長野県東御市を中心に、パラリンピックの正式種目「ボッチャ」の普及に取り組む「とうみユニバーサルスポーツクラブ」が、優れた健康増進活動を行う団体などに贈られる本年度の「運動器の10年・日本賞」の最高賞「日本賞」に選ばれた。障害の有無にかかわらず楽しめるスポーツとして競技人口は徐々に増えており、同クラブは今回の受賞を「競技が知られ、障害者の社会参加につながればいい」と喜んでいる。
同賞は公益財団法人「運動器の10年・日本協会」(東京)主催。同クラブの活動について、手足に重い機能障害がある人や介護が必要な高齢者など一般的にはスポーツが難しいと思われている人に機会を提供するとともに、障害の有無に関わらず、誰もが同じ種目に参加し一緒にスポーツを楽しむ環境をつくり上げた点が素晴らしい―などと評価された。
ボッチャは、白い目標球に目がけてボールを投げ合うスポーツ。重度脳性まひや、手足にまひがある人も取り組める競技として考案され、昨年9月のリオデジャネイロ・パラリンピックのチーム(脳性まひ)で日本は銀メダルを獲得した。
東御市内では以前から、誰もがスポーツを楽しめる環境づくりを求める声があり、障害者団体が主体となりユニバーサルスポーツの普及に取り組んできた。これらの団体を中心に2015年4月、「とうみユニバーサルスポーツクラブ」が発足。月1回の練習日を設けたり、一般向けの体験会を開くなどしている。
クラブ会長の関豊春さん(74)=東御市滋野乙=は「受賞を機に、地域のみなさんにボッチャを理解してもらえればいい」と話している。28日に都内で表彰式がある。
(1月24日)
メディアゴン編集部
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発達障害者(自閉症スペクトラム、注意欠陥多動性障害ADHD、学習障害)の人たちは、その人ならではのユニークすぎるこだわりを持っている。
有名な映画『レインマン』(1988)の主人公は、テレビ法廷バラエティを必ず見なければ気が済まないし、航空機事故の歴史には異様に詳しい。映画『シンプル・シモン』(2010)のシモンくんは、毎日決まったメニューを3食食べる。それ以外は受け付けない。
数学が好きで好きで物理学しか分からない天才がいるかと思えば、危険生物の知識においては誰にも負けないという人がいる。これらは、彼ら彼女らの特性によるものだが、このこだわりが、数学のように社会的に役に立つものではないところがまたすばらしい。
これら「こだわり」について、発達障害の当事者による『私のこだわり大放談会』が、1月29日(日)夕方6時から、ニコニコ生放送メディアゴンチャンネル(http://ch.nicovideo.jp/mediagong)で放送される。発達障害の当事者が集まっての生放送である。この放送は当事者トークイベント「ナマバラ」と、長い歴史を誇るネット放送、発達障害情報バラエティ「バラバラ」と「メディアゴンチャンネル」がトリプルコラボして行われる公開生放送である。
『私のこだわり大放談会』では、これぞ 自閉症の人だと感心するようなニッチなこだわりに、大爆笑(あるいは共感の嵐?)を期待したい。番組では「傑作!発達障害川柳」も募集する。実はこの発達障害川柳は、精神障害に悩む人が自分の居場所を求めて作った名作「幻聴妄想カルタ」を、発達障害者が川柳でやったらどうなるか? に挑戦する初めての試みであるという。
ところで、そんな「幻聴妄想カルタ」から傑作をひとつ紹介する。
「コンビニに入ったら客が全員友達」
「傑作!発達障害川柳」ではどんな川柳が集まるか? 妙に楽しみだ。
インフォシーク
加山俊夫・相模原市長は11日、措置入院制度の見直しについて古屋範子・厚生労働副大臣と会談し、要望書を手渡した。措置入院から退院した人の支援を自治体任せにしないようクギを刺した。会談後、加山市長は記者団に「我々の要望をよく理解していただいた」と話した。厚労省は精神保健福祉法の改正に向け、3月までに詳細を詰める方針だが、厚労省の検討会では反発が広がっている。
