長野電鉄(長野市)は、子会社が運営するデイサービス(通所介護)とショートステイ(短期入所)の複合施設を、今後3年間で北信地方に3カ所増設する。旅行部門や子会社のタクシー会社を活用し、介護が必要な人や家族を対象にした介護旅行も本年度から開始。2015年3月期の介護事業の売上高を、12年3月期見込みの2倍に当たる10億円にすることを目指す。鉄道やバス事業で大幅な収益増加が見込めない中、介護事業を新たな収益の柱として育てる計画だ。
デイサービスとショートステイの複合施設は、2施設を新設し、1施設は既存のデイサービス施設を拡張する。昨秋に初めて開業した長野市柳原の複合施設がショートステイを中心に好調で、さらに需要が見込めると判断した。
介護旅行は、長電の旅行部門を中心に準備を進める。要望に応じてヘルパーが同行する旅行などを企画して手配する計画。子会社のタクシー会社には、高齢者や障害者を手助けする技術や心得を学び、外出を支援する民間資格「サービス介助士」を取得した乗務員がおり、こうした人材を活用する。
長電は04年に介護事業に参入。現在は子会社の「ながでんハートネット倶楽部(くらぶ)」(長野市)などが、同市の複合施設のほか、北信地方で8カ所のデイサービス施設と3カ所の高齢者専用賃貸住宅を運営している。
長電は11年度までに、屋代線廃線や、下高井郡山ノ内町の志賀高原で子会社が運営してきた丸池観光ホテルの閉館など不採算事業の見直しを進めてきた。そのため、4月にスタートした2012~14年度の中期経営計画では「成長への転換」を掲げ、介護事業強化のほか、新規参入事業の検討などを盛り込んだ。
笠原甲一社長は「介護事業はスタートから8年間で大きく伸びた。さらに別の収益の柱も育てていく」としている。

長野電鉄の子会社がデイサービスとショートステイのサービスを提供している長野市柳原の複合施設。今後3年間で同様の複合施設を3カ所設ける
信濃毎日新聞 - 04月14日(土)
デイサービスとショートステイの複合施設は、2施設を新設し、1施設は既存のデイサービス施設を拡張する。昨秋に初めて開業した長野市柳原の複合施設がショートステイを中心に好調で、さらに需要が見込めると判断した。
介護旅行は、長電の旅行部門を中心に準備を進める。要望に応じてヘルパーが同行する旅行などを企画して手配する計画。子会社のタクシー会社には、高齢者や障害者を手助けする技術や心得を学び、外出を支援する民間資格「サービス介助士」を取得した乗務員がおり、こうした人材を活用する。
長電は04年に介護事業に参入。現在は子会社の「ながでんハートネット倶楽部(くらぶ)」(長野市)などが、同市の複合施設のほか、北信地方で8カ所のデイサービス施設と3カ所の高齢者専用賃貸住宅を運営している。
長電は11年度までに、屋代線廃線や、下高井郡山ノ内町の志賀高原で子会社が運営してきた丸池観光ホテルの閉館など不採算事業の見直しを進めてきた。そのため、4月にスタートした2012~14年度の中期経営計画では「成長への転換」を掲げ、介護事業強化のほか、新規参入事業の検討などを盛り込んだ。
笠原甲一社長は「介護事業はスタートから8年間で大きく伸びた。さらに別の収益の柱も育てていく」としている。

長野電鉄の子会社がデイサービスとショートステイのサービスを提供している長野市柳原の複合施設。今後3年間で同様の複合施設を3カ所設ける
信濃毎日新聞 - 04月14日(土)