ゴエモンのつぶやき

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除雪困難な高齢者や障害者宅 住民組織が力発揮

2017年01月28日 12時49分26秒 | 障害者の自立

 連日の大雪が公共交通機関や市民の日常生活に大きな影響を与える中、鳥取県内では雪かきが困難な高齢者や体が不自由な人の家の除雪作業が、官民それぞれで進んでいる。高齢化率が高い日野郡や西伯郡では、住民らが自助の精神を発揮している。

 25日午後、同町佐摩の大山小校区の住民らでつくる地域自主組織「まちづくり大山」は、夫を病院に連れて行くため車を出したいという女性(74)の依頼で、小型除雪車を所有するメンバーを派遣。除雪に当たらせた。

 まちづくり大山は2015年冬から「おたすけ隊」と銘打った助っ人事業を展開。「地域のために」との思いやさまざまな技能にたけた住民約60人が登録し、農機具の修理や草刈りなどを担う。除雪を依頼した女性は「この年になると除雪は辛い。日ごろの活動も含め助かる」と組織の取り組みを支持する。

 高齢化率が50%に迫る日野町では、菅福地区の民生委員や一般住民、移住者たちが3年前に組織した「菅福除雪隊」が、22日から活動を始めた。発足当初、菅福地区だけだった活動エリアは昨年から黒坂や根雨など地区外にも広がり、メンバーに地域おこし協力隊を加えるなど活動の幅を広げてきた。

 24日は早朝からグループをつくり除雪。40メートルにも及ぶ距離を雪かきすることもあるが、隊員の一人、中山法貴さん(40)は「雪かきに苦労している姿を見ると放っておけない。しんどいけど頑張らないと」と汗を流す。

 一方、鳥取市は高齢者や障害者を対象にした市職員だけで編成する「除雪応援隊」が4年ぶりに出動した。今回の大雪では市役所本庁舎や各支所を通して、市内全域で14件の要請があり、延べ46人が作業に当たった。地域での除雪体制が整うまでの取り組みで、市危機管理課は「防災の基本となる自助共助の一環。地域の助け合いを少しでも支援したい」と話す。

2017年1月26日       日本海新聞