ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

新居浜市立養護老人ホーム慈光園の落成式

2011年06月27日 00時45分44秒 | 障害者の自立
 施設老朽化のため、1日に移転完了した新居浜市立養護老人ホーム慈光園の落成式が26日、同市西の土居町1丁目の同園であった。出席した行政、福祉関係者ら約100人は、さらなる福祉行政の充実に期待を寄せた。
 同園は1951年、同市滝の宮町で市養老院としてスタート。合併や増設を重ねてきたが、雨漏りやバリアフリーの遅れなどが目立つようになったため、移転し新施設を建設した。
 新しい慈光園は鉄筋コンクリート3階建て、延べ床面積約5000平方メートル、総工費は11億4768万円。定員100人で、全面バリアフリー化された。また、聴覚障害者のため、音ではなくわさびの臭いを発する火災警報器などが整備されている。
 佐々木龍市長は「市の長期計画で高齢者福祉を重要施策に位置づけている。夫婦部屋などもあり、特長ある施設となった」とあいさつ。入所者を代表して森川清子さん(88)が「最初、老人ホームは怖いところだと思っていた。しかし、皆さんも年を取ったらぜひおいでなさい。極楽ですよ」と謝辞を述べると、参加者から笑いと拍手が起こった。

愛媛新聞

難病カルテ:患者たちのいま/2 ALS(筋萎縮性側索硬化症) /佐賀

2011年06月27日 00時40分36秒 | 障害者の自立
 ◇「生きる力もらえる」仕事も楽しく、心がけ

 佐賀市神野東にある県難病相談・支援センター。部屋を訪ねる難病患者に、スタッフの山本千恵子さん=小城市=は車椅子を軽快に動かし、笑顔で出迎える。「こんにちは。今日はどがんしんさった?」。明るい声が響くと、患者も安心したように笑顔で席に着く。

 股関節に病気を抱えていた山本さんは29歳のころ、3度目の手術を受けた。術後、足腰に全く力が入らなくなり「こんにゃくのように腰砕け」になってしまう状態が続いた。リハビリを重ねたが、改善しなかった。

 看護師をしていた経験から、頭をよぎっていた病名はあった。検査を受け、予感は当たった。「ALS(筋萎縮性側索硬化症)」。頭が真っ白になった。「若いのに。これから大変ですね」。しかめっ面でつぶやいた医師の慰めは、耳に届かなかった。

 翌年、ほぼ寝たきり状態になった。医師も説明ができないスピードで進行した。不安が募り、「すべてから逃げ出したい」と、食事、回診、治療、すべてを拒否した。7階の窓から身を乗り出そうとしたこともあった。

 救ってくれたのは、同じ悩みを抱える女性たちだった。

 「ちえちゃん、仕方ないやん。無くしたものばかり数えよらんね」。脊髄の病気で体がまひしている同室の女性は、そう言葉をかけてくれた。その女性もリストカットの経験があった。

 別の病院で出会った下半身まひの女性は、強い口調で言った。「元には戻らんし、自分のできることばせんね。もっと重い障害者も、運転できとるよ」

 治りたい、元に戻りたいとばかり考え、先が見えなかった将来に、光を見せてくれる言葉だった。

 投薬治療で症状が安定した後、障害者用の運転免許を取得した。同じように障害を持つ人たちが集まる会合にも足を向けるようになり、車椅子バスケットにも挑戦した。05年に就職した同センターの仕事も充実している。

 それも、症状が安定しているからこそ。いつ体が動かなくなるか分からない。でも今は、目の前の生活、仕事を楽しもうと心がけている。「就職、希望がかなった人の満ち足りた表情を見ると、生きる力をもらえる。後悔無く生きたいから。私も頑張らないとね」

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 ◇ALS(筋萎縮性側索硬化症)

 手足、のど、舌の筋肉や呼吸に必要な筋肉などが徐々に弱まっていく難病。進行度は人によって異なるが症状が軽くなることはなく、大多数が呼吸器不全で死亡する。原因は不明で、発症者は10万人に1人の割合と推定されている。発症から3年ほどで亡くなる人も多く、15年を超えても車椅子で過ごしている山本さんの症状は珍しいケースだという。医療費助成の対象となる特定疾患に指定されており、09年度にこの病気で助成を受けたのは全国に約8500人。

