ゴエモンのつぶやき

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障害者雇用「罰則」拡大へ 先進県・佐賀の中小企業も悩み

2014年10月20日 02時16分10秒 | 障害者の自立

 障害者の法定雇用率を達成した企業の割合が、昨年まで3年連続で全国トップとなるなど、先進的な県内の障害者雇用。だが、国の「雇用強化策」に中小企業が苦しんでいる。決められた人数の障害者を雇わないと納付金を課せられる対象企業が増えるなか、受け入れ環境が整っていない現状がある。行政支援の充実と企業側の障害への理解が求められる。

◆新たに190社

 「障害者に委ねる仕事は限られ、これ以上雇うのは難しい」。県内のある金融機関の採用担当者は頭を抱える。

 障害者の法定雇用率が未達成だった場合、現在は従業員200人を超える企業に不足1人あたり月5万円の納付金が課せられる。こうした「罰則」の対象は、2015年4月から従業員100人を超える企業に拡大される。県内では新たに約190社が対象となる見通しだ。

 金融機関の従業員は約150人。障害者の雇用義務3人に対して2人しか雇用しておらず、ハローワークを通して金融機関の勤務経験などがある障害者を求めているが、見つかっていない。

 このまま、条件に合う求職者がなければ、来春から月5万円の納付金を支払う方針だ。担当者は「中小企業には、義務を達成するために障害者を雇う余力はない」とため息を漏らす。

 ◆貴重な戦力

 佐賀労働局によると、昨年6月1日現在で、県内の対象企業527社のうち、335社が法定雇用率を達成。達成率63・6%は全国平均の42・7%を大きく上回った。達成企業の多くで障害への理解が進んでいるという。

 佐賀市などで酒屋やスーパーを展開する「あんくるふじや」(従業員約400人)は、雇用義務は6人だが、10人を雇っている。

 障害者を雇用し始めたのは、事業を拡大した約10年前。客の問い合わせなどがあれば、すぐに別の従業員に知らせて対応するなどフォロー体制を整えてきた。

 今や清掃、商品の陳列作業のほか、段ボールの整理や駐車場に散らばったカートの収集などの仕事を黙々とこなす貴重な戦力だ。同社は「誰かがやらないといけない仕事をきちんとこなしている。健常者も含め、さまざまな能力が店を支えている」とする。

 社員54人の3分の1を、知的障害者の雇用に充てている佐賀市の食肉会社「佐賀ブロイラー」の大塚寛彰社長(44)も「勤勉でまじめなどの個性を生かせば、働く場所はいくらでも作れるし、障害者自身の自立につながる」と話す。

 ◆環境整備を

 障害者雇用促進法では、従業員200人超(来年度から100人超)の企業が法定雇用率を超えて雇用した場合、1人あたり月2万7000円の調整金が支給される。

 あんくるふじやの担当者は「(調整金は)環境整備などの面で助かっている」とするが、多くの中小企業が法定雇用率さえ達成できないのが実情だ。

 そうした企業について、佐賀労働局の古沢直文・地方障害者雇用担当官は「障害への理解が不足し、戦力にするノウハウがないため、積極雇用に踏み出せない」と分析。「不安を取り除く支援をしたい」と語る。

 大塚社長は「国は事業所の相談に乗ったり、障害者の退職後の居場所を整備したりする事業を充実させてほしい」と求める。

 それぞれの異なる障害を見極めて雇用機会を増やすことが、障害者が活躍できる社会につながる。そのためには、まず企業が受け入れに前向きになる環境整備が急務だ。

 【法定雇用率】障害者雇用促進法で、公的機関や民間企業に義務づけられた全従業員(短時間労働者は0・5人換算)に占める障害者の雇用割合。企業は2013年度に1・8%から2・0%に引き上げられ、対象は従業員56人以上から同50人以上に拡大された。雇用率は原則5年ごとに見直され、身体、知的に加え18年度から精神障害者も算定に含めるため、今後も上がる見通し。

