ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

スイッチで操作 車いす照明…山形

2012年04月01日 02時34分22秒 | 障害者の自立
米沢工高生ら試作品を発表

 米沢市の県立米沢工業高校専攻科の生徒らが28日、車いす利用者が足を置くフットプレートに設置する照明の実用化を目指して作った今年度の試作品を発表した。


 試作品は、フットプレートの裏に約10センチ四方の有機EL照明パネルを設置し、座席脇のスイッチで操作する。車いす利用者が、暗い廊下などを移動する際、段差や障害物などを確認するのに役立つ。米沢市と山形大工学部、地元企業の協力を受け、1月から製作した。


 同校は2008年度から車いす照明の開発に取り組んでおり、すでに特許も出願されている。専攻科生産技術コースを今月修了した高橋りなさん(20)は、「先輩から引き継いだ取り組みを、今度は後輩に伝える。福祉施設や病院で実証実験を行い、実用化につなげてほしい」と期待していた。


有機ELパネルを使った車いす照明の試作品(米沢工業高で)

(2012年4月1日 読売新聞)

119番通報:聴覚・言語障害あってもOK 名張であすからメールシステム、消防本部が返信 /三重

2012年04月01日 02時31分59秒 | 障害者の自立
名張市は4月1日から、聴覚や言語に障害のある人が携帯電話やパソコンのメールで119番通報できるシステムを導入する。

 利用者は事前に住所、氏名、メールアドレスを市高齢・障害支援室に登録。通報の際、件名に「火災」「救急」、本文に「場所」「内容」「名前」などを入力して市消防本部の専用メールアドレスに送信する。市消防本部は「救急車はそちらに向かっています」などと返信する仕組みだ。

 同様の通報システムは、県内では伊賀市など七つの消防本部が運用している。

毎日新聞 2012年3月31日 地方版

患者が夢を持てば、医療のあり方は変わる

2012年04月01日 02時19分56秒 | 障害者の自立
 東京都内でも歴史ある街並みが広がる文京区にある「みのりcafe」。オーナーの鈴木信行は二分脊椎症患者として生まれた身体障害者で、医療者・製薬企業・患者をつなげる活動をする「患医ねっと」の代表も務める。
 「カフェでの出会いを通じて、お客さんに夢や人生の意味、生きる方向性を考えるきっかけを提供できれば」。鈴木がカフェを経営しているのには、患者として生まれ、医療現場に接し続けてきたがゆえの考えがある。

「はじめまして」が飛び交う店内


 一番人気はみのりオリジナルブレンドコーヒー。席は20弱だが、店内は客やスタッフの会話で賑わっている。みのりcafeがほかのカフェと違うのは、スタッフが客と積極的にコミュニケーションを取ったり、初対面の客同士を紹介して、交流を促したりするところ。客は料理やコーヒーだけでなく、みのりcafeでの思いがけない出会いを楽しんで、帰っていく。

 「バックボーンが違う人同士が出会う場所」。鈴木は、そんな空間が作りたかったと話す。

2つの病気と付き合って

 二分脊椎症という病気を持って生まれた鈴木は、スムーズには歩けない。二分脊椎症は、脊椎骨が先天的に形成不全となり、脊髄が脊椎の外に出て癒着や損傷することで、さまざまな神経障害が起こるもの。子どもの頃から、自分が正しいと思ったらとことん突き進む性格で、自己主張が激しいがために、トラブルも多かった鈴木。二分脊椎症に加えて、大学2年のときには、精巣がんだと分かった。
 幸い、がんは早期の段階だったとはいえ、化学療法に伴う副作用などに苦しみ、治療の道のりは決して平坦ではなかった。
 がん患者として入院生活を送る中で、鈴木が心がけたのは、「どうしたらマイナスをプラスに考えることが出来るか」ということ。自身の闘病記録を掲載しているホームページでは、ほかの精巣がん患者やその家族に向けたメッセージとして、治療で大切だったことを次のようにつづっている。

