ゴエモンのつぶやき

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障害者団体からヒアリング 栃木県、差別対応指針策定へ対話

2016年07月02日 03時35分45秒 | 障害者の自立

 県は30日、宇都宮市内で障害者団体からのヒアリングを実施し、障害者差別対応指針策定に向け記載すべき事項などを聞いた。出席者からは「健常者と障害者の建設的対話や歩み寄りが大切」「障害に対する県民の理解が不可欠」といった意見が出た。ヒアリングは7月3日も実施し、県は8月にも指針の骨子を策定する。

 指針は4月施行の県障害者差別解消推進条例に基づいて本年度中に策定し、本県の実態に即した差別や合理的配慮の具体例を盛り込む。

 栃木障がいフォーラムの村上八郎(むらかみはちろう)代表は、不当な差別的取り扱いとはならない「正当な理由」や合理的配慮の提供ができない「過重な負担」について「障害者本人が納得する説明をきちんと行い、理解を求めてほしい」と訴えた。

7月1日    下野新聞


障害者差別解消法施行も悲痛な声 健常者との共存課題、所得格差深刻

2016年07月02日 03時18分24秒 | 障害者の自立

 今年4月、障害者差別解消法が施行された。しかし直後の5月には、障害者支援の法案を審議する衆院の委員会で、いったん参考人として呼ばれた難病の男性が出席を拒否された。参院選を前に、県内のある障害者は「健常者がやっていることを、私たちも当たり前にできる社会の実現」を願い、「政策をつくる際には、障害者を含めた市民の声を聞く場を増やして」と訴える。

  ■エゴですか?■

 「親は私を地元の小学校に入れたいと教育委員会にお願いした。でも『親のエゴ』と言われ、養護学校(現特別支援学校)に行くことになった。私が小学校に行くことはエゴですか?」

 脊髄(せきずい)性筋萎縮症による重度の障害で、人工呼吸器を使用しながら、車いす生活を送る吉田知栄美さん(40)=福井県越前市=は、30年以上前の出来事を振り返る。

 差別のような扱いは何度も受けてきた。「駅に行くと『乗るときは1週間前に言って』と言われた。『これ運んで』という駅員の会話が耳に入り悲しくなった」。他の客の迷惑になると、飲食店で入店を拒否されたことは、一度や二度ではない。

  ■8割超が貧困■

 差別解消法は、サービス利用や施設への入場に対して、障害による拒否を禁じている。対象は役所や学校、病院、商店など幅広い。

 同法の原案作成にかかわった福井市出身の全盲の男性で、日本障害者協議会の藤井克徳代表(66)は「障害者への差別、無理解をなくすため、社会の仕組みとして法が必要だった」と話す。

 同法を「健常者との格差を縮めるきっかけに」と期待する声もある。格差の象徴が所得。障害者が通う作業所などの全国団体「きょうされん」によると、「相対的貧困」の目安となる年収122万円以下は利用者の82%で、全人口の16・1%を大きく上回る。

 知的障害者施設の社会福祉法人「かすみが丘学園」(福井県坂井市)の担当者は「相談の多くは金銭で苦しんでいる人」と打ち明ける。藤井代表は「国の財政難は分かるが、せめて障害者福祉の予算分配率を高めてほしい」と訴える。

  ■拒否した国会■

 吉田さんは現在、ホームヘルプサービスを24時間受けながら、1人暮らしをしている。ささいな不便を感じることもあるが、迅速に対応してくれた例もある。

 近くのショッピングセンター「武生楽市」の2階の書店は午前0時まで営業しているが、エレベーターは午後10時で停止していた。指摘を受けた管理会社は「思いが至らなかった」と、翌日には0時まで動くようにした。「障害者は何も特別な存在でなく、一消費者。みんなと同じことを同じようにできることが自然なこと」という吉田さんの思いを理解してくれた。

 そういった当事者の声を封じるような動きがあった。5月の衆院厚生労働委員会で、いったん参考人質疑に呼ばれた難病の男性の出席が拒否された。理由は「やりとりに時間がかかる」だった。

