ゴエモンのつぶやき

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「情報格差をなくしたい」。日本で唯一の視覚障害者向けラジオ局、新聞記事をていねいに読み上げ

2014年10月11日 02時06分04秒 | 障害者の自立

 日本で唯一の「視覚障害者向け」ラジオ局「JBS日本福祉放送」をご存知だろうか。今年で開局から26年、日々の新聞の朝・夕刊記事ひとつひとつを読み上げる番組「今日の新聞」は、目の不自由なリスナーが世の中の動きをタイムリーに知る貴重な情報源となっているという。だが運営状況は厳しく、読み手ボランティアの数も年々減少。「視覚障害者の『情報格差』をなくすために」と放送を続け、スポンサー探しや読み手ボランティアの育成に奔走する関係者に話しを聞いてみた。

米国の福祉放送が充実「日本で同じ放送を」と渡米し研修

 ある日の午前中、大阪市都島区のビルの一室にある「JBS」をのぞいてみると「今日の新聞」の生放送真っ最中。スタッフ数人が音響機材を操作し、読み手ボランティア3人が朝刊をていねいに読みあげていた。「小さなスタジオですみません。けど、いつもここから放送してるんですよ」と笑顔で語るのは、同局常務理事法人本部長の川越利信さん(70)。「情報格差をなくしたい」と同局を立ち上げた張本人だ。

 若いころ目を悪くして病院に行ったら医者から「失明の恐れがある」と診断され、社会福祉法人日本ライトハウスへ相談をすすめられた。それがきっかけで、文部省から委託を受け制作する点字の教科書や童話づくりに長年携わった。だが、点字で書籍を作るには約1年かかりで、早くても数か月。「1年も空いたら、視覚障害者の社会との情報格差が開いてしまう」と感じながらも仕事に取り組んでいた。

 「このまま高度情報社会に突入したらどうなる?」と考えていた時、米国の福祉放送が充実し、視覚障害者専用のラジオ局がたくさんあることを知った。「ラジオなら即時性があるし24時間使える。情報格差を軽減できる」と考え、一大決心し渡米。「自分も日本で同じ放送をやるんだ」という思いを胸に、米国の各放送局での研修を積んだ。

リスナーが長時間聴いても疲れない読み方を心がける

 帰国後、3年がかりで様々な準備をへて、1988年に大阪で有線放送を使った「視覚障害者向け専用放送(盲人放送サービスふれあい音友)」がスタート。後に社会福祉法人の認可も受け、東京にもスタジオを作った。2003年からは、同局の公式サイトを使ったインターネット放送も始まり、新聞の読み手はボランティアで募集。約200人が登録し、日々、全国紙の記事をわかりやすく、ていねいに読み上げる。
 
 新聞は現在のところ全国紙3紙を読んでいる。もちろん許可を取り、使用料を支払った上で読み上げている。ただ、すべての記事を読むことは著作権法による制約などがあってできない。「なんでもタダというのは良くありませんが、視覚障害者が自由に記事を選択できないのは残念です。読みたくても選べないのはかわいそう」と川越さん。読み手のメンバーもそこ点は「はがゆい」ともらす場面も。

 川越さんは読み上げることを「朗読」ではなく「音訳」と呼んでいる。「朗読は一つの作文を作る感じですね、こちらで解釈して悲しく明るく読んだり。けど、新聞を読んで話すのはリスナーが解釈をする。数字もたくさん出るし、何時間も聴いてもらうわけだから『ずっと聴いても耐えられる読み方』を心がけてもらっている」と話す。

 一見アナウンサーに似ているが、1つのニュースを読むのは分単位ではない。新聞は何時間もかけて読むため、その点が大きく違う。大変ではあるが、それに付随する「おみやげ」もある。読み手のボランティアによると、それは読むことによる日本語能力の向上、脳の若さキープ。なんといっても声を出して読むため、顔の筋肉も鍛えられるとか。

読み手の高齢化や不況の影響、後進育成やスポンサー探しに奔走

 だが「長時間、聴きやすいように話す」とはいうものの、辛く悲しい記事を読む時は言葉が詰まってしまうことも。特に2011年の東日本大震災に関連する記事を読んだ時は、ところどころで言葉が詰まったという。放送前に下読みをするものの、当時の担当者は「感情の整理がつかなかった」と話していたという。

 これまで26年にわたり、こうした形でボランティアによって新聞が読まれ放送されているが、近年はボランティアの高齢化などが進み、メンバーも200人登録されているものの、実際はの実働は約50人。川越さんは「ローテーションを組むのも大変」と話す。また、近年は不況もあり運営費を回すのも大変。東京にあったスタジオを閉鎖している。

