ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

支局長からの手紙:「補助犬」を知ろう /兵庫

2012年07月18日 02時33分43秒 | 障害者の自立
 懐かしい人たちとお会いできました。宝塚市のコンピュータープログラマー、木村佳友さんと介助犬エルモ、そして神戸大学大学院保健学研究科の三浦靖史准教授です。6月30日に神戸大医学部神緑会館で開かれた「第4回兵庫補助犬研究会」を訪れました。

 今年は身体障害者補助犬法制定10周年で、本紙もいろいろなページで紹介していますが、ここでおさらいです。補助犬は3種類からなります。よく知られているのは「盲導犬」で、視覚障害者の歩行などをサポート。全国で1043頭が活躍しています。次に手や足が不自由な人の日常生活をサポートしているのが「介助犬」。エルモなど59頭が働いています。そして聴覚障害者の日常生活を支えるために必要な音の情報を伝えているのが「聴導犬」で38頭います。

 こうした補助犬は、障害を持つ人たちにとってはなくてはならない存在です。このため、02年からこの法律が施行され、全国のすべての公立施設や公共交通機関をはじめ、不特定多数の人が訪れる民間施設でも、補助犬使用の受け入れが義務づけられたのです。

 しかし、いまだ理解されない場面もあります。そこでリハビリテーションや医療、福祉の現場で活躍する人たちの間で、補助犬についての情報を共有しあい、補助犬の社会的認知と普及を促進しようと設立されたのが、三浦先生らの兵庫補助犬研究会でした。ちょうど私が阪神支局長だった09年7月に第1回会合を開催。「継続は力なり」で、その後もずっと続いていることを本当にうれしく思いました。

 そもそも、この法律ができたきっかけになったのが木村さんです。1998年から当時の阪神支局の仲間たちが、木村さんと先代の介助犬シンシアとともに、法律づくりに奔走したのです。
 今年の研究会では、介助犬によるデモンストレーションが行われました。落とした物を拾う、どこに置いたか忘れた携帯電話を探す、冷蔵庫を開け閉めして飲み物を持ってくる−−。
犬たちは特別な訓練を受け、厳しい審査を受けていますから、むやみにほえたり、ウロウロするようなことはありません。静かに「待機」しているのも重要な「仕事」だからです。

 今年は10月に宝塚市で日本身体障害者補助犬学会が開かれます。「身体障害者補助犬法 次の10年に向けての提言」。市民向けの公開講座もあり、今から楽しみです。 【神戸支局長・渋谷卓司】

毎日新聞 2012年07月17日 地方版

災害弱者を救う活動広がる

2012年07月18日 02時28分35秒 | 障害者の自立
聴覚障害者からのSOSに応える

愛媛県の手話サークル連絡協議会は、災害時に聴覚に障害を持つことを表す「バンダナ」とSOSカードを作成しており、普及を目指している。

バンダナは紫とピンクの生地に、「耳がきこえません」「手話ができます」などの文字が書かれている。聴覚障害者はもちろん、手話ができて介護が可能な人も一目で分かる。

東日本大震災の際にも、障害を持つ災害弱者への支援が問題になた。バンダナとSOSカードの文章とイラストにより、コミュニケーションを円滑にする狙いがある。

重症心身障害児専用ロッカー無料で提供
埼玉県草加市の草加市子育て支援センターには、災害に備えて在宅治療中の重症心身障害児の薬や流動食を備えるロッカーが無料で提供されている。

常温と冷蔵のロッカーが設置され、医療器具や吸引チューブなど、災害で家屋が倒壊したり医療機関が利用できないときのために備えている。東日本大震災後に、市へ自宅以外の保管場所を作ってほしいとの要望が寄せられてそれに応えた。

利用者は、自宅に近い場所で必要なものを保管しておけるので安心だとしている。

災害弱者と呼ばれる障害を持った人や高齢者、その家族は、健常人よりも大きなストレスを抱えている。震災経験を元に、何が必要なのかを検討し実現する自治体が一つでも増えることを願う。

愛媛新聞社ONLINE 災害時のSOS一目で 聴覚障害者にバンダナ
http://www.ehime-np.co.jp/news/

東京新聞 重症心身障害児を支援 地震備えロッカー 草加市が無料提供
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20120715/

防災グッズマガジン - 2012年7月17日 08:00 



障害者観 古代に学べ - 古事記研究「建国への鍵握った」/五條の童話作家・川村さん

2012年07月18日 02時23分58秒 | 障害者の自立
 日本最古の歴史書「古事記」で、不思議な登場人物の記述に注目し、五條市新町の童話作家で学芸員の川村優理さんが古代の障害者観を研究している。自身も障害児の母。13日夜、同市の人権同和問題講演会で、「古事記の世界では、“少し違うこと”が始まりを告げるキーワードだった」と話した。

