ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

医療的ケア必要な子ども全国で増加 公立小中への受け入れ、地域差も

2017年01月04日 00時49分17秒 | 障害者の自立

 新生児医療の発達を背景に、たん吸引や胃に直接栄養を送る「経管栄養」など、医療的ケアが必要な子どもは増加傾向にある。文部科学省によると、公立特別支援学校では2006年度の5901人から15年度は8143人(福井県73人)になった。

 全国の公立小中学校には839人(15年度)が通っているが、福井県は都道府県で唯一ゼロ(同年度)。石川県は8人、富山県は2人だった。福井県教委は「保護者の意向を踏まえて対応しており、特別支援学校を希望しているということだろう」と話す。

 一方、大阪府は公立小中に通う児童生徒が146人(東京都は40人)に上り、配置されている看護師は130人(同6人)と、都道府県の中でも圧倒的に多い。

 同府は2006年度、小中学校に看護師を配置する市町村に経費のおおむね半額を補助する事業をスタート。大阪市では、研修を受けることでたん吸引などの医療的ケアを認める国の制度を活用し、15年度までに96人の教員を認定した。16年度も60人以上が研修を受けるなど、児童生徒の公立小中への受け入れを積極的に行っている。

 16年4月に障害者差別解消法が施行されたのを踏まえ、文部科学省は16年度、これまで特別支援学校を対象としていた看護師配置補助について、小中学校を追加。予算額も15年度の2億3500万円から7億円に引き上げ、医療的ケアを必要とする児童生徒の教育の充実を図っている。

福井新聞


車いすテニス 吉田記念テニス研修センター・吉田宗弘理事長(74) 

2017年01月04日 00時44分50秒 | 障害者の自立

誰もが集う「聖地」に 国枝選手を世界一に導く

 日本人ペア対決となったリオデジャネイロ・パラリンピック車いすテニス男子ダブルスの3位決定戦。銅メダルが決まると、国枝慎吾選手(32)は両手を突き上げ、目に涙を浮かべて斎田悟司選手(44)と抱き合った。ネット越しに、同じ真っ赤なユニホームの真田卓(31)、三木拓也(27)両選手と固く握手し、健闘をたたえ合った。

  この一戦を、柏市花野井のテニススクール「吉田記念テニス研修センター」(TTC)の吉田宗弘理事長(74)は自宅のテレビで見守った。4人は各地からTTCの門をたたき、切磋琢磨(せっさたくま)した仲。「TTCでの練習がいろんな形で役立ち、彼らの力になっている」とほほ笑んだ。

 平安時代から続き、地元で代々名主を務めた吉田家の43代当主。妻は日本初のウィンブルドン・ダブルス優勝で知られる和子さん(65)=旧姓沢松=だ。学習院大ではスキーや山登りに熱中し、卒業後はオーストリアの国立スキー学校で7年間、指導員を経験した。帰国後、父の故俊二さんが柏市に設立した会員制テニスクラブの運営を任されたが「誰もが自由に、専門的にテニスを楽しめる場を提供したい」と1990年、私財を投じてTTCを新たにオープンした。

 森に囲まれた約3万平方メートルの敷地に屋外コート10面と屋内コート4面、フィットネスルームを備え、世界トップの指導者を招いて毎年研修会を開き、選手やコーチの底上げを図った。車いすテニスは76年に米国で始まり、国内では日本車いすテニス協会の前身「日本車いすテニス連絡協議会」が86年に設立されたばかりだった。「コートに傷が付く」と他施設で利用を断られた車いすの障害者も積極的に受け入れ、スロープや階段昇降機を設置し、トイレを改修してバリアフリー化を進めた。

 オープンから5年ほどした頃、母親に連れられてきたのが、9歳で脊椎(せきつい)腫瘍のため車いす生活になった地元の小学6年生の国枝選手だった。素質を見込み、15歳の時「海外を見てきた方がいい」と欧州遠征を勧めた。現地でレベルの差に衝撃を受けた国枝選手は、トップとの対戦を夢見て一心不乱にラケットを振った。

 2004年のアテネパラリンピックで斎田選手とのダブルスで初の金メダルに輝く。それでも満足せず、翌年「シングルスでも世界一になりたい」と打ち明けた。覚悟を感じた吉田理事長は渡豪し、世界ランカーを育てたメンタルトレーナー、アン・クイン氏に直談判して指導の約束を取り付けた。国枝選手はクイン氏との出会いで「俺は最強だ」と自身に暗示をかけて鼓舞するメンタルトレーニング法を身につけ、シングルスで前人未到の107連勝を成し遂げ、08年北京、12年ロンドン両パラリンピックのシングルスで金メダルをつかんだ。

 国枝選手が今も練習拠点にするTTCは世界のトッププレーヤーが集まる「車いすテニスの聖地」とも言われる。スポーツ庁からパラリンピックのナショナルトレーニングセンター競技別強化拠点施設にも指定され、東京パラリンピックでの合宿候補地として英国チームの関係者も視察した。吉田理事長は言う。「世界をリードし、尊敬される人間力を持ったアスリートが集まる場所にして、3年後のパラリンピックに貢献したい」

毎日新聞   2017年1月3日


寿退社はもったいない! 出産育児一時金、出産手当金を必ず受け取ろう

2017年01月04日 00時39分40秒 | 障害者の自立

 女性にとって、妊娠&出産&育児は人生のスーパーイベント。どれも大きな負担がかかることですから、それまで勤めていた会社を辞めることを考える女性がいます。でもちょっと待った! 特に結婚の段階で会社を辞めることを検討している女性には猛反対の言葉を送りたいくらいです。「寿退社」なんていう言葉がありますが、「昭和か!」とツッコミが入るほどの死語だと思っておきましょう。もう平成も29年目に入りましたよ!

