ゴエモンのつぶやき

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差別解消へ新潟市 障害者に「配慮」条例化検討

2014年10月14日 01時34分04秒 | 障害者の自立

 新潟市は、障害がある人への差別を解消するための県内初の条例作りを進めている。条例検討会では、障害者への合理的配慮(※)を民間企業などの事業者に義務づけるかどうかが最大の論点となっており、市は、全市民に関わる身近なテーマとなるため、条例作りに関心を持つよう呼びかけている。

■たたき台基に

 9月18日夜、障害者団体や民間企業などでつくる検討会は新潟市役所で会合を開き、条例のたたき台を巡って初めて意見を交わした。

 たたき台では、市には障害者に合理的配慮を提供することを義務づけたが、事業者には「努力義務」で、障害者団体などは「事業者も義務にしてほしい」と訴えた。3月現在、全国で12自治体が同様の条例を制定しているが、うち7自治体が事業者も義務としている。

 一方、事業者側は「努力義務でなければ経営が立ち行かなくなる」と警戒感を示す。事業者の金銭や労力など負担が過度にならないように提供することが規定されているが、「過度」の程度が不透明だからだ。

■「罰則」に賛否

 条例に実効性を持たせるための差別者への罰則も論点の一つだ。たたき台に罰則は明記されなかったが、市が差別をやめるよう勧告しても従わない場合に差別の事実や名前などを公表する仕組みは盛り込まれており、検討会では「事実上の罰則ではないか」などの声が出て、賛否が割れている。

 検討会メンバーで脊髄損傷により車いすを利用している遁所(とんどころ)直樹さん(51)は、「当事者の一人として罰則がほしいが、せめて合理的配慮の提供は義務にしてほしい」と複雑な心境を語る。

■市民の責務

 市は早ければ来年12月の施行を目指しており、施行されれば差別解消の取り組みは市民の責務となるが、6、7月に各区で行われた意見交換会に参加した延べ422人の多くは障害者や福祉関係者だったという。

 市は検討会の傍聴を募っており、市障がい福祉課の小野秀之課長は「障害のある人もない人も尊重し合う社会を推し進める条例になるよう、全市民に考えてほしい」と話している。12月~来年3月には市民からの意見公募も検討している。

※合理的配慮 障害者が障害のない人と同じことをする時に、企業や市民などが障害者の求めにより、状況に応じて変更や調整を行うこと。企業であれば、聴覚障害者に筆談で指示する、うつ病の診断を受けた社員を休養させる、などの措置が考えられる。

2014年10月13日     読売新聞

差別解消へ新潟市 障害者に「配慮」条例化検討

2014年10月14日 01時34分04秒 | 障害者の自立

 新潟市は、障害がある人への差別を解消するための県内初の条例作りを進めている。条例検討会では、障害者への合理的配慮(※)を民間企業などの事業者に義務づけるかどうかが最大の論点となっており、市は、全市民に関わる身近なテーマとなるため、条例作りに関心を持つよう呼びかけている。

■たたき台基に

 9月18日夜、障害者団体や民間企業などでつくる検討会は新潟市役所で会合を開き、条例のたたき台を巡って初めて意見を交わした。

 たたき台では、市には障害者に合理的配慮を提供することを義務づけたが、事業者には「努力義務」で、障害者団体などは「事業者も義務にしてほしい」と訴えた。3月現在、全国で12自治体が同様の条例を制定しているが、うち7自治体が事業者も義務としている。

 一方、事業者側は「努力義務でなければ経営が立ち行かなくなる」と警戒感を示す。事業者の金銭や労力など負担が過度にならないように提供することが規定されているが、「過度」の程度が不透明だからだ。

■「罰則」に賛否

 条例に実効性を持たせるための差別者への罰則も論点の一つだ。たたき台に罰則は明記されなかったが、市が差別をやめるよう勧告しても従わない場合に差別の事実や名前などを公表する仕組みは盛り込まれており、検討会では「事実上の罰則ではないか」などの声が出て、賛否が割れている。