毎日新聞 2011年6月26日 地方版


『差別語・不快語』小林健治著

2011年06月27日 00時35分35秒 | 障害者の自立
なぜ「言葉」が傷つけるのか

 一時期、被差別の人たちや身体障害者に対する差別的表現をしたとして、新聞やテレビ、出版社などが、反差別団体から厳しい抗議や糾弾を受けることが相次いだ。例えば「○○は特殊」として、ひとつの社会を卑下し、おとしめるために、被差別を比喩として使う表現などがそうだった。

 最近、そうした事例は少なくなってきているという。メディアなどが抗議を前向きに受け止め、社内での研修などを通じ啓発につとめたのもひとつの理由である。しかし新聞の紙面や番組で使われなくなったといって、日本人のさまざまな差別意識まで根絶したとはとても言えまい。日常の会話やビジネスの席で、差別語や不快な表現によって他人を傷つけることがなくなったとは、とうてい言い切れないだろう。

 逆にそうした「自己規制」は差別問題への理解を遠ざけている面もある。一定の言葉を「禁句」として機械的に規制することで、なぜその言葉が人を傷つけるのかということを、個人が考えなくなってしまいがちだからだ。

 本書はそうした中で、もう一度、差別語や不快語、差別表現を俎上(そじょう)に載せ、その「なぜ」に答えるとともに、根底にある差別意識が生まれた社会的、歴史的背景を徹底的に検証している。

 著者はかつて、解放同盟中央本部で差別表現問題に取り組んできた。その経験をもとに、取り上げている問題表現は障害者、病気、性、被差別、職業などにかかわるあらゆる分野に及ぶ。とくに近年、海外に赴任する日本人が問題を起こしがちな人種・民族・宗教に関する差別表現についてもふれる。

 このほか、新たに生み出される現代の差別語や、差別問題への無理解から生じる誤った自己規制などの点にも言及する。「差別語」や「差別」を軸にした濃密な文化論ともなっている。

 「言葉」によって生きていながら「言葉」に鈍感となりがちな情報社会の人々にとって必読書だ。ただ「禁句集」としてだけ読むことは著者の本意ではあるまい。(にんげん出版・1680円)

 評・皿木喜久(論説委員)



MSN産経ニュース

中高生のボランティア活動参加を後押し、イベントで自助具づくり体験も/横浜

2011年06月27日 00時33分16秒 | 障害者の自立
 ボランティア活動に初挑戦したい中高校生に情報提供や相談を行うイベントが26日、横浜市神奈川区鶴屋町のかながわ県民センターで開かれた。NPO法人など10団体が参加し、学生ら約63人が来場した。

 「中学生・高校生等青少年のためのよくわかるボランティア・ナビ」として県教育委員会が毎年度主催しており、今回で8回目。環境や災害対策、国際交流、福祉分野の活動の様子を展示で紹介したり、身体障害者の動作を補助する用具(自助具)づくりを体験するコーナーを設けたりするなどして、ボランティアを身近に感じられるよう工夫した。

 県など3者で東日本大震災被災地を支援する事業「かながわ東日本大震災ボランティアステーション」事務局では、「自分たちが住む地域を大人と一緒に災害から守ることを心掛けてほしい」と呼び掛けた。

 友達と来場した横浜市栄区在住の市立中学3年生(14)は「夏休みにボランティアをしてみたいと思って来ました。福祉関係、特にお年寄りを助ける活動にチャレンジしたい」と話していた。

カナロコ(神奈川新聞)

障害について考える巡回講座、スタート 鳥栖市

2011年06月27日 00時30分07秒 | 障害者の自立
 鳥栖市の基里小(渡辺哲弘校長)で23日、障害について考える特別授業があった。NPO法人しょうがい生活支援の会すみか代表理事の芹田洋志さん(37)=儀徳町=が、6年生52人にバリアフリーの大切さなどを伝えた。

 芹田さんは自ら障害があり、障害者の外出・交流活動に取り組んでいる。授業では「障害は個性の一つであり、みんなが助け合ったら、社会が暮らしやすくなる」と強調。ハード、ソフト、ハートの三つのバリアフリーが必要なことを挙げ、車いすで電車に乗って出かける活動に取り組んだ時の感想などを話した。

 また、目を閉じて片足で立つ実験で、支えてもらう安心感を子どもたちに体験させた。

 授業は、市障害者理解促進事業の一環で、小学校巡回講座として初めて開催。希望のあった基里小を皮切りに田代小(7月)と若葉小(12月)の3校で実施する。


障害者理解の巡回講座で子どもたちに話す芹田さん=鳥栖市の基里小

佐賀新聞