ゴエモンのつぶやき

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〜音のバリアフリー化に向けた取り組みとして〜広島銀行10店舗で【ミライスピーカー®】が採用されました

2017年01月01日 03時06分08秒 | 障害者の自立

株式会社サウンドファン(所在地:東京都台東区、代表取締役、佐藤和則 以下「当社」)が開発、製造、販売する音のバリアフリースピーカーのミライスピーカー®が、広島銀行の受付発券機の呼び出し用スピーカーとして、10店舗にて正式に運用を開始いたしましたのでお知らせいたします。広島銀行では、障害者差別解消法が施行した2016年4月に、他の地方銀行に先駆けて、本店営業部を加えた2店舗でミライスピーカー運用開始。その後、順次他店舗への導入がすすみ、現在、10店舗(本店営業部、銀山町支店、大手町支店、広島西支店、呉支店、平和大通り支店、尾道支店、福山営業本部、福山南支店、広島駅北口支店)でミライスピーカーの稼働がスタートしています。

株式会社サウンドファン(所在地:東京都台東区、代表取締役、佐藤和則 以下「当社」)が開発、製造、販売する音のバリアフリースピーカーのミライスピーカー®が、広島銀行の受付発券機の呼び出し用スピーカーとして、10店舗にて正式に運用を開始いたしましたのでお知らせいたします。

 広島銀行では、2016年2月より広島西支店におきまして運用検証を行っておりましたが、検証の結果、2016年4月6日より本店営業部を加えた2店舗で正式運用開始。その後、順次他店舗への導入がすすみ、現在、10店舗(本店営業部、銀山町支店、大手町支店、広島西支店、呉支店、平和大通り支店、尾道支店、福山営業本部、福山南支店、広島駅北口支店)でミライスピーカーが稼働しています。

 ◆ミライスピーカーについて

ミライスピーカー®は、すべての人の「聴こえる」を目指して開発された、特許取得済み、障害者差別解消法対応の音のバリアフリースピーカーです。一点の音源から発せられる従来のスピーカーに比べ、曲面の振動板全体で音を発生させる『曲面サウンド』のため、聴こえに不安をお持ちの方から健聴者まで多くの方に、大音量を出すこと無く遠くまで音を届けることができます。

 ◆広島銀行での活用方法について

ミライスピーカーの特性を活かし、広島銀行では店頭にある順番をお知らせする受付発券機にミライスピーカーを接続し、呼び出しアナウンスをミライスピーカーから行なっています。ミライスピーカーを活用することで、うまく聞き取れないというお客様を減らし、広いスペースでも大音量にすることなく隅々まで音を届け、音のバリアフリー環境を来店されるお客さまに提供しています。

カウンター業務を担当する行員の方からは、「ミライスピーカー®設置後はお客様が従来よりも早くにカウンターにお越しになられます」というご評価をいただいております。

広島銀行では、音のバリアフリー化に向けた取り組みにより、地域のお客さまとのコミュニケーションを大切にし、安心・快適に窓口をご利用いただけるよう努めていらっしゃいます。

ミライスピーカーは、多くの人が集まる公共性の高い場での音のバリアフリースピーカーとして有効であり、今後も活躍の場を増やして参ります。

 

*ミライスピーカーは、日本特許第5668233号及び世界特許優先権を取得しています。

株式会社サウンドファン   2016年12月30日


発達障害の学生支援 松山大、カウンセラーら常駐 愛媛大、教員ら情報共有図る

2017年01月01日 02時59分37秒 | 障害者の自立

 障害者差別解消法の施行(2016年4月)などで発達障害への支援が進む中、愛媛県内の大学も取り組みが始まっている。授業の選択をはじめ学内外のさまざまな場面で自主性が求められる大学生活は、発達障害の症状によっては本人への負担が大きい。留年や退学につながるケースもあり、大学側も支援の在り方を模索している。

 県内の短大に通う男子学生(19)は数年前、発達障害の中の自閉スペクトラム症と診断された。急な予定の変更などにうまく対応できないほか、他人の視線や気配、音を苦痛に感じる。授業中に突発的な音が鳴ると、頭が重くなり反射的に体が萎縮するという。

 短大では講義のスケジュールなどをすべて自分で管理しなければならず、時間変更などの見逃しは、すべて自分に跳ね返る。集団行動を強いられる機会が多かった高校時代と比べれば過ごしやすい面もあるが「自分で全部確認しないといけない。主体的に取り組むのは苦手」と打ち明ける。