 「そりゃ、入院・治療が楽しいわけないさ。わたしは、幾度も死を考えましたし、不安で涙が自然に出てくる日も少なくありませんでした。
 でも!あなたは悲劇のヒーローにならないでください。いくらでもマイナスのことは考えられます。最悪のことを考えていても何も改善しません。今日、病院で何を楽しみますか? 病気になって何を得ましたか? 何を体験できましたか? そうやって、今の自分からプラスを考えていくことが本当に人生を楽しむことになるのでしょう!」-。


約半年間の入院生活の末、がん細胞の存在は認められなくなり、鈴木は退院した。

 二分脊椎症に精巣がん。2つの大きな病気を経験した鈴木が、就職先に医療業界を選んだのは自然な流れだった。1994年、鈴木は製薬メーカーに入社、研究所で製剤設計をする部署に配属された。95年には、がんが再発・転移していることが分かり、再び入院生活を送ったが、なんとか耐えきり、がんはなくなった。

何のために治療を受け、生きていくのか

 先天的に二分脊椎症という障害を持ち、精巣がんを相手に二度の闘病生活を経験した鈴木。患者として医療現場で、ほかの患者や医療者と出会う中で、さまざまな問題意識を集積させていた。
 出生前診断で胎児が二分脊椎症だと分かると、「障害者だと子どもは不幸になってしまうのではないか」と、中絶を選ぶ親の姿。決して否定するわけではないが、鈴木のように、楽しく暮らす二分脊椎症患者もいることを、もっと知って欲しいと思うこともあった。
 精巣がんで入院していたときには、治療自体が目的になってしまい、人生の目的を見失ってしまっているような患者にも出会った。

 「患者やその家族を含めた社会全体が、もっと日常的に、人生の目的について考えるべきなのではないか―。たとえば、山登りがしたいという夢を持つ人が骨折したら、その人の治療は、山登りという夢を実現するための医療になる。夢をかなえようとその人は一生懸命リハビリに励むはず。患者が夢を持てば、医療現場ももっと明るくなるのではないか」―。

 製薬メーカーに勤めながら、こうした思いへの解をどこに求めたらいいか分からず、漠然とした閉塞感を感じていた。

人との出会いで人は変わる

 そんなとき、ある精巣がんの患者が、鈴木にコンタクトを求めてきた。鈴木がホームページにつづった精巣がんの闘病記録を読んだのだという。鈴木が経験したよりも進行した精巣がんで、命も危ない状況の患者だったが、つらい治療を乗り越えて、奇跡的に快方に向かい、最終的に、治療には成功した。人脈の多かった彼は、鈴木をさまざまな場所に連れて行き、鈴木がそれまで出会ったことのなかったような人たちと引き合わせてくれた。病気がきっかけとなり、さまざまな人との出会いを繰り返す中で、鈴木の世界は広がっていった。

 「人と人が出会うことで、それまでにない発想が生まれ、人生が開けることがある」-。

 全くバックボーンが違うような人同士を結ぶような場所をつくることができたらいいと思った。難しいことを考えなくても、何気なく立ち寄れて、人との出会いを楽しむことができて、人生についても、語り合うことができるような場所―。

 鈴木は、カフェを開けば、そんな出会いが創出できるのではないかと考えた。

患者が夢を持てば、医療の在り方も変わる

 2007年、鈴木は13年間務めた製薬メーカーを退職し、08年にみのりcafeをオープン。みのりcafeが中心となって、地域の人が出会い、会話などを通して、自分の夢や目標に気づいて、生きる方向性を見つけて欲しいというビジョンは、今でも変わっていない。
 2010年からは、医療者や患者、製薬企業などの橋渡しをするために「患医ねっと」を立ち上げた。月1回、カフェに患者を集めて、より良い患者になるためにはどうするかを話し合うペイシェントサロンや、医療に関心の高い人を集め、医療の問題や取り組みを発表し、議論する「医療・福祉を語り合う会」を開いている。

