ゴエモンのつぶやき

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おもしろインタビュー:谷口奈保子さん、寺澤太郎さん くせや個性があるから面白い

2012年04月22日 02時02分11秒 | 障害者の自立
 約やく30年間ねんかん、知的障害者ちてきしょうがいしゃが自分じぶんの力ちからで暮くらしたり、仕事しごとに就つくことを支援しえんしているNPO法人ほうじんぱれっとの写真絵本しゃしんえほん「あなたとわたし わたしとあなた−知的障害者ちてきしょうがいしゃからのメッセージ−」が出版しゅっぱんされました。ぱれっとの日常にちじょうを切きり取とった言葉ことばと写真しゃしんが並ならびます。ぱれっとの創設者そうせつしゃ、谷口奈保子たにぐちなほこさんと、写真家しゃしんかの寺澤太郎てらさわたろうさんに話はなしを聞ききました。【中嶋真希なかじままき】

 ☆この本ほんを作つくった きっかけは?

 ★谷口たにぐちさん この30年間ねんかんの活動かつどうを形かたちに残のこして、どう変かわってきたのかを確認かくにんしたいと思おもいました。タイトルに「知的障害者ちてきしょうがいしゃからのメッセージ」とありますが、本当ほんとうは障害しょうがいがあってもなくても関係かんけいない。人ひととしてどう付つき合あっていけるか。それを理念りねんに活動かつどうしてきました。

 ☆みなさん、いい表情ひょうじょうをしています。

 ★寺澤てらさわさん みんな写真好しゃしんすきですからね。

 ★谷口たにぐちさん 好すきですよねえ。昔むかしは、親おやが障害しょうがいのある子こどもを隠かくす時代じだいがありました。今いまじゃ、撮とった写真しゃしんを親おやに見みせると「うちの子こをもっと写うつして」なんて言いわれます。

 ☆ぱれっとで撮影さつえいしてほしいと頼たのまれて、戸惑とまどいはありましたか。

 ★寺澤てらさわさん ありました。障害しょうがいのある人ひとと関かかわったことがなかったから、写真撮しゃしんとれるのかなとか、歓迎かんげいしてもらえるかなとか、いろいろ考かんがえました。行いってみたら、まったく違ちがいましたね。みんな写真しゃしんを撮とられるのが好すきだから、いきなり行いっても警戒心けいかいしんないし、気きが向むいたらピースしてくれて……肩かたの荷にがおりました。

 ☆撮とりがいがありましたか。

 ★寺澤てらさわさん みんな個性こせいが強つよくて、面白おもしろかったです。その個性こせいに会あいに行いきたくなる。1週間しゅうかんぐらい会あわないと、寂さびしくなって撮とりに行いきたいなって思おもいました。撮とりたいというより、会あいたくなる。

 ☆この作品さくひんの、どんなところを見みてほしいですか。

 ★寺澤てらさわさん どの写真しゃしんも日常にちじょうに転ころがっているシーンで、とっつきやすいです。障害者しょうがいしゃってこういう人ひとがいるんだって知しったら、これから町まちを歩あるけば、障害しょうがいを持もつ人ひとに目めがいくようになると思おもいます。そのきっかけになったらうれしいですね。

 ★谷口たにぐちさん 彼かれらはあなたたちの身みの回まわりにいて、仲間なかまなんだよと感かんじてほしいですね。健常者けんじょうしゃだって、みんなくせや個性こせいがある。いろんな人ひとたちと出会であってください。人間にんげんって面白おもしろいですよ。

 ◇プロフィル◇

 谷口奈保子たにぐちなほこ

 1942年ねん、中国東北部生ちゅうごくとうほくぶうまれ。長女ちょうじょが小児しょうにがんで亡なくなったことをきっかけに、34歳さいで病院びょういんボランティアを始はじめ、37歳さいで大学だいがくの福祉学科ふくしがくかで学まなぶ。83年ねん、「ぱれっとを支ささえる会かい」を設立せつりつ。知的障害者ちてきしょうがいしゃの自立じりつを支ささえてきた。

