京都・城南宮で4月29日、平安王朝の雅を再現する「曲水の宴」が催されました。
宴の舞台は、神苑の「平安の庭」。新緑の木漏れ日のもと、遣水(やりみず、小川)がゆるやかに曲がりながら流れる美しい庭園です。
遣水と、水干(すいかん)姿の童子。
琴の音が静かに流れています。
平安時代の貴族の装束に身を包んだ7人の歌人に、歌題が示されます。この日の歌題は「池の水にうつる」でした。
色とりどりの衣装が美しいですね。男性は狩衣(かりぎぬ)、女性は小桂(こうちき)姿。
遺水の近くに着座した歌人。
硯で墨を磨りながら、和歌の想を練ります。
宴の間に披露される白拍子の舞。
川上に控えた童子が朱塗りの盃にお神酒を注ぎ、羽觴(うしょう、おしどりの姿の盃台)の背にのせて流します。
最初の羽觴は見送り、和歌を短冊にしたためます。
山吹の花が咲く中、ゆったりと雅な時間が流れます。
和歌を詠んだ後、目の前に流れてくる羽觴を取り上げ、盃のお酒をいただきます。
和歌の短冊が集められ、披講の席で朗詠されます。
高々と朗詠。新春に宮中でおこなわれる歌会始のようです。
観覧席は超満員。源氏物語の世界にしばしひたり、「よかったねエ~」という声があちこちで聞かれました。
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撮影カメラ・レンズ
Canon EOS KissX4
TAMRON AF 28-300mm 3.5-6.3 XR Di VC LD Aspherical[IF]Macro
撮影データ
絞り優先 (F5.6~F8.0)
ISO感度 200~400
露出補正 +1/3~+1
画質 RAW
ホワイトバランス オート
ピクチャースタイル スタンダード
画像処理 Digital Photo Professionalで明暗、コントラスト、色の濃さを調整