結婚&出産と退職を結びつけるのはリスキー過ぎる

 昔のように女性が結婚によって簡単に仕事から離れると損をします。代表的な理由を3つご紹介しましょう。

(1)年功序列や終身雇用の時代ではありません。夫が稼ぐから大丈夫と思っていても、お給料のアップや退職金に期待は持てず、リストラや倒産の可能性もあり、公務員だって職を失ったり身分が変わる時代です。妻がいまの仕事を結婚や出産で手放すのは大きな損になります。
(2)数字のからくりはあれど、いまは3組に1組が離婚している、というデータがあります。自分が離婚しない3分の2に入る自信など持てなくなるほどです。仕事も失い、配偶者も失ったとき、どうやって食べていけばいいのでしょうか?
(3)男性の平均寿命は女性より短いのはもちろん、60歳までに亡くなる率は女性の2倍です。頼れる夫も死んでしまえば、頼れません。

 つまり、女性が昔と同じ感覚で結婚や出産と退職を結び付けるのはリスキーになったということです。

 結婚&出産後、今の会社はとりあえず辞めて、落ち着いた頃にパートやアルバイトなどで働き続けるつもりの方もいるでしょう。でも、妊娠に伴っての退職を考えている場合は、退職のタイミングを後ろにスライドさせましょう。会社で加入している「健康保険」から出産、育児に対する給付があるからです。ということで、今回は「出産育児一時金」そして「出産手当金」について解説していきたいと思います。

出産育児一時金が42万円!

 「出産育児一時金」は、会社を辞めていても受け取ることができる給付で、金額は42万円。お祝いの意味合いではなく、母体保護の考え方によるものなので、妊娠4カ月以上であればおなかの中にいる赤ちゃんにもしものことがあっても給付されます。

 出産の際にあなたが一番多くのお金を支払う先は病院などの医療機関です。そのため「出産育児一時金」を自分で受け取るのではなく、健康保険から直接病院などに支払われる仕組み「直接支払制度」という、自腹で病院などにまとまったお金を払わなくて済むとても嬉しい制度があります。出産にかかる費用が42万円以内に収まれば、差額を受け取ることもできます。当然ですが、病院に支払う費用が42万円を超えるようであれば、差額分を医療機関に払うことになります。

 1年以上継続して健康保険に入っていた方であれば、会社を辞めてから6カ月以内に出産した場合は出産育児一時金を受け取ることが出来ます。退職後に健康保険を継続する「任意継続」でも、国民健康保険に切り替えた場合でも、受け取れる給付ですし、夫の健康保険の扶養に入っていれば、夫に対して「家族出産育児一時金」として支給されます。つまり保険証を持ってさえいれば、ほとんどの場合、何かのカタチで受け取ることはできるでしょう。

 自分の健康保険から受け取るのか、夫の健康保険から受け取るのかを選ぶこともできます。一方の保険証に大手企業や業界の「健康保険組合」の記載があれば、法律上のルールである42万円に、プラスアルファの付加給付がある可能性があります。多く受け取れるほうの出産育児一時金を請求しましょう。

出産手当金はお給料の代わりになる

 妊娠&出産で会社をあっさり辞めてはいけない最大の理由は「出産手当金」です。こちらは、夫の健康保険から受け取ることは一切できません。

 産前産後は会社を休んでいるわけで、労働を提供していませんから会社に給料支払いの義務はありません。そのため休業中のお給料がゼロという会社はいくらでもあります。そのかわりに健康保険からの「出産手当金」が、出産の日以前の6週から、出産の翌日以後の8週までの範囲内で、会社を休んだ期間を対象として支給されます。

 金額は、ざっくりお給料の3分の2くらいをイメージしましょう。これを日割りして休んだ日に対して支払われると考えてください。つまり月給20万円の方が、出産以前6週と出産後8週の98日間お休みをとった場合……

20万円×2/3÷30日×98=435555.5…

 ということで、約43万5千円以上を受け取ることができます。計算には細かいルールもあるので、単純に計算通りとはなりません。あくまでざっくりのイメージだと思っておきましょう。また、妊娠中に会社を辞めてしまった後でも、一定の要件を満たした場合は受け取れる可能性もあるので会社に相談しましょう。この給付を放棄することのないようにしてほしいです。

 現在は、正社員でなくても健康保険が付いているという方はどんどん増えています。そういう方も、もちろん給付の対象になるので、契約社員、パートやアルバイトであってもしっかり受け取りましょう。

 なお「働いてもいないのにお金をもらうなんて会社に悪い」という人と会ったことがあるのですが、お金を払うのは会社ではないので遠慮は不要です。また「今までウチの会社でもらった人がいないので」という声もありましたが、これから出産育児をする人達のためにも、ぜひ道を切り開いてあげてくださいね。

 出産手当金を受け取らずして辞めるなんて、「大金を落として歩いているようなもの!」そんな意地悪な嫌味を言いたくなるほど魅力的な給付です。今回は「健康保険」の出産に対する給付を2つご紹介しましたが、その後も育児に対して「雇用保険」の給付があります。原則1歳未満の子のために育児休業を取った場合の育児休業給付金を受け取れる可能性もあるので、こちらも受け取らずして辞めるなんてもったいない限りです。いずれ詳しく解説する予定です。

 生き延びるためにも、使える制度は正しく理解して、できる限り活用していきましょう!

2017.01.02   messy