 寺澤太郎てらさわたろう

 1967年ねん、長野県生ながのけんうまれ。林雅之氏はやしまさゆきし、山崎邦明氏やまざきくにあきしのアシスタントを経へて独立どくりつ。雑誌ざっしや本ほんなどで、人物じんぶつ、料理りょうり、旅たびの写真しゃしんで活躍かつやくしている。2008年ねんよりプロジェクト「寺澤太郎肖像写真館てらさわたろうしょうぞうしゃしんかん」を始はじめ、肖像写真しょうぞうしゃしんや家族写真かぞくしゃしんの撮影さつえいを行おこなっている。


毎日小学生新聞 2012年04月21日

障がい者の「差別」体験640件 県民会議調査

2012年04月22日 01時56分37秒 | 障害者の自立
 県障害者権利条例(仮称)の策定に取り組む「県障害のある人もない人も暮らしやすい地域づくり県民会議」(会長・高嶺豊琉球大学教授)が、身体、知的、精神、難病、発達障がいの34団体に所属する当事者や保護者らを対象に実施した聞き取り調査で、「差別」やつらい経験をした事案が640件に上ることが20日、分かった。調査では「学童や保育園では障がいが分かると入園を断られることが多い」「バスに乗車拒否された」「親戚の冠婚葬祭には一度も呼ばれたことがない」などといった「差別」を受けた経験が寄せられている。
 県民会議は、当事者、福祉関係者らで構成。同日、県庁で開かれた会合で、高嶺会長が県福祉保健部の崎山八郎部長に調査をまとめた事例集を手渡した。高嶺会長は条例案に調査を反映させるよう求め、「県民の皆さんに(障がい者の)つらい経験を知ってほしい。県が今後、県民対象に開くタウンミーティングの資料にも活用してほしい」と話した。
 調査は障がい者の権利擁護を目的に、差別などの実態を把握するために昨年10月からことし1月まで実施した。障がいを理由にした差別や不利益な取り扱いなどの体験について当事者を基本に、その家族、障がい関係団体にも尋ねた。
 同会議が差別などの事例を分野別に分けたところ、「生活保護の相談で行政に行ったが相手にされなかった」などといった「福祉」に関する事案が146件(22・8%)で最も多く、「建物等・公共交通機関」90件(14・1%)、「教育」80件(12・5%)、「商品販売・サービス提供」53件(8・3%)と続いた。


障がいのある人に対する「差別」と思われる事例(分野別)

琉球新報 - 2012年4月21日

青森の福祉施設不適切対応:障害者就労支援事業所で2件 利用者押さえ付けなど /青森

2012年04月22日 01時53分26秒 | 障害者の自立
 青森市の障害者就労支援事業所で、運営するNPO法人の職員が利用者に不適切な対応をした疑いのある問題で、市は20日の市議会常任委員協議会で調査結果を報告。職員が利用者の体を押さえ付けるなど不適切な行為2件を確認したことを明らかにした。一方で、「現時点では虐待の認識まではない」として引き続き、事業所への調査を行う。

 市は、施設関係者から不適切な対応に関する情報が寄せられたため、3月に県と合同で事業所の職員や利用者に聞き取り調査を行い、苦情処理関連の書類を確認した。その結果、11年9月にバスの車内で職員と利用者が口論となり、職員が利用者の体を押さえ付ける行為があったことを確認。それに先立つ同5月にも、職員同士の口論のため利用者が精神的に不安定になっていたことを確認した。

 市は今月17日に県と合同で立ち入り検査を実施。苦情処理や事故発生時の対応などの規定が作成されておらず、本来区別すべき事業ごとの会計が区別されていないことも分かった。

毎日新聞 2012年04月21日 地方版

遍路記念にミニ杖を/障害者ら手作り土産販売

2012年04月22日 01時47分38秒 | 障害者の自立
 香川県さぬき市の障害者団体「たんぽぽの風企画」(多田恭平代表)などが、歩き遍路に欠かせない金剛杖(づえ)を模した竹製のミニ金剛杖と、折り紙のミニ菅笠(すげがさ)をセットにしたお土産「杖のあと」を同市内で販売している。4月に入ってからは四国霊場八十八カ所の上がり3カ寺(志度寺、長尾寺、大窪寺)でも販売を開始。売れ行きは順調で、関係者は「新たなさぬき市の名物に」と期待を寄せている。