2014年10月19日    読売新聞

障害者支援施設の生徒と競輪選手によるレースが施行

2014年10月20日 02時10分20秒 | 障害者の自立

 指定障害者支援施設・富里福葉苑の生徒と競輪選手によるエキシビションレース「第12回愛の競輪」が、18日千葉競輪初日の第4R終了後に行われた。今年は女子レーサー3人(田中まい、山本奈知、浦部郁里)が競走に参加し、滝澤正光競輪学校校長がスターターを務めた。

 レースは先頭誘導員の山中秀将(S級一班・95期)がペースを作り、最終BSから踏み上げた宮森安芳生徒が1着でゴールした。観戦した滝澤校長は「苑生の真剣な走りを見て感動した。いいレースだった」と感慨深げ。実況を担当した日本パラリンピック委員会の生駒三男さんは「このイベントが障害を持つ生徒や家族の励みとなっている。協力してくださった選手および関係者に感謝しています」と話した。

(千葉)   競輪:ニュース  2014.10.18 17:01


知的障害・松本さん、アジアパラ大会へ 「生活」と両立

2014年10月20日 02時05分43秒 | 障害者の自立

 障害者スポーツのアジアの祭典、アジアパラ競技大会が18日夜、韓国・仁川での開会式で幕を開ける。大会には身体障害だけでなく、知的障害の種目もある。陸上の走り幅跳びのアジア記録保持者、松本哲昇(てつのり)さん(23)=ACたまがわ=は、スポーツだけでなく、日々の生活や仕事でも挑戦を続けている。

 踏み切り板を強く蹴って体を宙に投げ出す。日本の知的障害者で、国際大会を目指す陸上の競技者は約380人。世界記録の7メートル48センチとは開きがあるが、昨年の世界選手権では6メートル33センチのアジア新記録で5位に入った。「アジアパラでは6メートル50センチ以上を出して1位になる」。走り幅跳びの試合は21日だ。

 大阪府大阪狭山市出身。育ての親だった祖父母を高校時代に亡くし、同じように知的障害を持つ1歳年下の弟と共に、児童養護施設で生活してきた。家族の記憶はあいまいだ。「たぶん生きていると思うけど、お父さんはどこかに行っちゃった。お母さんの顔は見たこともない。小学校の参観日に親がいないことが嫌だった」

■一人暮らし、仕事、スポーツ…難しい

 自分自身について、「普通の人よりも少し社会のルールが分かりにくい」と話す。学力は小学校高学年から中学生ぐらい。お金を管理し、一人で生活している。ただ、虐待の被害者に見られる人間関係を築くことが苦手な傾向がある。他者に甘えたり頼ったりできず、距離を保つ。自分の思いや、したいことを人に伝えるのが苦手だ。

 2010年3月に大阪府立たまがわ高等支援学校を卒業。就職して今年1月からは一人暮らしを始めた。しかし、仕事は長続きしなかった。「人間関係がうまくいかず、嫌になって会社に行けなくなった。朝起きて、ご飯を自分で作らなきゃいけないことがしんどい。全部が嫌になった」。次に就いた仕事も続かなかった。一時は引きこもって練習もできず、記録も落ちた。

 競技を始めた高校時代から指導をしてきた吉田実コーチ(47)は、「家族の支えがない中、一人暮らしをするだけでも難しい。その上、仕事もスポーツも続けるのは、さらに難しい」と話す。

 現在の収入は、2カ月に約13万円支給される年金と、1カ月約7万円の生活保護。高校卒業後に自立準備のための寮生活中にためた120万円は、陸上の練習や遠征、道具、生活必需品に使い切ってしまった。

■生活習慣、陸上のために

 それでもスポーツを続ける理由は何か。松本さんは「大きな大会で優勝したり、記録が出たりするとうれしくて、テンションが上がる。練習は楽しくないけど、応援してくれる人もいるから頑張ろうと思う」