 検討会メンバーで脊髄損傷により車いすを利用している遁所(とんどころ)直樹さん(51)は、「当事者の一人として罰則がほしいが、せめて合理的配慮の提供は義務にしてほしい」と複雑な心境を語る。

■市民の責務

 市は早ければ来年12月の施行を目指しており、施行されれば差別解消の取り組みは市民の責務となるが、6、7月に各区で行われた意見交換会に参加した延べ422人の多くは障害者や福祉関係者だったという。

 市は検討会の傍聴を募っており、市障がい福祉課の小野秀之課長は「障害のある人もない人も尊重し合う社会を推し進める条例になるよう、全市民に考えてほしい」と話している。12月~来年3月には市民からの意見公募も検討している。

※合理的配慮 障害者が障害のない人と同じことをする時に、企業や市民などが障害者の求めにより、状況に応じて変更や調整を行うこと。企業であれば、聴覚障害者に筆談で指示する、うつ病の診断を受けた社員を休養させる、などの措置が考えられる。

2014年10月13日     読売新聞

地域とともに30年 篠山の障害者施設で記念式典

2014年10月14日 01時24分02秒 | 障害者の自立

 兵庫県篠山市沢田の障害者通所施設「ささやま通園センター」で12日、開所30周年を祝う記念式典が開かれた。利用者や関係者ら約80人が30年の歩みを振り返るとともに、地域への感謝の気持ちを伝えた。

 同施設は1985年に開所。社会福祉法人「わかたけ福祉会」(河南秀和理事長)が運営し、現在は18~62歳の31人が利用する。ろうそくの箱詰めや買い物袋の出荷など軽作業のほか、地域住民らの指導で音楽療育や体操、調理実習にも取り組んでいる。

 式典では住民や企業らに感謝状が手渡された。開所時から通う女性(55)は「先生や地域のおかげでここまで来られて感謝。30年を迎えられてうれしい」と笑顔だった。

 その後、隣接する篠山養護学校で運動会が開かれ、利用者や保護者が紅白に分かれ、玉入れや輪投げなどに挑戦。会場に「頑張って」と大きな声援が響いた。

2014/10/13 05:30       神戸新聞


視覚障害者、一人歩きの危険 外出したい…怖くても 「晴眼者の協力、不可欠」

2014年10月14日 01時19分42秒 | 障害者の自立

 ◇慣れぬ中途失明者

  視覚障害者が被害に遭う事件が後を絶たない。埼玉県では7月に盲導犬が刺され、9月に全盲の女子生徒が足を蹴られて負傷した。視覚障害者でつくる福岡県盲人協会は「事件は視覚障害者が外出する意欲を摘みかねない」と指摘する一方「私たちが生きるうえで晴眼者(せいがんしゃ)(目が見える人)の協力は不可欠。更なる理解を呼びかけたい」と話している。

 ◇白杖の持ち方「配慮」

 「私たちもできる限りの配慮はしていますよ」。福岡県太宰府市の協会施設で、全盲の田中聞多(もんた)さん(79)=同県糸島市=が愛用の杖(つえ)を手に語り出した。

 視覚障害者は持ち歩く白い杖、白杖(はくじょう)の先で路面や障害物に触れ、進路を確認する。田中さんは郊外と街中で白杖の持ち方を変える。郊外は杖を寝かせて左右に振り、比較的広い範囲を探る。街中は立てて持ち、通行人に当たらぬよう近くの路面を突いて進む。そんな配慮をしてもなお「怖い思いをしたことはありますよ」と振り返る。

 「怖い思い」は、協会にも数件が報告されている。ある全盲の男性は数年前に県内の歩道を歩いていた際、そばを通りかかった自転車に白杖を折られた。車輪にからまったとみられ、運転手は立ち去った。男性は歩道をはって折れた先を捜したが、誰からも声をかけられなかったという。