 杖のあとは、旧志度小学校末分校(同市末)の施設を拠点に活動する同団体が、地元の竹細工愛好家グループと協力して開発。お遍路さんが歩き遍路で旅を共にした金剛杖を結願の寺・大窪寺に奉納する習わしをヒントに、記念の飾り物として考案した。

 ミニ金剛杖は長さ20センチ、幅6ミリ。上部に鈴を付け、「南無大師遍照金剛」の判を押している。折り紙は地域の高齢者や障害者が担当。いずれも手作りで、価格は絵手紙付きが700円、簡易版は500円。1月から円通寺(さぬき市志度)と平賀源内記念館(同)の2カ所で販売を始め、4月から上がり3カ寺にも置いている。

 多田代表は「一つ一つ思いを込めて作っているので、お遍路さんだけでなく、多くの人の旅の思い出にしてもらいたい」と話している。


「杖のあと」を手に取るお遍路さん=香川県さぬき市志度、志度寺

四国新聞 - 2012/04/21 09:48

障害者総合支援法案強行 司法の場での和解合意をほご

2012年04月22日 01時40分57秒 | 障害者の自立
 民・自・公3党が18日に衆院厚生労働委員会で強引に可決した「障害者総合支援法案」。民主党政権は、障害者自立支援法を廃止し、それに代わる新法がこの法案だと言い張っています。しかし、もともと政府自身が「障害者自立支援法の一部改正案」としていたように、ごく一部を変えるだけのもので、障害者自立支援法を恒久化するものです。

 障害者自立支援法は自公政権によって2006年4月に施行されました。障害者が生きるために必要な支援を「益」だとして1割負担を課し、障害が重いほど負担が重くなる「応益負担」を持ち込みました。これへの怒りから、08年には全国14カ所で違憲訴訟が起き、廃止を求める運動が広がりました。

廃止公約し和解
 民主党は、これらの動きに押され、09年のマニフェストで同法の「廃止」を掲げて政権交代を果たしました。長妻昭厚労相(当時)は就任早々「廃止」を表明して、違憲訴訟団との和解を模索。訴訟団は、同法の廃止と新法の制定を確認した「基本合意」文書を取り交わし、国と和解しました。

 ところが「総合支援法」は「応益負担」の枠組みを残したまま。家族の収入を含めて負担を課す仕組みもそのままで、障害を自己責任・家族責任としている点で自立支援法の根幹を残しています。

 障害者の求める原則無料化に背を向け、すべての障害者を法の対象にすることも、利用を制限する「障害程度区分」の廃止も盛り込んでいません。

 にもかかわらず、小宮山洋子厚労相は、応益負担についてはすでに「抜本的な改正が行われた」(18日の衆院厚労委)と主張。「名称や目的規定を変更したので、障害者自立支援法の廃止になる」と言い切りました。

裏切りの先例に
 障害者自立支援法の廃止棚上げは、政党が選挙公約を破ったというにとどまらず、国家として司法の場での約束を踏みにじる重大な裏切りです。民主党政権の詭弁(きべん)を許せば、裁判を終わらせるため、司法に訴えた国民をだますかのような国のやり方の先例になりかねません。

 さらに民主党政権は、障害当事者が参加する審議会を設けて新法の検討をゆだねておきながら、そこでまとまった新法の「骨格提言」をほとんど無視しています。

 障害当事者の願いを裏切る法案を提出したうえ、民主党政権は、自公との談合でわずかな審議で自立支援法の恒久化を狙っています。法案が可決された衆院厚労委での審議はわずか3時間。「新法というなら新法らしく時間をとるのが当然だ。3時間の審議とは、新法でないのを自ら露呈している」(元障がい者制度改革推進会議議長代理の藤井克徳氏)との声が上がるのは当然です。

 障害者らは、法案の徹底審議を求め来週も、連日国会に詰めかける行動を予定しています。参院では「良識の府」らしく徹底審議が求められます。

2012年4月21日(土)