ピョンチャン(平昌)パラリンピックを来年に控え、障害者クロスカントリースキーの大会が北海道旭川市で開かれ、バンクーバーパラリンピック金メダリストの新田佳浩選手が力強い滑りをみせ優勝しました。
大会は、旭川市の富沢クロスカントリースキーコースで開かれ、このうち、立って滑るクラスには障害者クロスカントリースキーの第一人者、新田選手や、高校2年生の星澤克選手など6人が出場しました。
最後にスタートした新田選手は、序盤からスピードに乗ると先行する選手を次々に抜き去って5キロを滑りきり、13分53秒6でフィニッシュしました。新田選手の最終的なタイムは障害の程度に応じた係数をかけて13分20秒2で、2位の星澤選手に1分以上の差をつけて優勝しました。
新田選手は今シーズンはじめに靴ずれが悪化した影響で、本格的なレースを再開したばかりで、「3月にはピョンチャンパラリンピックのプレ大会があるので、そこでまずは金メダルを取りたい」と話していました。
また、座って滑るクラスでは、唯一出場した20歳の新田のんの選手が2.5キロのコースを13分10秒8で滑り、障害の程度に応じた係数をかけたタイムが11分51秒7で優勝しました。
新田のんの選手はインターネットを通して広く資金を調達する「クラウドファンディング」を利用したということで、「競技用のシットスキーを製作できてうれしかった。ピョンチャン大会の出場権獲得を目指して支援してもらったシットスキーで継続して大会に出て行きたい」と話していました。
1月8日 NHK