、「受益者負担」を原則とする自立支援法は、事実上の“全面見直し”状態になりそうだ。来年度予算の概算要求に300億円程度を盛り込む方針。

 現行法では、ホームヘルプや就労支援などの在宅・通所サービスを利用する障害者のうち、生活保護世帯を除く利用者から、所得に応じて月1500円~3万7200円を限度に利用料を徴収している。

 しかし、負担が重いとの声が強いため、来年度から月1500円~3000円を限度に利用料を支払っている市町村民税非課税世帯に対し、無料化に踏み切る。施設入所者の利用料なども軽減する方針だ。

 自立支援法に基づく福祉サービスを利用する障害者は約50万人で、このうち約30万人が在宅、通所サービスを受けている。市町村民税非課税世帯は在宅、施設を含めて約75%を占めており、今回の見直しで、大半の利用者が負担軽減の対象となる見通しだ。

 現行の自立支援法は2006年度の施行。「受益者負担が基本」とされ、原則1割の利用料負担を求めた。このため、それまでの制度に比べて利用料の負担が増えたことから障害者が反発。自公政権時代に2度にわたる負担軽減策もとられてきた。

 利用者の負担割合が平均で利用料の3%程度にまで下がってはいるものの、なお「受益者負担」の原則を崩しておらず、一部障害者の不満は解消されていない。

 長妻厚労相は、4年以内に現行法を廃止し、負担能力に応じた費用を求める「障がい者総合福祉法」(仮称)を導入する方針を打ち出している。

 市町村民税非課税世帯 一人暮らしでは、障害基礎年金以外の年収がおおむね125万円以下の人。3人世帯で1人が障害基礎年金1級を受給している場合なら年収300万円以下の世帯。障害者自立支援法では、市町村民税非課税世帯で利用者の年収が80万円以下なら「低所得1」に区分され、在宅サービス利用の負担上限は月1500円になる。それ以外の市町村民税非課税世帯は「低所得2」で、負担上限は月3000円。

重度障害者の生活を支援 第二乙訓ひまわり園が起工式

2009年10月18日 00時56分27秒 | 障害者の自立
 社会福祉法人の向陵会は16日、生活介護事業所「(仮称)第二乙訓ひまわり園」新築工事の起工式を京都府向日市上植野町で開いた。重い障害のある人たちの日常生活を支援する場で、来年4月の開所を目指す。

 向陵会は2000年11月に障害者総合支援センター「乙訓ひまわり園」を開設し、重度障害のある人たちを受け入れてきた。60人の定員はすでにいっぱいで、新施設の建設が求められていた。

 第二乙訓ひまわり園は、既存の乙訓ひまわり園の南側に建設する。鉄筋コンクリート2階建て延べ1030平方メートルで定員は40人。計画では、通所の障害者に食事を提供するほか、外出や創作活動などを支援する。また、看護師の常勤や訓練室の設置など、医療機能を充実させる予定。総事業費は約3億7400万円。

 起工式には関係者約60人が参列した。工期中の安全を祈った後、小野治理事長は「向陵会にとって第2の出発点」とあいさつした。