 藤井代表は「国民に範を示す国会ですら、障害者に対する意識は低い。だからこそ、われわれは声を上げ続けていくしかない」と力を込める。

 ■障害者差別解消法

 公的機関と民間事業者に対し、障害者を差別的に扱うことを禁じる法律。設備やサービス提供の方法など、費用や人手がかかり過ぎない範囲で柔軟な対応をする「合理的配慮」を求めている。公的機関は義務、民間事業者は努力義務とされる。直接的な罰則はないが、差別を繰り返して改善が期待できない事業者には、国が報告を求め、助言や指導、勧告ができる。

1人暮らしを支援してくれる友人たちと談笑する吉田さん(左から2人目)=6月20日、福井県越前市庄町 

障害者差別解消法施行も悲痛な声 健常者との共存課題、所得格差深刻

2016年7月1日   福井新聞


見えなかったものを可視化する視覚障害者向けの3Dサービスを開始

2016年07月02日 03時12分27秒 | 障害者の自立

[株式会社ミリメーター]

子供の成長記録や思い出の手紙を物体化することで、視覚障害者のエンジョイライフをサポートします

株式会社ミリメーター(本社:東京都品川区、代表取締役社長:粕谷孝史)は、株式会社オープンエイジ総合研究所(本社:東京都渋谷区、代表取締役:小田島雅章)と共同で、視覚障害者向けの立体型画像と点字を組み合わせた販売サービスを2016年の夏から開始します。



日本には30万人を超える視覚障害者がいて、内3万人は点字だけで生活しています。点字プリンターといった支援ツールや点字新聞のようなサービスが提供されていますが、幾つか課題もあり十分と言える状況ではありませんでした。


与えられた情報の中から取捨選択することしかできず受動的にならざるを得ない
表現方法が限られ、リアルタイム性のあるサービスがない
そもそも視覚障害者からみてどこに情報があるかわからない


そこで、社会の課題解決に挑戦しているオープンエイジ総合研究所と共同で、視覚に障害がある方やそのご家族のために、写真や画像から立体の絵を作り、点字と組み合わせることで世界に一つだけの絵本を製作するサービスを開始します。従来の限定的かつ断片的な「点の世界」から脱却し「立体の世界」に移行することで、点と立体の融合による新しい感覚を生み出し、課題を解決することを狙いとしています。

例えば、子供の成長記録や思い出の手紙、世界各地の写真を点字のメッセージと合わせて物体化することで、視覚障害者1人1人にあわせた個性ある情報を伝える手段を提供するだけでなく、意思を発信できるコミュニケーションの場を生み出すことも可能になる見込みです。

サービスの実現方法
点図や点字の世界においては、プリンターやディスプレイの制約から点の有無という2次元の情報しか表現できませんでした。しかし、3Dプリンターという新しいテクノロジーを利用すれば、3次元の豊かな表現が可能です。複雑な絵や写真をそのまま手の感触で読み取れるようにする今回のサービスは、視覚障害者に向けた新たなサービスが生まれるきっかけにもなると考えています。

ミリメーターは、社会的に必要とされるサービスであれば僅か数人のためであっても挑戦したいと考えており、このサービスに自社の3D技術とノウハウを提供することでサービスの実現と定着化を支援していきます。


株式会社オープンエイジ総合研究所について
株式会社オープンエイジ総合研究所は、人と人とのコミュニケーションの機会や空間をプロデュースし、未来のITサービスにおける異業種間の人と人との繋がりを生み出すべく、様々な社会課題に対応していきます。詳細は以下をご確認下さい。http://openage.co.jp/

