お天気の偶然に恵まれて、金環日食が撮れました。
前夜は雨。これはだめだなと思いながらも一応目覚まし時計をセットして寝ました。
あくる朝午前6時半過ぎに起きると、なんと、まぶしい太陽がさんさんと。
日食グラスをかけて見ると、もう欠け始めているではありませんか。あわててベランダに三脚を立てて撮影。
太陽がリングになる時間帯には薄雲がかかってきたので、フィルターなしで通常の撮影となりました。
日本では25年ぶりの金環日食。(5月21日午前7時29分、撮影地:大阪)
撮影カメラ : Canon EOS KissX4
レンズ : TAMRON AF 28-300mm 3.5-6.3 XR Di VC LD Aspherical[IF]Macro
撮影データ
マニュアル露出 絞り F11 / シャッター速度 1/2500秒
ISO感度 100
焦点距離 249 ㎜
画質 RAW
ホワイトバランス 太陽光
ピクチャースタイル スタンダード
フィルター なし
画像補正 なし(トリミングなし)
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というわけで、この一枚だけでもいいのですが、いろいろ試行錯誤をした過程も記しておきます。
日食撮影用のNDフィルターを買っていなかったので、日食グラスをレンズの前に張り付けて撮影開始。
ボール紙とビニールテープで、簡易NDフィルターの出来上がり。
どうですか、このやっつけ仕事。当日、起きてからやりました。
こういうことをしては本当はいけないという見本です。
市販のNDフィルター(ND 100000など)では、F11、1/125秒という露出の目安がありますが、日食グラスはそれより露出をかける必要がありました。目のために安全性を考慮してあるようです。
7時12分(F11、1/80秒、簡易フィルター) |
7時24分(F8、1/10秒、簡易フィルター) |
7時26分(F11、1/2500秒、フィルターなし) |
7時28分(F11、1/2500秒、フィルターなし) |
7時29分(F11、1/2500秒、フィルターなし) |
7時31分(F22、1/4000秒、フィルターなし) |
7時35分(F16、1/4000秒、フィルターなし) |
7時44分(F8、1/50秒、簡易フィルター) |
7時51分(F8、1/50秒、簡易フィルター) |
マニュアル露出(F11、1/80秒)、ピント無限大で撮り始めました。
太陽は意外に大きく移動するものですね。フレームをはみ出すので、一定間隔の連続撮影はあきらめ。事前のシミュレーションができていないからこうなります…
太陽がリングになり始めたところで雲が出てきました。すぐに簡易NDフィルターをはずして通常撮影に切り替え。雲が厚くなったり薄くなったりで、マニュアルでの露出変更は難しかったですね。
雲が切れると、あっというまに露出オーバー。太陽の光は強烈!
露出を絶え間なく変えているうちに、いつの間にかISO感度も触ったらしく、後のコマはISO100から200に変わっていました。このため露出オーバーのままのコマも。ドジですね~
金環日食の間、あたりは少し暗くなり、風もこころなしか涼しく。
あらためて、壮大かつ不思議な自然現象を実感しました。