 改めて、鈴木にとって二分脊椎症、精巣がんとは何なのか―。

 「何というか、運命みたいなものなんですよ。病気になった価値があったというか。
 二分脊椎症、精巣がんじゃなかったら、こんな活動はしていなかったでしょうし。自分の夢をこんな風に持つことも、なかったと思うんです。二分脊椎症として生まれてきたからこそ、今のような視野が開けたし、がんになったからこそ、考え方が変わって、いろいろな人と出会えました。マイナスからとらえれば、もちろん辛いことはありますよ。でも、そうじゃないところをいかに見出せるかが、その人に与えられた人生のような気がするんです」。(敬称略)


2012年03月31日 05:00 キャリアブレイン

住民と行政をつなぐ「織人」 新年度から高岡 福祉ネット事業

2012年04月01日 02時13分22秒 | 障害者の自立
各地配置 担い手に定年後のシニア


 高岡市は二〇一二年度から、地域で支え合う福祉ネットワークをつくる「高岡あっかり福祉ネット推進事業」を始める。助けが必要な住民と、市や福祉施設などをつなぐ「福祉織人(おりびと)」を、小学校区を基本に市内各地に配置するのが特徴。定年で地域に戻って来ている元気なシニアを支え合いの担い手として養成することにも取り組む。(飯田克志)


 市内でも少子高齢化や核家族化で地域のつながりが薄まり、安心して暮らし続けられる地域づくりが大きな課題。介護保険などさまざまな公的福祉サービスもあるが、日常生活のすべてはカバーしきれていない。


 さらに、公的福祉サービスは高齢者、子育て世代、障害者など対象ごとに縦割りになりがちだが、一つの家族が重複して課題を抱えている場合もある。


 そこで、市は「顔の見える範囲の小学校区単位」(市担当者)で、年齢や障害の有無などに関係なく、福祉的サポートを必要とする人や家族を把握。各区にコーディネーターの福祉織人を配置し、課題ごとに福祉関係施設や行政、各種団体、事業者などとつなぎ、地域で支え合う仕組みを整えることにした。


 キーマンとなる福祉織人は住民から募集。一二年度に地域福祉に関する講演、体験研修などの養成講座を受講してもらい、一三年度から実践に移る。


 買い物の付き添いなど地域の福祉の充実にはマンパワーも必要。定年を迎えた団塊の世代を中心に元気なシニアを「アクティブシニア」と位置付け、地域福祉を担うボランティアとして養成する講座を開催する。


 シニアたちが地域の福祉分野で活躍することで、福祉サービスを利用する立場になった際に、知識や経験を生かしてもらえるという狙いもある。


 「あっかり」は「ほっとする」「安心する」という意味の方言。支え合いで安心を図る地域づくりは一二年度、まず三地区でモデル的に取り組む。市の担当者は「全市一律の制度では対応しきれないこともある。大都市よりは、まだ残っている地域のつながりを生かし、地域の支え合いを復活させていきたい」と話している。



中日新聞 -2012年3月31日

防災 女性目線の提案組織

2012年04月01日 02時11分41秒 | 障害者の自立
柏市方針計画見直しに反映

 柏市は30日、東日本大震災の経験を踏まえ地域防災計画を見直す際、女性の視点を強く反映させるため、女性委員を中心とした提案組織「柏市の防災計画をつくる会(仮称)」を設置すると発表した。

 地域防災計画をつくる市防災会議は、市や警察、消防の幹部を中心に構成されているが、男性が多く、女性の視点が欠けていたとの反省から視点の転換を図る。

 障害者や高齢者の意見もより反映させようと、町会や民生委員、障害者団体などから主に女性委員を推薦してもらうとともに、公募委員2人を加えて15人程度の「つくる会」を4月中に発足させる。5月から作業に着手し、年内に報告をまとめ、計画見直しに反映させる。

 市防災安全課によると、大震災では、一時避難所の設営や被災地の宮城県気仙沼市での支援活動で、避難者のプライバシー確保などに女性の意見を取り入れる必要性を実感したという。

(2012年3月31日 読売新聞)