ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

にいがた人模様:吃音者の自助団体「にいがた言友会」事務局長、川瀬裕夫さん /新潟

2011年06月27日 00時25分58秒 | 障害者の自立
 ◇「個性」と共に生きる--川瀬裕夫さん(60)

 ギターの音色に乗せて、力強く響く声。「話したくても言葉が出ない しゃべりたいけどつっかえる 言いたいことはわかっているのに 声に出して言おうとしても 相手には届かない 響かない これが『どもり』だ」

 今月19日、心身障害者のパフォーマンス集団「こわれ者の祭典」のイベントに初出演した。大勢の観客を前に、舞台の上で、一度も言葉に詰まらず自作の詩を朗読した。

 自分の発声の仕方がおかしいと気づいたのは、小学3~4年のころ。中学、高校では教科書を朗読する国語の授業が苦痛だった。自分の番が来ても声が出ない。皆の前で教師に「なぜ読めないのか」と言われ、それを説明したくても言葉にならず、反論すらできないことが悔しかった。

 当時、吃音(きつおん)について社会ではほとんど知られていなかった。自分の気持ちを周りに知ってもらいたい。でも言葉にしようとするとつっかえる。人がいれば緊張し、焦り、汗が出てくる。これが吃音と知ったのは24歳。新潟市で開かれた吃音に関する講座に参加したときだ。苦しみを分かち合える仲間に出会い「自分だけじゃなかった」と心が軽くなった。

 02年に「にいがた言友会」に入会。月1回、仲間と語り合い、自分の体験を発表する経験を重ねた。それまでは人とまともに会話ができず、自宅で電話が鳴ると心臓が縮まる思いがした。自分から相手に話しかけようと思えるようになったのは50歳を過ぎてから。今も吃音はあるが、電話も人との会話も苦にならない。「人に言われて直るものではない。人に笑われようが、けちをつけられようが開き直る。そういう『ずうずうしさ』が大事」と言う。

 「半歩でも4分の1歩でもいいから踏み出すこと。そういう気持ちを持たないと吃音はよくならない」。そう実感する。言友会の活動を広く知ってもらい、自分1人だけだと思い込んでいる人に仲間がいるよ、と伝えたい。病気でも、障害でもない。「吃音は個性そのもの。隠しても仕方ない。その個性をどう生かしていけるかだ」【川畑さおり】

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 ■人物略歴

 ◇かわせ・ひろお
 1951年旧白根市(現新潟市南区)生まれ。立正大卒業後、印刷会社や鉄工所などに勤務。趣味はクラシック音楽鑑賞。「にいがた言友会」の会員は20~60代の約40人。ホームページは、http://www006.upp.so-net.ne.jp/ni-genyukai/

毎日新聞 2011年6月26日 地方版


.署名活動:こころの健康支援 精神疾患の基本法制定を求め、4団体が /兵庫

2011年06月27日 00時24分00秒 | 障害者の自立
 精神疾患の予防や対策について定めた「こころの健康の保持及び増進のための精神疾患対策基本法(仮称)」の制定を求め、県精神障害者家族会連合会など4団体が25日、神戸市中央区の三宮センター街で署名活動を行った。当事者や家族ら約30人が、街頭で協力を呼びかけた。

 国内に患者が約300万人いるとされる統合失調症などの精神疾患を、がんや心臓病に並ぶ「三大疾患」に位置付けて精神医療を充実させようと、全国一斉に署名活動を展開した。基本法は、早期発見の重要性や精神医療の質の向上を盛り込み、来年度の制定を目指して100万人を目標に署名を集めている。

 同連合会の本條義和会長(62)は「東日本大震災を受けて心の健康に対する支援の必要性はこれまで以上に高まっている。精神疾患に関する日本の政策は遅れているが、社会の支援が本人の回復につながる」と話した。

〔神戸版〕

毎日新聞 2011年6月26日 地方版


障害者ボウリング大会、92人が8部門に分かれ熱戦/藤沢

2011年06月27日 00時21分33秒 | 障害者の自立
 「2011 社会福祉協賛 障がい者親善ボウリング大会」が26日、藤沢市遠藤の湘南とうきゅうボウルで開かれ、92人の参加者が8部門に分かれてスコアを競った。

 県ボウリング場協会の主催で、神奈川新聞社などの後援。

 1861年6月22日、国内初のボウリング場が長崎・出島の外国人居留地にオープンしたとされることから、日本ボウリング場協会は毎年6月22日を「ボウリングの日」と定めており、大会はこれを記念して催されている。

 この日参加した92人は、「車椅子の部」「聴覚の部」など、障害別に8部門に分かれ、熱戦を展開した。総合優勝を果たした横浜市身体障害者団体連合会所属の信太(しだ)紀子さん(40)は「練習では調子がよくなかったが、ストライクも出せて満足。みんなで楽しめるのがボウリングのいいところですね」と話していた。

 総合準優勝、各部門優勝者は次の通り。

 ▽総合準優勝・梶原寛
 ▽車椅子の部・川津亜紀
 ▽体幹の部・石綿正男
 ▽上肢の部・井下昭二
 ▽下肢の部・田中耕一
 ▽視覚障害弱視の部・信太紀子
 ▽視覚障害全盲の部・高橋ミヤ
 ▽聴覚の部・梶原寛
 ▽スペシャルオリンピックスの部・前田活人


8部門に分かれて優勝を争った障がい者親善ボウリング大会=藤沢市遠藤・湘南とうきゅうボウル

カナロコ(神奈川新聞)

節電対策、障害者配慮は? 弱視者「暗いと何も見えなくなる」

2011年06月27日 00時15分18秒 | 障害者の自立
森永卓郎氏「しわ寄せは弱者に向かう」
一部エスカレーターの稼働停止は、視覚障害者76 件だけでなく足腰の弱い老人らにとっても不便だ。混雑した階段の上り下りには危険もともなう。

経済評論家の森永卓郎氏は6月15日発売の雑誌「SAPIO」で、「足の弱っているお年寄りや妊婦の方などは、エスカレーターがないと本当に上り下りが辛い。『階段を上ったほうが健康にいい』などというのは『強者の論理』で、常にしわ寄せは弱者に向かう」と指摘する。

5月25日に発表された政府の電力供給対策で、鉄道関係は今夏の削減義務が緩和された。これを受けて鉄道事業者では5月下旬ごろからエスカレーターを極力再稼働させているが、まだ全面再開ではない。自販機や案内看板を含む照明も、一部消灯が続く。

東京メトロは、エスカレーターの稼働や乗り換え案内看板の点灯を、夏期の節電対策中も継続することを決めた。駅構内照明の一部消灯についても、「お客様の安全に配慮しながら実施します」。

東日本旅客鉄道は夏期のエスカレーター稼働について、「朝夕は基本的に稼働させます」。ただ12時から15時は15パーセントの削減を要請されていることもあり、「高低差やお客さまの混雑などを勘案したうえで、稼働させます」としている。