ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

障害者輝くレストラン 宮城・石巻中心部

2014年10月10日 11時05分47秒 | 障害者の自立

 宮城県石巻市中心部に、障害者と健常者が働くレストラン「いち」が開店した。

 震災で一時働く場を失った障害者たちの雇用確保や、地域住民との交流の場にと、同市の社会福祉法人「石巻祥心会」が運営し、障害者らが育てた有機野菜や手作りピザなどを提供している。マネジャーの黒田龍夫さん(62)は「働く障害者もお客様も心地良く過ごせる店にしたい」と話している。

 「新しいピザです。デザートもいかがですか」

 配膳を担当する佐藤久子さん(65)が客に声をかける。知的障害のある佐藤さんは、他の従業員から指導を受けながら、厨房(ちゅうぼう)で皿洗いを担当する障害者の女性(53)とともに元気に働く。

 店はJR石巻駅から東に徒歩約10分で、約50種類の樹木やハーブなどに囲まれた落ち着いた雰囲気。9月20日から営業を始めた。日替わりのピザや10種類以上の野菜を使ったサラダ、パスタなどが90分間食べ放題のビュッフェ形式で、中学生以上は1500円、小学生は800円(いずれも税込み)。小学生未満は無料だ。

 祥心会は市内12か所で障害者入所施設や就労支援事業所を運営し、様々な野菜を有機栽培するほか、パンの製造も手がける。地域住民と交流しながら障害者の自立を目指すため、震災後は自らの製品を販売する店舗を開店させてきた。

 「いち」もその一つで、復興に向けて一歩ずつ進む決意を店名に込めた。震災後、農作業の仕事を失った佐藤さんは、レストランと同じ敷地内に約2年半前に完成し、自家製パンやバームクーヘンなどの菓子を販売する店で接客の経験を積んできた。「緊張するけど、知ってる人が来るとうれしい」と笑顔で語る。

 現在の従業員は障害者2人と健常者4人。近く新たに障害者を採用する予定といい、黒田さんは「少しずつ成長していく障害者たちを温かく見守ってほしい」と話している。

 営業時間は午前11時~午後3時。水、木曜定休。問い合わせは同店(0225・25・7260)。

2014年10月09日 09時00分    読売新聞

視覚障害者に楽しみ届け20年 練馬のNPO法人「一歩の会」

2014年10月10日 11時00分01秒 | 障害者の自立

 視覚障害者向けの録音・点字図書を制作している練馬区のNPO法人「一歩の会」が、発足二十年を迎えた。自費出版の戦争体験や地域の民話、行政の広報誌など、流通が限られる冊子を中心に千種以上をつくり、全国約五百人の利用者に原則無料で提供し続けている。 (安藤恭子)

 練馬区内で毎月の例会を開いている。九月は、二十人のボランティア会員が録音訳のための発声練習や絵本の点字打ちに励んだ。十年ほど前に病気で視力を失った同区の湊恵子さん(64)もその一人。三年前から参加し、覚えた点字を子どもたちに役立てたいと、絵本の作業に携わっている。

 会の利用者でもある湊さんは、視覚障害者の体験談や盲導犬をテーマにした録音図書を聞くのが楽しみだ。「自由に出歩けないので、家にいる時間が多い。同じ境遇の人の話はつらい思いがやわらぐ」と語る。

 会発足は一九九四年。視覚障害者の知人に新聞記事を読むボランティアをしていた同区の岩野英夫さん(72)が、地元の有志と始めた。利用者が希望する録音・点字図書を郵送して貸し出すほか、図書の目録や会の取り組み、新聞記事を音声で伝える利用者報を、CDにして毎月届けている。

 録音図書の場合、読み仮名や歴史を下調べし、校正者が確認の上、CDに吹き込む。雑誌からの抜粋の場合、五~八時間収録する。内容の専門性や文字量によって数カ月から一年かかるケースもある。点字訳ボランティアと合わせて区内外の七十五人が活動する。

 岩野さんの元には多くのお礼の手紙が寄せられる。「ベストセラーを追わず、社会性や季節感がある文章を選んで紹介してきた。喜んでくれる全国の利用者がいるので続けられる」と受け止める。

 十一月九日には地域の会員やボランティアを招き、感謝を伝える音楽会を同区光が丘区民センターで開く。

 問い合わせは一歩の会=電03(3577)5666=へ。

 
 