 「毎月スタッフの給料日前になると腹がキリキリするんです」と川越さん。日々、スポンサー探しに奔走するが、なかなか厳しい現状だという。だが、視覚障害者の社会格差をなくすためには放送をやめるわけにはいかない。また、講演会などの収録へ行った際は、参加者から「いつも聴いてます」「ありがとう」などの声をかけられる時が、やりがいを感じる瞬間だ。

 川越さんは「これまでなんとかやってきているが、著作権法なんかをクリアして、多くの人が気軽に情報を得られるようにしたい。メシが食えないと難しいから」と意気込む。そして、読み手も若い世代へバトンタッチできるよう、後進育成に力を注ぎながら、きょうも放送を続ける。

 きょう10日は「目の愛護デー」。はじまりは1931年に中央盲人福祉協会の提唱によって失明予防の運動という位置づけだが、この日に合わせ、各地で目の相談や無料検診が行われるほか、盲学校の活動や盲導犬を紹介したり、点字ブロックの大切さを訴える街頭啓発などが行われている。目の健康とともに、視覚障害を持つ人の気持ちを考えるいい機会なのかもしれない。

2014.10.10 12:39      THE PAGE


視覚障害者は健常者より4倍以上も悪夢を見る確率が高いという研究結果が明らかに

2014年10月11日 01時58分32秒 | 障害者の自立

人間の睡眠は、およそ90分周期で入れ替わる「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」によって構成されている。レム睡眠のレムは、Rapid Eye Movementの略だ。体は休息しているのに脳だけが覚醒しているため、まるで何かを見ようとしているかのように眼球がまぶたの下でグルグルと動き続けている状態を指す。
人はこのレム睡眠の時間帯に夢を見るが、時には思い出したくもないような怖い夢を見ることも少なくない。デンマークの睡眠医学研究グループの実験により、視覚障害者は健常者よりも悪夢を見やすい傾向にあることが判明した。

コペンハーゲン大学の脳科学研究所にて、生まれつき目の見えない人が11人、後天的に視力を失った人が14人、問題なく目の見える人が25人、計50人が被験者として集められ、普段見ている夢について各々に記述してもらった。

その結果、生まれつき目の見えない方は、およそ25%の確率で悪夢を見ていることが判明した。目の見える方が悪夢を見る確率はおよそ6%。後天的に視力を失った方でもわずか7%であり、非常に顕著な数値であることが分かる。

視覚障害者の方々に悪夢の内容を尋ねると、「車に轢かれそうになった」、「足を踏み外して地面に落下した」、「人前でコーヒーをこぼして恥ずかしい思いをした」などの回答が得られた。無論、映像を伴わない夢ではあるが、聴覚や触覚などの感覚で得られたイメージが頭の中で再現されるという。明らかに、そのほとんどが視覚障害者ゆえに味わう日常生活での嫌な体験に基づいている。

同大学で神経科学研究所の代表を務めるアルバート教授は、視覚障害者の方々が悪夢を見やすい理由を「社会の中で生き残るために不可欠な記憶処理の一環」と推測している。

人間が夢を見るのは、覚醒時に収集した膨大な量の情報を整理するためだ。生きていくうえで重要な情報を記憶として定着させれば、将来の危険を回避しやすくなる。まして、目の見えない人間にとってはできるだけ多くの生活情報が不可欠。道を歩く時は車を警戒、物を持つときは落とさないように注意などの危機意識を強めることで、安全に行動できるスキルを養っているわけだ。

実際、視覚障害者の大半は怖い夢を見ることをありふれたことだと見なしており、あまりストレスにはなっていないという。まさに脳が紡ぎ出す生きる知恵と言えよう。

最近では視覚障害者を侮辱する卑劣な犯罪が増えつつあるが、我々はもっと彼らの生命力に敬意を払わなければならないのだ。


―海外の反応

・考えさせられる話だね。
・俺達は怖い夢を見たら明かりを点けて気持ちを落ち着かせられるけど、盲目の人たちにはそれすらできないんだよなぁ。今まで考えたこともなかったけど、不憫な話だよ。
・目の見えない人がどういう風に夢を「見てる」のか興味あるな。
・俺もそれがずっと気になってた。
・俺たちが抱えてる恐怖の対象は必ずしも視覚できるものとは限らないだろ。漠然とした不安とか不幸とか、そういう情念を感じてるんじゃないのか。
・きっと夢の中だったら目が見えるようになるんだよ。
・視覚障害者は健常者の4倍以上寝てるっていうオチかと思ったw
・興味深い実験だが、被験者の比率がおかしくないか?
・そもそも被験者の数が少なすぎるだろ。適当に集めた50人を三つのグループに分けても同じような結果になると思うぜ。
・「悪夢」の定義は何だ?人前でコーヒーをこぼしたくらいで悪夢だなんて言い出したら、どんな夢も悪夢になるじゃないか。
・視覚障害者は毎日苦労しながら生きてるんだから当然の話さ。
・同じ視覚障害者でも、生まれつき目の見えない人だけが悪夢を見やすいのか。きっと幼少期のトラウマ的な体験が影響してるんだろうな。
・聴覚障害者の場合はどうなんだろう?
・むしろ悪夢を見る方が楽しいと思ってしまうのは俺だけか?
・こういう研究は是非続けてもらいたいね。

