東日本大震災で被災した障害者施設を支援しようと、京都府宇治市五ケ庄の宇治作業所は、南相馬市の作業所が作った缶バッジの販売を始めた。宇治作業所は「震災は終わっていないと知ってほしい」と願っている。
南相馬市では多くの作業所が津波に襲われたり、仕事を発注していた企業が被災、仕事がなくなるなど障害者が行き場をなくした。昨年12月、市内の8作業所が連携して「南相馬ファクトリー」を発足。「つながり∞(むげん)ふくしま」と名付けた働く場作りプロジェクトを始め、缶バッジ制作がその第1弾になる。
宇治作業所は昨夏、ファクトリーを構成する南相馬市の作業所に職員を派遣しており、プロジェクトを知り協力することにした。
販売するのは、利用者や施設職員がデザインしたヒマワリや若葉が描かれた直径約2センチの缶バッジ。「南相馬応援隊」「福島が好き」などの文字が書かれている。ヒマワリの種が2粒同封されており、育てたヒマワリの種を福島に送ってもらうよう手紙も入っている。種はバイオディーゼル燃料などに生かしたいという。
南相馬市に派遣された宇治作業所の井上大輔さん(26)は「苦しい人はまだいっぱいいる。支援を続けたい」と話している。
南相馬市の障害者施設が仕事作りのため制作した缶バッジ(宇治市五ケ庄・宇治作業所)
京都新聞 - 【 2012年04月21日 11時40分 】
南相馬市では多くの作業所が津波に襲われたり、仕事を発注していた企業が被災、仕事がなくなるなど障害者が行き場をなくした。昨年12月、市内の8作業所が連携して「南相馬ファクトリー」を発足。「つながり∞(むげん)ふくしま」と名付けた働く場作りプロジェクトを始め、缶バッジ制作がその第1弾になる。
宇治作業所は昨夏、ファクトリーを構成する南相馬市の作業所に職員を派遣しており、プロジェクトを知り協力することにした。
販売するのは、利用者や施設職員がデザインしたヒマワリや若葉が描かれた直径約2センチの缶バッジ。「南相馬応援隊」「福島が好き」などの文字が書かれている。ヒマワリの種が2粒同封されており、育てたヒマワリの種を福島に送ってもらうよう手紙も入っている。種はバイオディーゼル燃料などに生かしたいという。
南相馬市に派遣された宇治作業所の井上大輔さん(26)は「苦しい人はまだいっぱいいる。支援を続けたい」と話している。
南相馬市の障害者施設が仕事作りのため制作した缶バッジ(宇治市五ケ庄・宇治作業所)
京都新聞 - 【 2012年04月21日 11時40分 】