知的障害者たちで編成する金沢市のバンド「グループ銀河」が17日、佐久市へ演奏旅行にやってくる。息のあった演奏は評判を呼び、地元でのコンサートは大勢のファンで満員という。障害があっても力を合わせれば何だってできることを多くの人に知って欲しいと、佐久市のボランティアも観客集めに奔走している。(伊東大治)
ピアニカにリコーダー、シンバル、琴……。障害者たちは舞台のいすに座って背筋を伸ばし、楽譜を見てモーツァルトのソナタやベートーベンの「喜びの歌」を合奏、「さくらさくら」を弾きこなす。
「初めて聴いた人は『本当に障害者が演奏しているの』と驚きます。『軽度なんでしょ?』とも言われますが、みんな中~重度の知的障害があるんです」と、「銀河」代表で金沢市の中学教員、和田啓子さん(56)は話す。
始まりは、学校週休2日制が始まった01年、「土曜日に子どもを家に残して働きに行けない」という保護者たちの声を受け、和田さんが音楽仲間と校内で開いた音楽教室だ。前年に初めて知的障害の生徒を受け持った和田さんは、席にじっとしていられず歩き回る子どもたちを「このまま社会に出すわけにはいかない」とも思っていた。
楽器を演奏するにはイスに姿勢を正して座り、先生の話をしっかり聞く必要がある。音楽が好きな生徒たちは練習に励み、5年目には演奏を披露できるまでになった。
「人前にわが子をさらすなんてとんでもない」とかたくなだった保護者たちも変わり、介護や看護の現場の人たちも加勢。今では地元の演奏会には定員を超す客が詰めかける。他県のコンサートへのゲスト出演も経験した。
佐久公演は、和田さんの音楽仲間である佐久市の木内美代子さんが労を買ってでた。「銀河の夢はハワイ公演だそうです。世界へ羽ばたこうとしている銀河を応援したい」
佐久市浅科地区の穂の香ホールで午後2時開演。協力費1500円。希望者は直接会場へ。
ピアニカにリコーダー、シンバル、琴……。障害者たちは舞台のいすに座って背筋を伸ばし、楽譜を見てモーツァルトのソナタやベートーベンの「喜びの歌」を合奏、「さくらさくら」を弾きこなす。
「初めて聴いた人は『本当に障害者が演奏しているの』と驚きます。『軽度なんでしょ?』とも言われますが、みんな中~重度の知的障害があるんです」と、「銀河」代表で金沢市の中学教員、和田啓子さん(56)は話す。
始まりは、学校週休2日制が始まった01年、「土曜日に子どもを家に残して働きに行けない」という保護者たちの声を受け、和田さんが音楽仲間と校内で開いた音楽教室だ。前年に初めて知的障害の生徒を受け持った和田さんは、席にじっとしていられず歩き回る子どもたちを「このまま社会に出すわけにはいかない」とも思っていた。
楽器を演奏するにはイスに姿勢を正して座り、先生の話をしっかり聞く必要がある。音楽が好きな生徒たちは練習に励み、5年目には演奏を披露できるまでになった。
「人前にわが子をさらすなんてとんでもない」とかたくなだった保護者たちも変わり、介護や看護の現場の人たちも加勢。今では地元の演奏会には定員を超す客が詰めかける。他県のコンサートへのゲスト出演も経験した。
佐久公演は、和田さんの音楽仲間である佐久市の木内美代子さんが労を買ってでた。「銀河の夢はハワイ公演だそうです。世界へ羽ばたこうとしている銀河を応援したい」
佐久市浅科地区の穂の香ホールで午後2時開演。協力費1500円。希望者は直接会場へ。