2日から始まる関西電力の節電要請期間。医療機器が必要な在宅患者への影響が県内でも懸念されている。大津市訪問看護ステーションの古田恵美子所長(57)は「計画停電に対する患者たちの不安は大きい」と話す。
� 県によると、人工呼吸器やたん吸引器などを使う在宅患者は770人。高齢者・障害者施設で484人いる。在宅患者で外部電源を持たない人の割合は3割強に上るとい
同ステーションの訪問患者では、たん吸引器の利用者は19人。停電への対策として、6月中に介護する家族らが内蔵バッテリーで使用する練習を済ませた。だが、一部の古い機器の利用者たちは、約4万円する内蔵電源付き吸引器を購入しなければならなかった。
古田所長は「患者は高齢者が大半で購入費はかなりの負担だが、最悪のケースを考えないと人命にかかわる」と悩ましさを語る。
また、在宅で酸素療法や人工呼吸を行っている患者も、停電が起きると酸素吸入できない可能性があり、手動の呼吸器や携帯用ボンベを準備して対応。神経難病など体温調節が困難な患者には「酷暑の中でエアコンが使えない場合に備え、氷の用意を訪問時に呼びかけている」という。
毎日新聞 2012年07月02日 地方版
� 県によると、人工呼吸器やたん吸引器などを使う在宅患者は770人。高齢者・障害者施設で484人いる。在宅患者で外部電源を持たない人の割合は3割強に上るとい
同ステーションの訪問患者では、たん吸引器の利用者は19人。停電への対策として、6月中に介護する家族らが内蔵バッテリーで使用する練習を済ませた。だが、一部の古い機器の利用者たちは、約4万円する内蔵電源付き吸引器を購入しなければならなかった。
古田所長は「患者は高齢者が大半で購入費はかなりの負担だが、最悪のケースを考えないと人命にかかわる」と悩ましさを語る。
また、在宅で酸素療法や人工呼吸を行っている患者も、停電が起きると酸素吸入できない可能性があり、手動の呼吸器や携帯用ボンベを準備して対応。神経難病など体温調節が困難な患者には「酷暑の中でエアコンが使えない場合に備え、氷の用意を訪問時に呼びかけている」という。
毎日新聞 2012年07月02日 地方版