 日本学生支援機構によると、2015年度の大学、短大、高専生で、発達障害と診断されている学生は3442人(前年度比約26%増)。発達障害が疑われ、学校側が何らかの支援をする学生は2959人となっている。愛媛大では十数人、松山大では15人前後を把握している。

 松山大は15年10月、情報共有の規定を作り、障害がある学生を支援する体制を整えた。16年10月からはカウンセラーと精神保健福祉士が常駐する個別支援コーナーを設置。発達障害の学生にはリポート提出日の管理などの支援をするが、学生支援室の宇田英昭室長は、高校までとは規模や在り方が違う大学で支援を求める学生が増えた場合、どこまで一人一人に合わせた対応ができるか懸念する。

 愛媛大は04年ごろから障害がある学生向けの相談窓口を整備しているが、複数の発達障害の学生を担当した愛媛大の教員は、窓口間の意思疎通が不十分と指摘。現在は講義の担当教員に配慮を求める文書を渡すなどし情報共有しているが、具体的な指示がないなどの課題はあり「卒業までの継続的な支援には、障害の早期発見と全学でのサポートが必要」と訴える。

精神保健福祉士らが常駐する松山大の個別支援コーナー

2016年12月31日(土)(愛媛新聞)


なぜ発達障害者は日本企業で働くのが辛いのか?

2017年01月01日 02時55分17秒 | 障害者の自立

年末でありますが、ネットを巡回していましたら以下のようなまとめを発見しました。

発達障害のある人の認知と思考②~ASDのある人の職業適正を考える~

上記のまとめに掲載されているように、発達障害のある人の就労支援に携わって来た松本太一さんによれば、

ASDの人が得意な仕事とは「業務上の判断に必要な全ての情報が静的データとして提示されている仕事」と言えないか。逆に苦手なのは「判断に必要なデータが動的であり実行して初めてわかるような部分が多い仕事」であると言えないだろうか。

でありますが、私はこのまとめを読んで、英語圏の職場と、日本の職場の違いを考えていました。

英語圏と日本の職場の一番の違いは、前者は個人主義的であり、後者は集団主義的であるという点です。

個人主義的というのは、仕事の指示や品質標準というのが、ある程度は明文化されています。各人の担当する仕事は明確になっており、分業制が基本です。属人化を極力避けてあるので、その仕事に、似たような技能を持つ他の人を割り当てることも可能です。責任分界点は雇用契約書で明確化され、業務評価や業務の工数計算もやりやすくなっています。

基本的には決められたこと以外はやりません。作業や意思決定に必要な情報は極力共有化されるので、外部の人や新人でも、仕事がやりやすくなっています。

つまり上記まとめのように、静的なデータを元に作業したり意思決定することが多い環境なのです。

こういう仕組みは、英語圏が文化的に個人主義である点と強いつながりがあると考えています。個人主義ということは、各自が最初から異なる存在であるということを前提とする社会のことであり、お互いが異なるため、情報を極力言語化して伝え、意思の疎通をはかります。

言語化するということは、動的なデータを記録したり、言葉でいい換えるということですから、静的なデータに置き換える、ということです。

アメリカの職場のマニュアルや学校の教科書は驚くほど分厚く、イギリスではやたらと企業のトップや幹部が従業員向けの対話会をやります。言語で説明することが前提だからです。アメリカの場合特に人が多様ですから、日本の教科書やマニュアルだと省くことまで書いてあります。

情報は言語化され文書化されているので、チーム内の統制を高めるような儀式は、日本に比べると多くはありません。人事部がパーティーやチームビルディング活動をやることもありますが、人の移動が激しいため、その効果はそれほどありません。

一方、日本も所属する集団主義的な文化圏の場合は、チーム、会社、村、学校、地縁、血縁、学閥等、同じ組織に所属する人間なら、お互い似ているということを前提するので、全てを語りません。意思疎通には非言語的なコミュニケーションを重視します。ジェスチャーや仕草、行動、習慣などを通して意思の疎通をするので、思っていることの言語化を避けます。

組織内のルールやノウハウは明文化しません。空気を読んで作業することが前提なので、各自の責任分界点や担当範囲は曖昧です。業務の多くは属人化し、アイディアやノウハウは言語化せず、盗んで覚えろ、見て覚えろ、空気を読め、という対応が求められます。

つまり、日本の組織内では動的なデータを駆使して作業したり意思決定したりすることが多い、ということです。

外から来た人間、第三者、新人、外国人などには極めて厳しい環境であります。一方で、言語化や文書化の手間は省けるので、コミュニケーションの「コスト」は低くなります。言語化できないノウハウや知も集団の中で伝承されます。そのため組織の管理や作業の効率はよく、緻密なサービスや作業が可能になります。

