栗東市在住のイラストレーターほりみきさん(40)が、自身の闘病体験を漫画にした「もう大丈夫 パニック障害でもがんばれる!」を刊行した。最初の発症から診断がつくまでの2年間をストーリーにまとめ、「病気のことを広く知ってほしい」と話している。
ほりさんは2005年、締め切りの迫るイラストを自宅で制作中、めまいや激しい動悸(どうき)に襲われた。救急車で病院に運ばれたが30分後には症状が消え、「異常なし」と診断された。その後も発作に見舞われたが病名が分からず、発作の不安におびえる日々が続いた。ほりさんのブログを見た友人から心療内科の受診を勧められ、07年にパニック障害と判明した。
2年前、ほりさんがイラストの営業で訪問した出版社の編集者から「体験を漫画にしては」と提案され、描き下ろしの形で2年がかりで完成。発作が出た場面や症状の様子などが、分かりやすく紹介されている。
ほりさんは「発症時の様子を描きながら、フラッシュバックして動悸が起きることもあった」と振り返る。刊行後、フェイスブックなどで「表現してくれてありがとう」などと読者から反響が届いているという。
パニック障害を発症すると、性格の弱さが原因という誤解から、自責の念にかられる人も多いといい、ほりさんは自己嫌悪に陥った様子も描く。だが、自律神経の病気だと分かり、自分を責める気持ちが消えたという。「同じ症状で不安を持つ人に『一人で悩まないで』と伝えたい。病気でない人には、どう支えればいいかを考えてもらえるきっかけに」と話している。
講談社刊。1365円。

パニック障害発症時の様子を描いた場面
京都新聞 - 【 2012年07月28日 09時41分 】
ほりさんは2005年、締め切りの迫るイラストを自宅で制作中、めまいや激しい動悸(どうき)に襲われた。救急車で病院に運ばれたが30分後には症状が消え、「異常なし」と診断された。その後も発作に見舞われたが病名が分からず、発作の不安におびえる日々が続いた。ほりさんのブログを見た友人から心療内科の受診を勧められ、07年にパニック障害と判明した。
2年前、ほりさんがイラストの営業で訪問した出版社の編集者から「体験を漫画にしては」と提案され、描き下ろしの形で2年がかりで完成。発作が出た場面や症状の様子などが、分かりやすく紹介されている。
ほりさんは「発症時の様子を描きながら、フラッシュバックして動悸が起きることもあった」と振り返る。刊行後、フェイスブックなどで「表現してくれてありがとう」などと読者から反響が届いているという。
パニック障害を発症すると、性格の弱さが原因という誤解から、自責の念にかられる人も多いといい、ほりさんは自己嫌悪に陥った様子も描く。だが、自律神経の病気だと分かり、自分を責める気持ちが消えたという。「同じ症状で不安を持つ人に『一人で悩まないで』と伝えたい。病気でない人には、どう支えればいいかを考えてもらえるきっかけに」と話している。
講談社刊。1365円。

パニック障害発症時の様子を描いた場面
京都新聞 - 【 2012年07月28日 09時41分 】