株式会社ミリメーターについて
株式会社ミリメーターは、職人の精巧な技と最新のIT技術を組み合わせることで未来の当たり前を実現していくことを目指し、2015年10月に設立された会社になります。これまで、3Dプリンターで立体文字を製作するECサイト「ラストワンズ」やおもちゃの線路の新ブランド「ワンレール」など、世の中に存在しないサービスを生み出してきました。これからも最新技術の可能性を最大限に活かし、Made in Japanのものづくりの活性化に寄与していきたいと考えています。詳細は以下をご確認下さい。http://millimeter.jp

(2016/06/30-15:22)  時事ドットコムニュース


障害者に働く場 トイレットペーパー工場整備

2016年07月02日 03時02分24秒 | 障害者の自立

 障害者の活躍の場を広げようと、山形県鶴岡市の社会福祉法人「月山福祉会」が今月、市内の大山工業団地に整備していたトイレットペーパー製造工場を稼働した。障害者が一部作業を担当して65メートル巻きの製品を1日数千個作り、官公庁や企業に売り込む。
 鶴岡市開発公社から購入した約3300平方メートルの敷地に、木造平屋の工場(床面積約500平方メートル)を建てた。事業費は約8000万円。静岡県の事業所から購入した中古の巻き取り機や裁断機は、1時間で1600個の製造能力がある。
 月山福祉会の資源回収事業で集めた古紙を一関市の製紙会社でロール状の原紙に加工した後、新工場で製品化する。同法人が運営する授産施設「作業所月山」の利用者10人ほどが、箱詰めや機械の操作補助に携わる。
 初年度の売り上げは約500万円を見込む。将来は年商5000万円を目指し、作業する障害者も25人まで増やす計画だ。

石川一郎理事長は「下請けだけでなく、独自の事業を構築することで障害者の雇用機会や工賃の増加につなげたい」と話している。

裁断されたトイレットペーパーを箱詰めする利用者ら

2016年06月30日   河北新報

 


知的障害の壁、跳び越える リオ目指す走り幅跳び選手

2016年07月02日 02時54分41秒 | 障害者の自立

 環境に恵まれず、スポーツを続けられない――。知的障害者のアスリートを阻む壁を越え、リオデジャネイロ・パラリンピック出場を目指す選手がいる。陸上男子走り幅跳びの山口光男(27)=パーパス。経済的自立、結婚、子育てをしながら、夢の舞台に向けて努力を重ねている。

 山口はいう。「パラリンピックでいい成績を出したい。知的障害のスポーツが盛り上がり、他の選手の雇用環境が良くなっていくといい」。6メートル72の日本記録保持者。リオ大会の日本代表入りは当落線上にいる。30日に国際パラリンピック委員会(IPC)が通知する、日本選手の出場枠数によって当落が決まる。

 特別支援学校高等部で陸上部に入り、当時の日本記録に迫る6メートル04を跳んだ。だが、社会人になって一時伸び悩んだ。母と6人の妹弟の生活を支えるために、長く残業をして練習時間を削るしかなかった。

 ログイン前の続きパラアスリート界では、「プロ選手」も珍しくなくなった。しかし、多くは身体障害の選手。知的障害の選手で企業の支援や専門的な指導を受ける例は、陸上では特に少ない。平均賃金も身体障害者の半分ほどしかないため、きちんとした食事や休養をとれず、自腹で国際大会に出場しても結果を出すのは難しい。

 山口は、今の所属先の会社での仕事ぶりが認められ、準社員から正社員になって収入が増えた。遠征費の援助も受けられるようになり、週4、5日の練習時間を確保。6メートル以上で記録が安定し、今年、日本記録を出した。2年前に陸上仲間の女性と結婚し、2人の娘を授かった。一戸建ての自宅や車も購入した。

 知的障害者は、身体障害者と比べてパラリンピックの陸上でメダルを狙える選手は少ない。4年前のロンドン大会は、陸上で3人が出場したがメダルに届かなかった。山口は「自己ベストを出せば、リオでも入賞できる」。知的障害選手の可能性を切り開く先頭に立っている。

写真・図版

ジャパンパラ陸上の走り幅跳び(T20)で優勝した山口光男

2016年6月30日   朝日新聞