集団の統一感を保つための儀式が盛んに行われます。学校であれば、それは文化祭や体育祭、遠足であり、職場なら飲み会や親睦会、朝礼、町内会ならドブさらい、廃品回収に祭りです。そうういった儀式は大変重要なため、労働時間外の私的な時間も費やすことが当たり前だと考えられています。そのため、日本の人は、学校や職場で過ごす時間が長くなります。

英語圏の職場、特にテック業界には発達障害者だろうなと思われる人が少なくありません。公言している人もいます。日本だったら即クビになってしまうようなタイプの人です。彼らは管理職にはなりませんが、技術専門家や外部コンサルタントとして結構な報酬を稼いでいます。しかも技術専門家の方が管理職よりも高報酬だったりします。

発言が単刀直入すぎるとか、空気を読まないとか、職場のクリスマスパーティーに来ないといったことは、それほど批判されません。求められるのは雇用契約書に定義された適切なアウトプットを出すことなので、それ以上のことは求められていないからです。ですから、時々変なやつだと言われることはありますけども、多少コミュニケーションに難があってもなんとかなります。

英語圏のテック業界が画期的な技術なビジネスモデルを生み出している理由の一つには、静的なデータを使用して働くことが可能だということがあるかもしれません。そういう環境は、発達障害者やその境界線にある人だけではなく、外国人や外部協力者にとっても楽な職場です。

日本の衰退というのは、組織の少なからずが、動的なデータを使用して働くことが最適化されすぎてしまったがために、サイロ化しているというところにあるかもしれません。効率が良すぎることの裏返しとして、イノベーションや多様性を犠牲にしているのです。

12月 31, 2016, 08:26 am JST


障害者と企業をつなぐ 兼久信次郎さん

2017年01月01日 02時45分19秒 | 障害者の自立

 ITや印刷など県内18カ所の障害福祉事業所が共同で仕事を受ける「えひめICTチャレンジド事業組合」で今年から事務局長を務める兼久信次郎さん(55)=松山市森松町。障害者の手掛けた商品の品質の良さに驚く企業や消費者が多く、手応えを感じている。

 県NPO支援センターで企業との中間支援業務に携わったことがきっかけで、今は障害者と企業の仲介や運営支援などに尽力する。障害者の在宅就労ネットワークの拡大を目指し、「品質で選ばれるようになることが大切。障害者の自立ややりがいにつなげたい」と熱く語る。

   兼久信次郎さん

2016年12月31日(土)(愛媛新聞)


栃木県内、無人駅が全体の4割 障害者のバリアフリーや安全対策に懸念

2017年01月01日 02時38分00秒 | 障害者の自立

 東京メトロ銀座線で盲導犬を連れた視覚障害のある男性がホームから転落、亡くなった事故から4カ月余り。県内の鉄道駅の4割は無人駅で、バリアフリーや安全対策が十分とは言い難い。障害者団体はハード面の充実とともに、一般の駅利用者にも「バリアー解消のため共に考えてほしい」と呼び掛ける。

 鉄道各社によるとJR、私鉄、第三セクターを合わせ県内には計114駅あり、このうち45カ所、39%が無人駅。「早朝と夕方以降は無人」といった部分的な無人駅も含めれば60カ所と、5割を超える。

 ここ10年、その数はほぼ変わらないが、2012年4月に真岡鉄道久下田駅が無人化された。

 JR烏山線の無人駅の一つ、下野花岡駅。ホームに黄色い点字ブロックはあるが、電光掲示板や構内アナウンスはなく、近くの踏切の警報音で初めて列車の接近に気付く。車いす用のスロープなどはない。

 県視覚障害者福祉協会の石田(いしだ)セツ子(こ)副会長(63)は「私が一人で無人駅を利用するのはまず無理」と率直に話す。

 弱視の石田さんは、使うのは有人駅だけ。

 「駅には情報面のバリアーがある」と、県聴覚障害者協会の喜井寛(きいひろし)理事(35)。鉄道が趣味で無人駅を使うが「遅延などの情報はスマートフォンで入手するしかない」と打ち明ける。

 電光掲示板やテレビ電話、手話ができる駅員の養成などを期待し、一般の駅利用者にも「災害などの緊急時、メモや身ぶりで手助けしてくれたら」と呼び掛ける。

2016年12月31日    下野新聞