哲ノート

gentle heart!! ヤサシイココロ・オトナノココロ

松本清張展へ行ってきました。

2009-05-28 23:44:08 | 行ってきました
今年の春から夏にかけては例年以上に博物館・美術館めぐりでおおいそがし。
(今年はなんでこの時期に集中しているのか・・・。)

今日は一日雨がシトシト降り続く日。
そんな今回は世田谷文学館と世田谷美術館へ世田谷ツアーです。



まずは世田谷文学館。初めて降りる芦花公園駅から歩きます。

「生誕100年 松本清張展」 (これははずせません)

・或る「小倉日記」伝  修学旅行の読書感想文で初めて清張の文学に触れた。

・顔          小説のおもしろさを味わった。

・点と線        清張もなにも知らない子供の時に「時刻表」を扱った映画に初めて味わい、おもしろさに夢中になった印象深い作品

・黒い霧シリーズ    事件・推理・ノンフィクションの世界を堪能

・張込み・ゼロの焦点・砂の器 ただのミステリーではなく、見え隠れする登場人物の人生・生涯・人情をかみしめた

まだまだ書き足らないが、そのくらい清張作品に触れたことにより、文学・映画のおもしろさを堪能し続けてきたのは、自分の人生経験の中におおきなウエイトを占めていると思う。

今回の展示は主に芥川賞をとる「或る『小倉日記』伝」を発表するまでの生い立ちから小倉時代までを1つのテーマにし、その後の主だった書物の案内・背景を展示している。

特にあまり脚光をあびていない生い立ちから小倉時代には目を見張るものがあり、直筆原稿が多く展示してあるのは足を止めておもわずそれを読んでしまうほどであった。新聞社勤務が広く社会に目をむけることにつながり、また人と人のからみあいを浮かび上がらせる構想にその経験が影響しあっていることにもつながっているようだ。

清張文学の奥深さを改めて認識した展示であり、また新たに清張作品に触れてみようかと思う今日であった。
コメント
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