発声練習する「一歩の会」の音声訳ボランティアら=練馬区の光が丘区民センターで
 
2014年10月9日      東京新聞

春日井の障害者コロニー再編 高齢70人に新施設 

2014年10月10日 10時57分16秒 | 障害者の自立

 愛知県春日井市神屋町の複合福祉施設「県心身障害者コロニー」の再編計画で、高齢で重い知的障害のある入所者ら70人の移行先となる施設を同市高森台の県有地に整備し、2016年秋から段階的に開所することが分かった。県の事業公募で選ばれた社会福祉法人が施設を造り、運営する。

 再編計画は、施設福祉から地域福祉への転換を促す国の政策やコロニーの老朽化を踏まえ、07年に策定。110億円を投じて現在のコロニーを、障害者の医療や療育を中心とした「県療育医療総合センター(仮称)」に再整備する一方、入所者の生活拠点を地域に移していく。

 07年で450人いた入所者のうち、常に診療が必要な一部の重度心身障害者を除き、17年度までに在宅や各地域の施設に段階的に移すことになる。受け皿が未定だった高齢の重度知的障害者の移行先も決まったことで、計画策定から7年を経て一定の道筋がついたことになる。

 関係者によると、新しい施設は春日井市内で複数の障害者施設を運営している養楽福祉会が造る。70人が移り住む障害者支援施設のほか、短期入所や就労継続支援、グループホーム事業にも取り組む。県が事業者を公募し、6つの社会福祉法人の中から養楽福祉会に決めた。

 造成先の県有地は、高蔵寺ニュータウン内にある。県と養楽福祉会で具体的な造成計画を調整した上で、全体で7万平方メートルある土地の一部について貸し付け契約を結び、14年度に着工する見通しだ。

2014年10月8日 16時00分    中日新聞


障害者虐待防止を呼びかけ

2014年10月10日 10時54分24秒 | 障害者の自立

障害者への虐待防止を訴えるキャンペーンがけさ大分市のJR大分駅前で行われました。このキャンペーンは県と大分市が実施したものです。きょうは職員17人がJR大分駅の北口前広場で駅の利用者などに対し2年前に施行された障害者虐待防止法の周知徹底を呼びかけました。法律では虐待を発見した人には都道府県や市町村への通報義務が課せられています。法施行後県と市町村が確認している虐待の件数は28件です。そのほとんどが家族や同居する人による虐待ということです。虐待の早期発見・防止を図るためキャンペーンの参加者は、虐待をみつけた場合県と各市町村の相談・通報窓口にすみやかに通報してほしいと話していました。

(10/9 19:59)       OBS大分放送ニュース


共同で新商品考案 土産用菓子や大判焼きなど 紀南の障害者就労施設

2014年10月10日 10時49分42秒 | 障害者の自立

 来年開催の紀の国わかやま国体に向け、紀南の障害者就労支援施設が共同で、国体のマスコットキャラクター「きいちゃん」の焼き印の入った大判焼きと梅しそ焼きそばを考案した。土産となる焼き菓子の開発にも取り組んでいる。活動をPRするとともに、統一規格で材料を共同購入するなど経費を削減し、通所者の工賃アップを図る。

 田辺市・みなべ町・西牟婁郡の障害者相談支援事業所らでつくる西牟婁圏域自立支援協議会の就労支援部会が国体に向け、3月にプロジェクトチームを設置した。大判焼きと焼きそばは、すでに国体のリハーサル大会やバザーで販売している。

 プロジェクトには9法人が参画している。法人の各作業所はさまざまな製品を販売しているが、これまで統一規格の商品がなかった。月に1回程度、作業所の職員や通所者が集まり、新商品の企画開発、大判焼きと焼きそばの改良、調理の習熟に取り組んでいる。

 プロジェクトリーダーで、なかよし作業所(みなべ町)の溝西安生施設長(57)は「共通のレシピを作ることで、材料を共同購入できるなど利点がある。お菓子の製造をしない施設にも箱詰めや包装の仕事ができる。国体を機に連携を深め、大きな力を引き出したい」と期待する。

 「きいちゃん焼き」はあんとカスタードの2種類あり、いずれも100円。梅しそ焼きそばは300円。焼き菓子の開発は遅れており「ぶっつけ本番になるかもしれない」という。

 国体リハーサル大会では、白浜町立総合体育館で11月1~3日にある卓球、田辺スポーツパーク体育館で11月19~23日にあるボクシングの会場で販売する。また10月25日に田辺市扇ケ浜のカッパークである「おもいっきり福祉まつり」にも出店する。


 

【きいちゃんの焼き印の入った大判焼きを試作する作業所職員(和歌山県田辺市高雄1丁目で)】

(2014年10月08日更新)    紀伊民報