つれづれ写真ノート

   カメラと写真 そして世の中の色々なこと---

大阪・堺市浅香山のツツジ

2012年05月10日 | 

大阪市と堺市を隔てて流れる大和川。その南岸にある堺市の浅香山浄水場はツツジの名所です。

これまで浄水場の構内を開放する「ツツジの通り抜け」で知られてきました。

2011年は東日本大震災の影響で中止。そして、今年来てみると様子が変わっていました。

 

 かつて浄水場の構内で、最も見もののツツジがあったあたりが、公共の緑道になっていました。浄水場の公開期間中でなくても、いつでも見ることができます。

 

新しくできた「大和川緑道」。

 

大和川南岸の地下を通る阪神高速大和川線の建設にともなうもので、建設の邪魔になった半地下式の配水池が撤去され、新たに高架式の配水池が設けられています。

ツツジは浄水場内の沈殿池を囲む堤防に植えられていたもの。工事にともなって浄水場の境界が狭まり、ツツジは緑道の一部になりました。

堺市民にとってはいい散歩道ができました。緑道は南海高野線の鉄橋のたもとにある大和川公園と、JR阪和線近くの浅香山公園を結んでいます。

この結果、毎年恒例の「ツツジの通り抜け」は、今年から「浅香山つつじまつり」として新しく生まれ変わりました(4/28~5/6)。

ボリュームのある浅香山のツツジ。樹齢70年を越えるものもあるそうです。

 

新しく敷き詰められた芝生に落花盛ん。でもまだ美しい。

 

見上げる空までツツジ、ツツジ。

家庭の庭でへたに刈り込むと、花芽を切ってしまって、ツツジの花つきを悪くしてしまいます。自由に育てればここまで大きくなるものですね。

 

しゃれた散歩道。新たに植えられた桜やツツジが彩りを添えています。

 

いい風景です。あの、水質で評判の悪かった大和川の河畔とは思えません。

 

-------------------------------------------------------------------------

撮影カメラ    リコーCX1 (オート撮影 /  ダイナミックレンジ ダブルショットモード撮影)

 


藤森神社の駈馬神事

2012年05月10日 | 行事・歳時記

京都市伏見区の藤森神社で5月5日に催された駈馬神事を見てきました。

1200年前から伝わる伝統行事。神社の参道馬場を疾走する馬上で、さまざまな馬術の技を披露する、勇壮なものです。

大勢の観客が見守る中、参道入り口から拝殿へ向け疾走開始。

 

馬上で古くから伝わる技を競い合います。

 

戦いのなかで生まれた、日本独特の技。以下、神社のホームページによる詳しい説明を引用させていただきます。

  ◇ 駈馬の技(わざ)◇

  一、 手綱潜り   敵矢の降りしきる中、駈ける技
  二、 逆乗り(地藏)   敵の動静を見ながら、駈ける技
  三、 矢払い   敵矢を打払いながら、駈ける技
  四、 横乗り   敵に姿を隠して、駈ける技
  五、 逆立ち(杉立ち)   敵を嘲りながら、駈ける技
  六、 藤下がり   敵矢の当たったと見せて、駈ける技
  七、 一字書き   前線より後方へ情報を送りながら、駈ける技
  

    ※ 他にも数種の技がありましたが、現在は行われていないそうです。

「一字書き」。

 

「横乗り」。

 

「逆立ち(杉立ち)」。

 

「矢払い」(蜘払いとも呼ばれるそうです)。

 

馬の速さはすごいもので、一瞬のうちに目の前を駈けぬけます。砂塵が舞い、迫力満点。

技を終えてもなかなか馬の勢いが止まらず、拝殿の前までで止めるのが一苦労のようでした。

 

技を披露したあと、スタート地点に戻る乗り手。

技は親から子へ伝えられ、三代にわたる例も。祭りの花形です。

 

駈馬は午後1時と3時の2回。今回は粘って2回とも撮影しました。

被写体としては、動きが大変速いだけに難しいですね。流し撮りも試みましたが…

案外、コンパクトデジカメの方がいいかもしれません(ピントが合う範囲が深い)。

一眼レフなら被写体に追従するAFが正確で連写速度が速いものが有利。もちろんプロ用、たとえばキャノンの1DXなら申し分ないでしょうが…

 

駈馬神事は同神社の「藤森祭」の一つ。参道では武者行列もありました。

 

------------------------------------------------------------------------

撮影カメラ・レンズ

  Canon  EOS KissX4  

      TAMRON  AF 28-300mm 3.5-6.3 XR Di VC LD Aspherical[IF]Macro

撮影データ

  シャッター速度優先AE  (1/60~1/250秒)  

  AFモード  ワンショット AF (*AIサーボAF使わず)

  ISO感度  100~400

  露出補正  +2/3~+1

   画質  RAW

  ホワイトバランス  オート 

  ピクチャースタイル  スタンダード

   画像処理  Digital Photo Professionalで明暗、コントラスト、色の濃さ調整

    *AIサーボAFについて   動く被写体に追従するオートフォーカスですが、使い慣れていないのと、直前に試したところピントがあやしかったので、使いませんでした(もう少しクセを知ってから使ってみようかと思っています)。なので、今回はワンショット AF。馬が来るまでに手前の参道で「置きピン」したうえで撮っています。