 陸上のために、早寝早起きや、好き嫌いなく野菜も食べるという生活習慣を心がける。同じことをコツコツ続けることは得意だ。同府枚方市の陸上競技場で、夕暮れに中学や高校の陸上部選手に交じって、一人で黙々と練習している。就職活動も再開した。「仕事は、陸上を続けるためでもある。次はできるだけ、自分から話せるように、思いを伝えられるように努力をしたい」

 障害者陸上の切断クラスで活躍する走り幅跳び佐藤真海さんや、08年北京パラリンピック走り幅跳び銀メダリストの山本篤さんにあこがれる。「佐藤さんは英語がしゃべれてすごい。山本くんみたいに、世界で活躍する人になりたい」。同じような境遇の人から目指される存在になりたいのか、という問いかけに、真剣な表情で「そうですね」と即答した。

■目標はパラ五輪

 明確な目標もある。「2年後のリオ・パラリンピックでメダルを取りたい。(20年の)東京大会にも出られたらいい。29歳になる。練習環境さえあれば、いけないことはないと思う」

2014年10月18日16時46分    朝日新聞


障害のある人も気軽におしゃれを

2014年10月20日 02時02分35秒 | 障害者の自立

体に障害のある人も気軽に着こなせる衣服を紹介するファッションショーが埼玉県所沢市で開かれました。

所沢市の国立障害者リハビリテーションセンターが開いたファッションショーにはおよそ500人が集まり、体に障害のある11人が、オーダーメイドやリフォームされた衣服を着て登場しました。
このうち、指が自由に動かせない男性が身につけているワイシャツは、ファスナーで開け閉めし、いちばん上のボタンはマグネットで留められるよう工夫されています。
また、専用の電動車いすと合わせて使うウェディングドレスは、花嫁が立って歩いているように見え、外側のスカートを外すと「お色直し」をすることもできます。
ウェディングドレスを着た車いすの20代の女性は「まさか自分がドレスを着られるとは思っていなかったのでうれしいです。障害があっても着ることができる服が増えてほしいです」と話していました。
国立障害者リハビリテーションセンターの小野栄一障害工学研究部長は「おしゃれをしたいのに、できない人はたくさんいます。衣服が少しの配慮で着こなしやすくなることを知ってもらいたい」と話していました。

10月18日 18時15分   NHK

東京)凹凸触れて味わう版画 港区で19日まで展示

2014年10月20日 01時57分43秒 | 障害者の自立

 視覚障害者も楽しめる「ハンズ・オン・アート」の版画展が、港区麻布台2丁目の東京アメリカンクラブで19日まで開かれている。女性の留学を支援するボランティア団体「CWAJ」が催す現代版画の展示販売会で、一部の版画を立体コピーし、手で触りながら感じてもらえるようにした。

 立体コピーを作った作品は5点。吹田文明氏の「浜の花火大会」では、大小の点で花火の広がりを表現し、色の違う部分には凹凸をつけ、色鮮やかさも感じられるようにした。

 制作は、絵の主な輪郭をトレーシングペーパーで写し取り、A4判にコピーする。両手で持って触りやすい大きさだ。スクリーントーンで絵柄の違いに模様をつけ、特殊な熱処理をして凹凸のある絵に仕上げる。

 建物や風景は、手で理解しやすいように日本点字図書館員の指導を受けながら簡略化する。立体画を作った渡辺由香さんは「どこまで単純化するかが難しい。作りながら作家が絵に込めた思いへの理解が深まる」と話す。

 鑑賞時にはガイドが作家の気持ちや構図を説明する。作家のコメントは点字で用意した。以前の開催時には視覚障害者から「視力があったころに見た風景や色を思い出した」という感想もあった。

 版画展は3年以内の作品を公募し、201点を展示した。横尾忠則氏や篠田桃紅氏の作品もある。売上金は留学生や視覚障害学生の奨学金にする。午前11時~午後6時。入場無料。

2014年10月19日03時00分    朝日新聞