ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

医療費受給2億5000万円 聴覚障害不正 「優遇」総額10億円超

2008年09月28日 00時18分06秒 | 障害者の自立
 聴覚障害の身体障害者手帳が不正取得されたとみられる事件に絡み、札幌の前田幸■(よしあき)医師(73)の診断をもとに手帳を取得し、重度身体障害者医療費の助成を受けていた受給者が七百六十八人、受給総額は一九九九年度から九年間で二億五千万円に上ることが二十六日、道の調べで分かった。障害年金の約七億円、自動車税の減免などを合わせ、手帳の不正取得にかかわる公金の受給や免除された税金の総額は十億円を超える見通しとなった。

 道によると、不正が確認された場合、医療費助成で過去五年分、減免された税金で七年分がそれぞれ、返還、支払いの対象となるため、道は手帳取得者に助成分の返還や税の減免分の支払いを求める方向で検討に入った。

 いずれも二十六日の道議会予算特別委で、自民党・道民会議の船橋利実氏(北見市)の質問に答えた。

 重度心身障害者医療費助成は、身障者手帳一-三級の取得者に対し、所得や扶養家族数などに応じて、医療費の自己負担分の全額または一部を道と市町村が折半で補助する制度。道は三月、医療費助成の実態調査を行う方針を示していた。

 道が関係市町村を通して集計した結果、医療費助成の受給者は、前田医師の診断で手帳を取得した八百四十五人のうち、九割以上を占めた。受給者は道内六十四市町村に居住し、芦別、赤平両市を含む空知管内や札幌市などが目立つという。

 また、道は昨年度、同医師の診断による手帳取得者のうち、自動車税について五百十二人、自動車取得税で八人の課税を免除していた。

 道は、自動車税については五月までに手帳を返還した三百五十一人の課税免除を取り消し、本年度分の総額千四百四十万円を新たに課税した。これらの人数や金額から、昨年度だけでも自動車税の減免額は二千万円以上になると推定される。

 また、手帳取得者は所得税や住民税も減免されるが、これらの税の減免額は現時点で不明で、総額はさらに膨らむ可能性が高い。

年金300万円の返還求める 社保事務局 聴覚障害不正で初

 聴覚障害の身体障害者手帳の不正取得容疑事件に関連し、北海道社会保険事務局が札幌の前田幸■(よしあき)医師(73)の診断に基づいて障害年金を支給した六十代の女性に対し、支給済みの障害年金約三百万円の返還を求めていたことが二十六日、分かった。前田医師の診断に絡み同事務局が障害年金の返還請求を行うのは初めて。

 同事務局によると、女性は最重度の聴覚障害と診断され、二〇〇五年六月から障害年金が支給されていた。昨年十二月の不正疑惑発覚後、障害に当たらないとする「不該当届」を自ら提出した。

 これを受け、同事務局は今年六月支給分から支払いを停止。本人から聞き取り調査した結果、「当初から耳は聞こえていた」と認めたため、支給開始時にさかのぼって資格を取り消した。女性は返還請求に応じる意向を示しているという。

 また、同事務局は二十六日、八月支給分、十月支給分から計二十四人の障害年金支給を停止したと発表した。既に六月支給分から停止している百十人分を合わせると、停止措置を取った受給者への年間支給総額は約一億七千三百万円になる。

 同事務局は支給を停止した全員に対し、今後調査を進め、不正を確認できれば〇七年度までに支払われた総額七億円の返還についても求めていく方針。


障害者の思い、感動知って 鯖江であすコンサート

2008年09月27日 10時10分43秒 | 障害者の自立
 脳性まひによる障害のため、車いすで生活している鯖江市吉江町の小玉聖紀(せいき)さん(43)が28日、障害のある人がつづった詩に曲を付けて歌う「わたぼうしコンサート」を同市図書館「文化の館」で開催する。歌を通して人々がつながり、支え合う「心のバリアフリー」をはぐくめたらと夢を描いている。 

 このコンサートは、障害のある人の自己表現の場を支援する「たんぽぽの家」(奈良市)が全国で開いている。

 小玉さんは詩に込められた思いと感動を多くの市民に知ってもらいたいと考え、コンサートの誘致を企画した。交流のある鯖江市内の特定非営利活動法人(NPO法人)「さわやかさばえボランティア虹」のスタッフに相談。スタッフも協力し、小玉さんの名前の「聖紀」を「世紀」に読み替え、英語読みした事業団体「スターズ・オブ・センチュリー」を設立し、準備してきた。

