相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で19人が刺殺された事件で、神奈川県は7日までに、施設の建て替え方針案を公表した。最新の防犯設備を導入する一方で、周辺の塀を撤去して地域住民との交流も図る。障害者団体や有識者の意見を盛り込み、3月までに「再生基本構想」として発表する。
建て替え案によると、警備会社への通報機能を備えた防犯カメラやブザーを設置。最先端のロボット技術の活用も検討する。
地域に開かれた施設として障害者への理解を進めるため、管理棟や敷地内に住民が自由に出入りできるスペースを確保。特産品販売やバザーを通じて入所者らとの交流を促す環境をつくる。完成は2020年度を予定し、総工費は60億~80億円を見込んでいる。
2017/1/7 日本経済新聞