 現代では「障害者」と表現される人物たちが、建国の歴史の中で大きな役目を果たしていると川村さんは指摘する。国産みのイザナギとイザナミの最初の子「水蛭子(ひるこ)」は手足が萎(な)えていた。舟に乗せて流されてしまうが、流れ着いた土地土地で蛭子(えびす)神として信仰の対象となる。ヤマタノオロチ退治で英雄になったスサノオも、大人になっても泣いてばかりの問題児だった…


神話に託された障害者観から古事記を読み解く川村さん=14日、五條市近内町の登録有形文化財「藤岡家住宅」

2012年7月16日 奈良新聞

横浜市営地下鉄が「ゆずりあいシート」設置へ 「全席優先席」表示は廃止

2012年07月18日 02時19分47秒 | 障害者の自立
 横浜市交通局は市営地下鉄車内に7月下旬以降、席の譲り合いへの協力を特に求める「ゆずりあいシート」を順次設置する。現在はすべての座席を高齢者や身体障害者、妊婦などの優先席とする「全席優先席」だが、「席を譲ってもらえない」などと見直しを求める意見が寄せられていた。

 一方、現行の全席優先席制度も、同局が昨年8月に実施した乗客アンケートで回答者の6割が支持。ゆずりあいシート設置に伴い全席優先席の車内表示やアナウンスはなくなるが、担当者は「全席優先席そのものの廃止ではない。引き続き理念を継続し、全席で譲り合いを呼びかけていく」と説明している。

 ゆずりあいシートは各車両に1カ所ある「携帯電話電源オフエリア」に設置。目印のオレンジのつり革などに加え、窓にシールも張り出す。車内整備工事が終わった車両から運用を開始し、9月から全面実施となる予定だ。


横浜市営地下鉄の「ゆずりあいシート」表示(市交通局提供)

MSN産経ニュース - 2012.7.17 13:46

孤立死対策 まず行政不信の払拭を

2012年07月18日 02時15分49秒 | 障害者の自立
 札幌の姉妹孤立死を受け、市が知的障害者のいる家庭への見守りを始めようとしたところ、当初希望した約50人のうち6割が断っていたことが分かった。

 見守りは安否確認だけではなく、生活の悩みを聞くのが目的だ。訪問を受けることで地域とのつながりを強め、生活保護など福祉サービスの紹介を受けられる利点もある。

 にもかかわらず6割もの人が見守りを断ったのはなぜか。市の対応に問題がなかったのか。まずは原因を丁寧に調べる必要がある。

 札幌の孤立死は1月に発覚した。40代の姉が病死後、1人になった知的障害のある妹が凍死。姉妹は困窮していたが、生活保護を受けず、外部との接触も断っていた。

 市は孤立死防止策として、今月から見回りを希望する単身か2人暮らしの知的障害者宅に月1、2回、民生委員を派遣する事業を始めた。

 専門家によると、見守りの手厚い地域ほど孤立死の発生は少ないという。民生委員を組織して計画的に進めようとする市の姿勢は評価できる。希望者が減ったからと言って、取り組みを緩めてはならない。

 問題は訪問を受け入れようとした人の気持ちがなぜ変わったかだ。

 断った人は「困っていない」「相談することがない」など必要性の薄さを理由に挙げている。

 だがそれだけではない。今年に入り、札幌のほか、釧路や東京都足立区などでも孤立死が相次いでいる。

 市民団体などによると、見守りを受けることで家族の内情が近所に知られたり、行政に生活を監視されたりする心配から、地域との接触を絶った例があったという。

 普段なじみのない人が訪ねて来ることには、誰しも抵抗があろう。本人との信頼関係がなければ、見守りはスムーズにはいかない。

 プライバシーの保護にも細心の注意を払う必要がある。断った人から事情を聴き、手紙や電話による安否確認など、希望に沿った形での支援を考えるべきだ。それが行政不信を払拭(ふっしょく)する道ではないのか。

 無論、見守り活動は行政任せでは十分ではない。熊本県では昨年3月、見守り応援隊が結成された。

 新聞社やガス会社などが定期的に家庭を回り、郵便受けの新聞や洗濯物を見て異変を感じたら、社会福祉協議会に通報している。

 札幌市厚別区でも今年3月から、住民有志が空き家を借り、孤立防止のサロンを設けた。一人暮らしの高齢者らが訪れているという。

 このような取り組みは参考になるのではないか。町内会やNPOなど小回りの利く組織が、地域の実情に応じた安全網を広げたい。

北海道新聞 -(7月17日)