要望書は神奈川県、横浜市、川崎市の連名で提出した。加山市長は措置入院後のフォローについて、「(関係機関の間での)情報共有の在り方など、指導要領の中で具体的に明示してほしいと副大臣にお願いした。自治体の担当者の判断ではあいまいになってしまう」と語った。
神奈川県立の障害者支援施設「津久井やまゆり園」(相模原市)で発生した殺傷事件を踏まえ、厚労省はすべての措置入院患者に対し、措置権者(都道府県知事・政令市長)が退院後の支援計画を作るよう義務付ける方針。事件前に措置入院していた植松聖容疑者に対する同市のフォローが不十分だったと判断したからだ。
同意なき支援なし
要望書は、厚労省の方針に“待った”をかけた格好だ。
措置入院の目的は医療と保護であり、犯罪防止ではないことを強調し、退院した患者の同意を前提として自治体が支援する仕組みにするよう求めた。本人が同意しない場合には支援計画を作らないことが妥当だとする含みを持たせた。
また、措置入院患者をめぐり、大麻所持など犯罪が疑われる事実を病院や措置権者が把握した場合の対応について、国が明確化するよう求めた。
津久井やまゆり園事件では、植松容疑者に大麻の陽性反応があったことを措置入院によって知った同市が、その事実を警察に伝えなかった。このことが事件を防げなかった要因だと批判された。
措置入院によって知った患者の情報をみだりに外部に出せない措置権者としては、そうした情報を警察などと共有しようとしても、制度的な後ろ盾がないと実際には難しいという思いがある。
厚労省は措置入院制度の見直しにあたり、警察につなげるべき事例を措置権者に例示する考えだが、措置権者側は「判断に迷うような漠然とした指針では困る」(同市精神保健福祉課)と懸念する。
検討会委員も反発
事件の再発防止策をまとめた厚労省検討チームの最終報告(昨年12月8日公表)は、警察、病院などが措置入院制度の運用を協議する場を地域ごとに設けるよう提案。犯罪が疑われる情報の取り扱いも協議の場で決めるよう求めている。
しかし、法改正に向けて詳細を詰める厚労省の「これからの精神保健医療福祉のあり方に関する検討会」(座長=樋口輝彦・前国立精神・神経医療研究センター総長)の6日の会合では、委員から「犯罪の疑われる情報という記述は削除すべきだ」「措置入院患者に特化した対応で差別的だ」「こうした制度改正をすると後世の人が迷惑する」などと反発の声が上がった。
2017年01月24日 福祉新聞編集部
高鍋署川南交番が川南町中心部のサンA川南文化ホール前に移転新築し、23日、開所式が行われた。町の基幹産業である農畜産業にちなんだ、牛舎やサイロをモチーフにした外観が特徴だ。
木造2階建てで、応接室や来客用の駐車スペースを設置。障害者や高齢者に配慮して段差をなくし、多目的トイレも設けている。旧交番は1977年建築で老朽化していた。
4人が勤務し、約3100世帯を受け持つ。八代嘉彦所長(59)は「住民の信頼に応えられるよう、一生懸命勤務に励みたい。広い応接室も設置されたので、気軽に立ち寄ってほしい」と話した。
2017年01月24日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
平成40(2028)年の2巡目国体誘致に向け、有識者らによる「県国体検討懇話会」(座長・大宮登高崎経済大教授)は23日、大沢正明知事に報告書を提出した。
懇話会は昨年10月~今年1月にかけ計3回実施。国体の意義や課題の洗い出しを行ってきた。大宮座長は「国体は選手のモチベーションにもつながり、高齢者や障害者を含めた共生社会の実現にも非常によい」と話した。大沢知事は、施設整備の課題などにも触れながら「国体1回限りで終わりではもったいない。昭和58年の『あかぎ国体』とは取り巻く環境も変わってきているが目指す方向や課題を県庁内でも検討したい」と語った。今後、県は議会や教委の議決を経て文部科学省と日本体育協会に開催要望書を提出する予定。
2017.1.24 産経ニュース