22:09    秒刊SUNDAY


障害者のねぷたばやし、19日に初舞台 五所川原

2014年10月11日 01時55分16秒 | 障害者の自立

 県立森田養護学校つがる市)の生徒を送迎する五所川原市の認定NPO法人「笑楽生(えがお)」は、障害がある子どもらの立佞武多(たちねぷた)ばやし団体「笑楽生辛抱(しんぼう)金呼組(かねこぐみ)」を結成した。19日に同市の結婚式場である同校卒業生の成人を祝う会で、ねぷたばやし団体と共演、初舞台を踏む。

 結成のきっかけは、昨年秋、笑楽生が地元の公民館で開いた障害がある子どものための催しだった。交流のある市内の立佞武多ばやし団体「御所河原(ごしょがわら)囃子(はやし)心組(こころぐみ)」がはやしを披露すると、心組の出演者の手ぶりがねの動きにあわせ、同校の生徒たちが灰皿を使い、手ぶりがねのまねをしてリズムを取り始めた。それを見た笑楽生の理事長、泉谷和宏さん(54)が「これはいける」と思い、今年4月に笑楽生辛抱金呼組を立ち上げた。

 団体名には、練習を頑張って催しに呼ばれ、将来的には自活できるようになってほしいという思いを込めた。泉谷さんの長女で笑楽生のスタッフの樹楽(みきか)さん(22)が、金呼組をまとめる組長を務め、同校の中学部と高等部のメンバー5人に6月から月2回ほど手ぶりがねを教えている。

 ねぷたばやしで使う楽器のうち、太鼓と笛を担当する生徒がいないため、泉谷理事長は9月上旬、心組の親方、工藤貴美雄さん(56)に「子どもたちが、手ぶりがねを楽しんでやっている。理解し、協力してください」と、心組の祝う会への出演を依頼した。工藤さんの前で子どもたちの手ぶりがねの動きを見せ、工藤さんが快諾した。9月後半から週1回ほど、金呼組と心組は合同練習をしてきた。

 工藤さんは「子どもたちの手ぶりがねのリズムの取り方も動きもよくなっている。当日が楽しみだ」と期待する。金呼組の組長の樹楽さんは「みんなで笑いながらできたらいい」。高等部2年の木下陽一さん(17)は「リズムに気をつけ、楽しみたい」。泉谷さんは「当日は保護者や支援者らを感動させるものすごいパフォーマンスができると思っている」と話す。

 成人を祝う会は午前11時から始まり、金呼組は卒業生の入場の場面と、途中の余興の時間でねぷたばやしを披露する。

2014年10月10日03時00分    朝日新聞


福井市が聴覚障害者や外国人向け支援ボード

2014年10月11日 01時52分35秒 | 障害者の自立

会話でのコミュニケーションが難しい障害者や外国人の行政手続きをスムーズに進めようと、福井市役所の窓口に10日、『支援ボード』がお目見えし、市民サービスの向上を目指す。

この支援ボードは市役所を訪れた目的や身分証明書の有無など窓口で確認する24項目を日本語・中国語・英語・ポルトガル語の4か国語で表示し、利用者が指でさして意思を伝える。

福井市は受け付けと各窓口にこのボードを設置し、聴覚障害者や外国人など会話でのコミュニケーションが難しい市民へのサービスの向上を目指す。

こうした取り組みは県内の自治体では初めてで、市は今後、要望に応じて項目を増やしていく方針。

[ 10/10 11:15 福井放送]

高齢者・子育て・障害者向け民間賃貸を促進、国交省が若手研究者で検討会

2014年10月11日 01時47分26秒 | 障害者の自立

 国土交通省は9月30日、高齢者や子育て世代、障害者などの住まいづくりに関する推進策を検討する「安心居住政策研究会」(座長=中川雅之日大教授)の初会合を開いた。

 高齢者や子育て、障害者世帯など居住の確保に向けて民間賃貸住宅への円滑な入居を促進する。また、次世代の住宅政策・福祉政策を担うことが期待される若手研究者で研究会を構成した。

 2015年3月までにとりまとめを行い、15年度中に見直す住生活基本計画や検討結果の予算などへの反映を予定している。

 検討会は5回程度を予定しており、外部有識者のヒアリングや意見交換を中心に行っていく。2回目は11月5日に予定しており、年内は4回目まで高齢者世帯、子育て世帯、障害者などに対するヒアリングを実施し、来年2~3月頃に意見を踏まえて2015年度以降に取り組むべき対策をとりまとめる予定だ。

2014年10月10日    金曜日        住宅産業新聞