 コンサートでは小玉さんが作詞した「思いをこめて」も披露される。小玉さんは「1人で何でも解決できることは少ない。僕たちは人の優しさをいっぱい知っている。つらいことがあっても何とかして生きていける、それを確認できる場にしたい」と話している。

 午後1時半開場、同2時開演。当日券は2000円(高校生以下は1500円)。

福祉作業所施設長が虐待  解任へ  障害者をタワシで洗う

2008年09月27日 10時08分00秒 | 障害者の自立
正常化へ来月 再建委員会設置

 松伏町築比地の福祉作業所「ひばり園」(吉田常夫代表理事)は25日夜、施設理事会を開き、施設内で障害者を虐待したとして、現場責任者である女性施設長(59)を30日付で解任することを決めた。施設長の虐待を見かねた園職員3人が今月上旬、町や県警に相談していた。理事会は10月1日に再建委員会を設置し、園の運営の正常化を目指す。

 吉田代表理事によると、施設長は今年8月、重度の知的・身体障害のある男性が自宅で入浴してこなかったとして、男性を作業所裏で全裸にした上、水をかけてタワシで洗ったという。ほかの施設利用者に対しても、食事を与えない、顔をたたく、ののしるなどの行為を繰り返したとしている。

 理事会に出席した施設長は、こうした虐待の指摘に特に反論しなかったという。

 同園は施設長が2001年に設立。今年3月に特定非営利活動法人となり、施設長は副代表理事に就任した。施設では春日部、越谷、草加市内の19歳から30歳代までの障害者9人が週日の午前9時半から午後3時まで、軽作業や施設周辺の資源回収にあたっている。

 理事会には町福祉健康課長らも出席。町として園の会計実務などで支援する方針だ。

 県障害者協議会の副会長も務める吉田代表理事は「7年ほど前に施設長に頼まれ、無給で園の運営委員長になった。月1回は様子を見に行っていたが、虐待は見抜けなかった。強く責任を感じる」と話した。

 保護者の一人は「以前から施設長による虐待のうわさは聞いていたが、子供を預かってもらっているという負い目があり、耐えてきた」と正常化に期待する。

 女性施設長は理事会前に読売新聞の取材に応じ、「手をぴしゃりとたたくのはしつけ。とらえ方の違いで虐待は断じてしていない」と潔白を主張していた。

 障害者施設の運営に詳しい文教大の星野晴彦講師(障害者福祉)の話「ひばり園での虐待は残念ながら特異な例ではない。施設の閉鎖性が、物言わぬ障害者の人権侵害の温床となっている。自治体、ボランティアなどによるチェックを仕組みとして確立しなければ、同様な虐待はどの施設でも起こる」


東京都が身体障害者手帳改善検討

2008年09月27日 10時02分52秒 | 障害者の自立
 顔写真や氏名が障害者手帳の中に掲載されているため、手帳を開くことが難しいうえ、半身障害者にとって本人確認が困難な状況にあることを受けて、都は26日、都議会一般質問で、身体障害者手帳を開かなくても、本人確認に必要な事項が表紙を見ればわかるよう、手帳を改善する意向を明らかにした。来年1月にも改善される見込み。

全日本障害者空手道大会:大分・中津の垣内さん初優勝 勤務地の豊前市長表敬 /福岡

2008年09月26日 23時42分23秒 | 障害者の自立
 豊前市の「みやこハム」に勤める垣内将吉(まさよし)さん(28)=大分県中津市在住=が、高知市で19日あった第4回全日本障害者空手道競技大会の「男子形第2部-3」部門に大分県代表として出場、初優勝を果たした。24日、豊前市役所に釜井健介市長を訪ね、喜びの結果を報告した。

 垣内さんは聴覚障害があり、会話には補聴器を使う。空手は体を鍛えようと、小学1年から中津市の道場へ通い、現在は2段。毎週3回の練習では子供たちを指導している。

 男子形第2部-3は聴覚障害者の部門。今年は8人が出場した。昨年、同部門で準優勝した実力を発揮し、今年はチャンピオンの座を手に入れた。釜井市長は「とても素晴らしい成績」と述べ、垣内さんは「初優勝できてうれしかった。来年は連覇を狙いたい」と話していた。【