ゴエモンのつぶやき

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「リハビリ体育」知って 専門書を出版

2011年08月19日 01時12分54秒 | 障害者の自立
 障害者や高齢者の健康づくりや生きがいづくりを目的とした「リハビリテーション体育」。別府市の国立別府重度障害者センター運動療法士長の木畑聡さん(43)らが、理論や実践方法を紹介する初めての専門書「障害者・高齢者のためのリハビリテーション体育」(A4判194ページ、サンウェイ出版)を出版した。

 国立障害者リハビリテーションセンター学院(埼玉県所沢市)のリハビリテーション体育学科で学んだ人たちでつくる「リハビリテーション体育研究会」が執筆。同学院1期生の木畑さんが中心となった。

障害に応じたルールでスポーツ楽しむ
 木畑さんによると、特定のルールがある障害者スポーツとは違い、障害の種類や機能に応じたルールを取り入れ、義肢やつえなど障害を補う補装具を使うことで、重度の障害者も楽しめるのが特徴。集団スポーツが中心で、大きく分けると「ネット型」や「野球型」「的型」「ゴール型」などの種類がある。

 病院や施設などで徐々に取り入れられているが、指導的立場のリハビリテーション体育士が公的資格でないことなどから配置が進まず、知名度が低いのが現状。県内でも資格を持つのは数人という。

 同書では、リハビリテーション体育の効果や、補装具の使用方法、各種スポーツからの応用方法、国内各地の体育士らが取り入れているゲーム事例などを紹介している。

 「日常と違った動作を引き出せるので高いリハビリ効果が望める。スポーツを通して、集団でリハビリを進められるので、障害者や高齢者同士、横のつながりができる」と木畑さん。「病院や施設を出て自宅に戻っても続けられるよう、地域での普及も必要」と話している。

 購入希望者は県内の書店で申し込む。3465円。問い合わせはセンターの木畑さん(TEL0977・21・9213内線679)へ。

<ポイント>リハビリテーション体育 ドイツのスポーツセラピーを基に、1991年に国立障害者リハビリテーションセンター学院にリハビリテーション体育学科が開設されたことを機に、体系的に研究されている。2001年に日本リハビリテーション体育士会が設立され、普及に努めている。
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大分合同新聞