府内の福祉施設で働く障害者が作る製品の価値などを高めようと、府が募集していたロゴマーク=イラスト=と愛称が決まり、府庁で17日に表彰式が行われた。府内の障害者が得ている賃金は、月額平均1万345円と全国最低で、府はロゴマークと愛称をシールなどで活用して製品をブランド化し、賃金アップにつなげたい考え。
ロゴマークは、全国から応募のあった197点から、吹田市の角野靖子さんの作品が選ばれた。幸せを象徴する四つ葉のクローバーの縁を、青い鳥が縫い上げるデザインで、角野さんは「縫い終わりの糸に愛を込めた」と話している。愛称は157点の中から、大阪市の大門俊保さん(58)の「こさえたん Cosaetan」に決まった。大阪弁でものを作る「こさえる」などから着想したという。
表彰式で松井知事は「温かく心に響く作品。障害者の製品が多くの人に愛され、買ってもらえるよう、バックアップしたい」と述べた。