「障害を持つ子のお父さんに『やればできる』とエールを送りたい」−−。諫早市の住宅会社社長、矢部福徳(ふくのり)さん(54)が、同市小長井町の重症心身障害児施設「みさかえの園むつみの家」に送迎車を寄贈し、6日贈呈式があった。4年前、24歳で亡くなった矢部さんの長女清子さんが利用した施設で、「清ちゃん号」と名付けられた車は、早速利用者を乗せて快走した。
重度の障害を持って生まれた清子さんに、周囲から「たいへんねえ」と言葉をかけられるのがつらかったという矢部さん。「娘のために何かしたい」と、一念発起して千々石町から諫早市に転居して会社を興した。清子さんの笑顔を励みに、会社は今年設立25周年を迎えた。
清子さんは18歳から6年間「むつみの家」に通った。亡くなった後、送迎車を見て涙がこみ上げる日もあった矢部さんだが「子供の障害が分かってショックから立ち直れない人もいる。そんな人の力になれたら」と、寄贈を決めた。
毎日新聞 2012年07月07日 地方版
重度の障害を持って生まれた清子さんに、周囲から「たいへんねえ」と言葉をかけられるのがつらかったという矢部さん。「娘のために何かしたい」と、一念発起して千々石町から諫早市に転居して会社を興した。清子さんの笑顔を励みに、会社は今年設立25周年を迎えた。
清子さんは18歳から6年間「むつみの家」に通った。亡くなった後、送迎車を見て涙がこみ上げる日もあった矢部さんだが「子供の障害が分かってショックから立ち直れない人もいる。そんな人の力になれたら」と、寄贈を決めた。
毎日新聞 2012年07月07日 地方版