キャノンが6月にEOS Kiss x5の後継機と、初のミラーレス機を発表するという噂が出ています(デジカメinfo / Canon Rumors)。
あくまで噂ですが、確度はかなり高い感じです。
◇続くKissシリーズ
Kiss X5(写真・フリー画像)は、いま各社の一眼レフのなかで売れ筋ナンバーワンだそうです。キャノンもこのドル箱のKissシリーズをやめる気はないでしょう。
私もKiss 愛用派(X4)。とにかく軽くて、入門機とは思えないほどの機能。色々なジャンルの被写体が撮れます。
もっとも、APS-Cサイズなので、フルサイズに比べれば当然画質は劣りますし、連写でのパワー不足など、不満はありますが…
一眼レフのヒットシリーズであることは間違いなし。需要がある限り続けてもいいのでは。
さて、Canon Rumorsに出ている、後継機(Kiss X6? 米国ではRebel 650D/T4i)の予想されるスペックを見てみると、
- 1800万画素センサー(新型か改良型かは不明)
- 9点オートフォーカス、全点クロス測距
- タッチスクリーンLCD
- ライブビューとビデオでのコンティニュアス・オートフォーカス
画素数がいまのKiss X4、X5と同じ1800万画素だとすると残念ですね。オートフォーカスの精度は上がりそう。とくにライブビューでのコンティニュアス・オートフォーカスは、動く被写体にピントを合わせ続けられるので、たとえば子供の運動会など、動きモノが写しやすくなるのでは。
タッチスクリーンはいかにも初心者向き。個人的にはなくもがなです。
このほかデジカメinfo では、映像エンジンにDigic5の採用は確実だと見ています。高感度でのノイズ低下など画質向上が期待できそう。
ま、漸進的改良というか…地道なクオリティーアップにとどまりそうですが、とりあえず、いいんじゃないでしょうか。
◇想像しにくいミラーレス機
ミラーレスについては、さっぱり詳細が分かりません。
まず、キャノンの今のラインアップの中で、どういう位置づけにするのか。
たぶん、コンパクトデジカメには不満だが、一眼レフを買うほどでもない… という客層にアピールするのでしょうが、そうすると、
- 大きめのCMOSセンサーを付けたPowerShot G1Xをレンズ交換式に変えたようなもの?
- あるいはNikon 1のマネ?
それではあまり魅力的に思えませんねエ。画素数を思い切りアップするとか、ローパスフィルターレスにするとか、何か驚くようなスペックにしてほしいものです。
センサーについては気になることが一つ。雑誌「デジタルカメラ」5月号に出ていた記事で、キャノンが像面位相差AF技術の特許を申請しているとか。像面位相差AFは、画素の一部をオートフォーカスに利用することで高速化をはかる、Nikon 1にも導入されている技術ですが、キャノンのは画質に影響をあたえにくい技術だそうです。
この像面位相差AFをミラーレス機につけてくる可能性がありますね。
ただ最大の問題がレンズ。
ミラーレスの利点はコンパクトさ。ではマウントを小さくした新しいレンズを出すのでしょうか。
いまのEFレンズ以外のシリーズを出すとなると、これは大きな冒険のように思えますが…
アダプターを付けてEFレンズも使えるようにすることは可能でしょうが、そうするとコンパクトさのメリットがなくなります。(アダプターをつけるなら、いっそZeiss のレンズが使えるようにしてほしい、なんて… キャノンはやりそうにないですが)
6月の発表(?)を楽しみにしましょう。