 ◇模倣事件への懸念も

 埼玉県の視覚障害者団体が9月、会員ら約300人を対象に実施したアンケート調査では、回答者の6割以上にあたる75人が「外出時に危険や恐怖にさらされたことがある」と答えた。ただ、埼玉の事件は3カ月の短期間に相次いでおり、視覚障害者の間では「通報して公表されれば、模倣されるかもしれない」との懸念も根強い。

 相次ぐ事件に、全盲で福岡県盲人協会の小西恭博会長(77)は「特に中途失明者はショックでしょう」と話す。外傷や病気で光を失った人は慣れない一人歩きに勇気を要する。小西会長は外出への不安で中途失明者が家にこもることを危惧し「だからこそ私たちは外に出なければならない」と言う。障害を知ってもらうため外出し、晴眼者に理解を求める。それが協会が進むべき道という。

 ◇「シグナル」に手応え

 協会は2012年、道に迷うなどしたとき白杖を頭上に掲げて周囲に助けを求める「白杖シグナル」を提唱した。啓発ポスターを作製し、小西会長自ら県内の小中学校を訪れ子どもたちに説明した。

 そうした活動について、協会事務局長で全盲の池田精治さん(66)=福岡県久留米市=は「確実に手応えがある」と話す。2年前、太宰府市内の駅前で道に迷い、白杖シグナルをした。池田さんに「お手伝いしましょうか」と声をかけたのは、テレビ番組でシグナルのことを知った旅行中の女性だったという。

 日本が今年批准した障害者権利条約は、障害者がほかの人と平等であるための調整や変更を「合理的配慮」と定める。バリアフリー化など行政が担う配慮を示したものだが、協会は晴眼者のささやかな配慮も求めている。小西会長は「小さなきっかけが障害への理解を深め、事件をなくす近道にもなる。晴眼者も同じ人間として視覚障害者と向き合ってほしい」と語った。

 ◇「盲導犬、痛み我慢の訓練」=誤解

 埼玉県で7月に盲導犬が刺された事件を巡り「盲導犬は痛みを我慢する訓練を受けている」と誤解が広がった。九州盲導犬協会(福岡市)の中村博文事務局長も「何があってもほえないような訓練はしていない」と話す。

 中村事務局長によると、訓練しても盲導犬としてデビューできるのは約3割。おとなしい、むやみにほえないといった盲導犬にふさわしい性格かどうかを考慮したうえで決める。してはいけないことを訓練で覚えさせるのではなく「何が視覚障害者の誘導にとって正解かをほめながら教えている」。今年3月時点で全国で1010頭、九州で92頭が活躍している。

毎日新聞 2014年10月13日 西部朝刊


障害者も楽しんで ブラインドテニスなど7競技開催中 /佐賀

2014年10月14日 01時16分19秒 | 障害者の自立

 障害者にスポーツに親しんでもらおうと、県と県障がい者スポーツ協会は、ブラインドテニスなど7競技の教室を開催している。県障がい者スポーツ協会の山口勝事務局長は「レクリエーションとしてではなく、スポーツとして取り組んでいただき、裾野を広げてほしい」と話している。

 開催するスポーツ教室は、パラリンピックや全国障害者スポーツ大会の競技などになっている陸上競技▽フットベースボール▽カヌー▽ブラインドテニス▽フライングディスク▽卓球バレー▽馬術−−の7競技。県障害者スポーツ指導者協議会の指導者が、各会場に出向き初心者から指導する。

 9月下旬、佐賀市内で開かれたブラインドテニス教室には7人が参加した。参加者からは「とても楽しい。友人も誘いたい」と好評だったという。山口事務局長は「今後は、佐賀市内だけでなく、各地区で開きたい」と話した。

 申し込みは教室開催日の4日前までに、県障がい者スポーツ協会(0952・24・3809)へ。

毎日新聞 2014年10月13日 地方版